PRIMECLUSTER Wizard for MailServer 導入運用手引書 4.1 for Linux
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第1章 機能概要

1.1 機能概要

PRIMECLUSTER Wizard for MailServer は、PRIMECLUSTER上で sendmail, imap, pop のクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で メールサーバのスタンバイ運用(コールドスタンバイ)を行うことができます。

モジュール構成

本製品は、以下のモジュールにより構成されています。



環境設定 Wizard

PRIMECLUSTER 上でメールサーバの運用を行うための環境設定ツール

Detector

メールサーバの状態を監視する Detector モジュール

Scripts

メールサーバの起動・停止を制御するスクリプト

設定/運用コマンド

運用時に使用するコマンド類

環境設定 Wizard

PRIMECLUSTER RMS ウィザードの hvw コマンドによる環境設定において、userApplication を作成する Wizard(MAILSERVER)を提供します。 sendmail, imap, pop をクラスタ運用するための設定を行うことができます。

Detector

メールサーバ の プロセスおよび、使用するネットワークポートの監視を行います。

機能

プロセス

ネットワークポート (デフォルト)

メール送信

sendmail プロセス

smtp

25

メール受信

なし

imap

143

imaps

993

pop2

109

pop3

110

pop3s

995

Scripts

userApplication の状態遷移に従って、sendmail, imap, pop を自動的に起動・停止します。

設定/運用コマンド

クラスタ運用中に監視を停止する機能により、バックアップや設定変更等保守作業が容易にできます。またトラブル発生時の調査資料採取コマンドを提供します。詳しくは第4章を参照してください。

image
PRIMECLUSTER Wizard for MailServer は、メールサーバの起動・停止、異常検出、フェイルオーバ等を自動的に実施し、メールサーバのクラスタ運用の可用性を高めることができます。 しかし、メールデータの保証を行うものではありません。 サーバ、ディスク装置、ネットワーク等に異常が発生した場合、異常発生の度合およびタイミングによっては、メールデータがロストする可能性があります。 これはシングルシステムと同等です。


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