Interstage Application Server チューニングガイド
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付録H InfoDirectoryの環境定義> H.8 チューニングパラメタ

H.8.1 環境変数

 InfoDirectoryでは、以下の7個の環境変数をチューニングする必要があります。

 なお、これらの環境変数はDSAを起動する前に設定してDSAを起動する必要があります。ODSMGMT_WAIT_TIME、INFODIR_IDLETIMEおよびINFODIR_IPCBIND_RETRYはシステム環境変数に設定する必要があります。これ以外の環境変数は、自動起動サービスで設定します。

 なお、これらの環境変数はDSAを起動する前に設定してDSAを起動する必要があります。以下の環境変数を設定します。

[表: InfoDirectoryチューニング対象環境変数一覧]

No

環境変数名

用途

省略値

設定範囲
最小値〜最大値

1

IP_MX_CALL

odsmdsa〜odssdsa間のIPC管理テーブル数を設定します。

100

1〜2048

2

MAXAPDUOUT (Kbyte)

DSAがDAP、DSPでの最大受信プロトコルサイズを設定します。

1024

1〜2097151

3

MAXAPDUIN (Kbyte)

DSAがDAP、DSPでの最大送信プロトコルサイズを設定します。

1024

1〜2097151

4

MAXSEARCH (entry)

インデックスを使用した検索時の最大エントリ数を設定します。

102400

1〜2147483647

5

INFODIR_MAX_CLIENTS

最大アクセスクライアント数を設定します。

256

8〜2048

6

ODSMGMT_WAIT_TIME(秒)

DSAの起動/停止待ち時間を設定します。

180

60〜2147483647

7

INFODIR_IDLETIME (秒)

無通信セション切断時間を設定します。

900

1〜2147483647

8

INFODIR_IPCBIND_RETRY(回数)

odsldapv3〜odsmdsa間でのBINDリトライ回数を設定します。

5

0〜2147483647

 

 各パラメタの詳細について以下に説明します。

IP_MX_CALL
odsmdsa〜odssdsa 間のIPC管理テーブル数を設定します。
LDAPプロトコルとDSPプロトコルでアクセスされた場合に、それぞれテーブルを1個使用します。ディレクトリサーバを1台のみで運用する場合はLDAPアクセスしかないので、最大クライアント数を目安に本パラメタを設定します。
DSAが複数のDSAとチェイニング(DSP)する場合、最大クライアント数に加えてチェイニング定義数をプラスします。チェイニング定義数とは自DSAから相手DSAにチェイニングする場合と相手DSAから自DSAにチェイニングする場合の数を足したものです。
 
「 IP_MX_CALL = INFODIR_MAX_CLIENTS + チェイニング定義数 」

 

MAXAPDUOUT
DSAがDAP、DSPでの最大受信プロトコルサイズを設定します。単位はKByteです。
 
「 MAXAPDUOUT = 1エントリサイズ × 1検索要求でヒットするエントリ数 × 約1.5 」

 

MAXAPDUIN
DSAがDAP、DSPでの最大送信プロトコルサイズを設定します。単位はKByteです。

 

MAXSEARCH
インデックスを使用した検索で処理可能な最大エントリ数を設定します。この制限を超えると、LDAPのエラーコードとして0x0b(admin limit exceeded)が通知されます。
なお、検索時の最大エントリ数は、管理制限サイズでも制御されているので、102400件を超える場合、両方とも変更する必要があります。
また、エントリ数が多くなると、検索する時間も多くかかるので、管理制限時間制限の変更も必要です。
なお、管理サイズと管理制限時間制限は、[管理ツール]ウィンドウ → [サーバツール]メニュー → [サーバ管理]ウィンドウ → [データベース]タブ → [ディレクトリコンフィグレーション]ダイアログを選択し、管理制限の管理制限サイズと管理制限時間制限を変更してください。詳しくは、“InfoDirectory使用手引書「4.5.5.1 [ディレクトリコンフィグレーション]ダイアログ」”を参照してください。

 

INFODIR_MAX_CLIENTS
最大アクセスクライアント数を設定します。

 

ODSMGMT_WAIT_TIME
DSAの起動/停止待ち時間を設定します。

 

INFODIR_IDLETIME
無通信状態でのセション切断時間を設定します。単位は秒です。ただし、DAPタイムアウトより短い時間を設定してください。
なお、DAPタイムアウトはデフォルト24時間(86400秒)になっています。[管理ツール]ウィンドウ → [サーバツール]メニュー → [サーバ管理]ウィンドウ → [データベース]タブ → [ネットワークパラメタ]ダイアログを選択し、タイムアウトのDAPのデフォルトを変更してください。詳しくは、“InfoDirectory使用手引書「4.5.5.2 [ネットワークパラメタ]ダイアログ」”を参照してください。
INFODIR_IPCBIND_RETRY
odsldapv3〜odsmdsa間でのBINDリトライ回数を設定します。単位は回数です。“0”はリトライなしという意味です。なお、1回のリトライにおいて30秒間待ち合わせを行います。 例えば、デフォルトの5は、300秒(5分間)待ち合わせを行います。

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