Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド |
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第3章 Traffic Directorを利用した負荷分散 | > 3.2 環境設定方法 | > 3.2.3 トランザクションアプリケーション |
負荷分散対象サーバのInterstageの環境設定は、負荷分散対象となる全サーバに対して、以下の手順で実施してください。Interstageの環境設定手順の詳細については、“Interstage運用ガイド”の“Interstageの環境設定”を参照してください。
以下のhostsファイルに定義されている自サーバのホスト名とIPアドレスの設定文に対して、別名で、仮想IPアドレスのホスト名の宣言を追加します。
宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
以下に、初期化対象となるサーバのホスト名がhost1、仮想IPアドレスのホスト名がvhostの場合の記述例を示します。なお、"10.124.35.41"のIPアドレスは、host1の実IPアドレスです。
10.124.35.41 host1 vhost |
isstop -fコマンドを実行し、Interstageを停止します。
以下に、isstop -fコマンドの実行例を示します。
> isstop -f |
isgendefコマンドを実行し、Interstageシステム定義を生成します。
以下に、システム規模がsmallの場合におけるisgendefコマンドの実行例を示します。
> isgendef small |
isregistdefコマンドを実行し、Interstageシステム定義ファイルを登録します。
以下に、isregistdefコマンドの実行例を示します。
> isregistdef |
Interstage動作環境定義をカストマイズします。Interstage動作環境定義は以下に格納されています。
/opt/FSUNtd/etc/isreg/isinitdef.txt
/opt/FJSVtd/etc/isreg/isinitdef.txt
Interstage動作環境定義に、以下の項目を設定してください。
・CORBA HOST NAME
・CORBA PORT NUMBER
以下に、各定義項目の指定例を示します。
CORBA HOST NAME=host1 |
isinitコマンドを実行し、Interstageを初期化します。
Windowsシステムでは、Interstageの初期化時には、ネーミングサービスを、ローカルサーバ上にセットアップしてください。
以下に、Interstageの運用形態がtype1の場合の初期化実行例を示します。
> isinit type1 |
Traffic Director連携機能では、負荷分散対象サーバ上のネーミングサービスに登録されたオブジェクトリファレンスの登録内容により負荷分散方式を決定します。
したがって、ネーミングサービスは、負荷分散対象となるすべてのサーバマシン上に配置します。
オブジェクトリファレンスの登録方法は、負荷分散の方式により、異なります。
OD_or_admコマンドによる手動登録を行ってください。
OD_or_admコマンドにより、ネーミングサービスへサーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスを登録する際、-hオプションで指定するオブジェクトの所在には、仮想IPアドレスのホスト名を指定してください。
【トランザクションアプリケーションのオブジェクトリファレンスの登録例】
> OD_or_adm -c IDL:TDsample/tdtest:1.0 -a FUJITSU-Interstage-TDLC -h vhost -p 8002 -n TDsample::tdtest (vhostは、仮想IPアドレスのホスト名) |
オブジェクトリファレンスの登録は、以下のいずれかの方法で登録してください。登録方法は、ワークユニット定義の[Control Option]セクションの"Registration to Naming Service"で指定できます。
以下のファイルに設定するネーミングサービスの参照先ホスト名に、仮想IPアドレスのホスト名を設定してください。IPアドレスは指定できませんので、注意してください。
また、以下のhostsファイルに、仮想IPアドレスと仮想IPアドレスのホスト名、負荷分散対象となるすべてのサーバのホスト名とIPアドレスの対応について宣言してください。
宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
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