Interstage Application Server チューニングガイド
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第5章 システムのチューニング> 5.1 Application Serverのサーバ機能運用時に必要なシステム資源> 5.1.2 コンポーネントトランザクションサービスのシステム環境の設定

5.1.2.1 システムパラメタ

 コンポーネントトランザクションサービスが使用する共用メモリ、セマフォ、メッセージキューのシステムパラメタのチューニングについて説明します。

 コンポーネントトランザクションサービスの基本機能のほかに各機能を使用する場合は、コンポーネントトランザクションサービスの基本機能の資源に各機能で使用する資源量を加算してください。

 以降の説明で、「種類」の意味は以下のとおりです。

コンポーネントトランザクションサービスの基本機能

 コンポーネントトランザクションサービスの基本機能を使用する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

内容

shmmax

設定値

10,629,296以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

shmmin

設定値

372以下

共用メモリセグメントの最小サイズ

shmseg

加算値

17加算

プロセスごとの共用メモリセグメント数

shmmni

加算値

22加算

共用メモリIDの数(注1)

(注1)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

内容

semmni

加算値

29加算

セマフォIDの数(注1)

semmns

加算値

21加算

システム全体のセマフォ数(注1)

semmsl

設定値

12以上

セマフォIDごとの最大セマフォ数(注1)

semopm

設定値

3以上

セマフォコールごとの最大操作数

(注1)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

内容

msgmax

設定値

528以上

メッセージの最大サイズ

msgmnb

設定値

4572 + (528 × 同時実行コマンド数)
(注1)

待ち行列上の最大バイト数

msgmni

加算値

11加算

メッセージキューIDの数(注2)

msgtql

加算値

15 + 同時実行コマンド数 (注1)(注3)

システムメッセージのヘッダ数(注2)

(注1)
同時実行コマンド数とは、以下のコマンドを同時に実行した数のことです。
Standard Edition、Enterprise Editionの場合
isstartwu, isstopwu, tdstartwu, tdstopwu, tdinhibitobj, tdpermitobj, tdmodifyprocnum, tdmodifywu, tdstandbywu, tdreleasewu
Plusの場合
isstartwu, isstopwu
 また、Interstage運用操作ツール、Systemwalker Operation Manager、Interstage運用APIを使用してワークユニットの起動/停止、オブジェクト閉塞/閉塞解除、ラッパーワークユニットのオブジェクト情報の獲得を行う場合は、同時に操作する回数が同時実行コマンド数となります。
オブジェクト閉塞/閉塞解除はEnterprise Editionで使用できます。ラッパーワークユニットのオブジェクト情報の獲得はEnterprise Edition、Standard Editionで使用できます。
(注2)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。
(注3)
AIM連携機能を使用する場合は、2040を加算してください。
AIM連携機能はEnterprise Edition、Standard Editionで使用できます。

Interstage運用操作ツール

 Interstage運用操作ツールを使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

内容

shmmax

設定値

6,553,600以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

shmseg

加算値

11加算

プロセスごとの共用メモリセグメント数

shmmni

加算値

11加算

共用メモリIDの数(注1)

(注1)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

内容

semmni

加算値

2加算

セマフォIDの数(注1)

semmns

加算値

2加算

システム全体のセマフォ数(注1)

(注1)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

内容

msgmap(注1)

加算値

34加算

メッセージマップ内のエントリ数

msgmni

加算値

16加算

メッセージキューIDの数(注2)

msgtql

加算値

34加算

システムメッセージのヘッダ数(注2)

(注1)
Solaris 8 OE以降の場合、指定する必要はありません。
(注2)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。

セション情報管理機能

 セション情報管理機能を使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

内容

shmseg

加算値

1加算

プロセスごとの共用メモリセグメント数

shmmni

加算値

1加算

共用メモリIDの数(注1)

(注1)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

内容

semmni

加算値

1加算

セマフォIDの数(注1)

semmns

加算値

1加算

システム全体のセマフォ数(注1)

(注1)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はEnterprise Editionで使用できます。

性能監視ツール

 性能監視ツールを使用する場合に追加となるシステム資源については、“性能監視ツール使用時に必要なシステム資源”を参照してください。


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