Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド |
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第1章 高性能・高信頼システムのための機能 |
業務運用中にハードウェア障害やソフトウェア障害など不測の事態が発生して、システムダウンなどに陥った場合に備え、システムの高信頼化が必要です。
不測の事態に備えて、1つまたは複数の運用中のサーバマシン(運用サーバ)とは別に、万一の場合に備えて運用待機しているサーバ(待機サーバと呼びます)を用意し、この運用サーバと待機サーバ間でディスクを共用させます。運用サーバと待機サーバで共用されるディスク上にデータを配置し、ハード障害などで運用サーバがシステムダウンした場合には、待機サーバに業務を引き継ぎ、待機サーバからディスクにアクセスします。これにより、業務全体を停止させることなく運用を継続できるようにする機能をクラスタサービス機能といいます。
クラスタサービス機能での引き継ぎ処理は、回線を引き継ぐこと(IPアドレス引き継ぎ)ができます。さらに、システムを構成する様々なハードウェアやソフトウェアにも対応しています。
クラスタサービス機能は、Interstage Application Server Enterprise Editionで提供されるものであり、下記のクラスタシステム上で動作します。
クラスタサービス機能を活用するためには、上記に対する知識が必要となります。詳細はクラスタシステムのマニュアルを参照してください。
運用マシンと待機マシンについて、以下の形態を用意しています。
Interstageが提供するサービス群のうち、クラスタシステム上で使用できるサービス/使用できないサービスを以下の一覧表に示します。
サービス名 |
サービスの利用可否 |
||
|
|
|
|
Webサーバ(Interstage HTTP Server) |
○ |
○(注1) |
○ |
Webサーバ(InfoProvider Pro) |
○ |
○ |
− |
Servletサービス |
○ |
○(注2) |
○ |
EJBサービス |
○ |
○ |
○ |
Interstage JMS |
○ |
○ |
○ |
Interstage SOAPサービス |
○ |
○ |
○ |
UDDIサービス |
× |
× |
× |
ebXML Message Service |
○ |
○ |
− |
CORBAサービス(ObjectDirector) |
○ |
○ |
○ |
イベントサービス |
○ |
○ |
○ |
コンポーネントトランザクションサービス(TransactionDirector) |
○ |
○ |
○ |
データベース連携サービス(ObjectTransactionService) |
○ |
○ |
○ |
MessageQueueDirector |
○ |
○ |
○ |
MQ連携サービス |
○ |
○ |
− |
ディレクトリサービス(InfoDirectory) |
× |
○(注1) |
− |
Interstageシングル・サインオン |
○ |
○(注1) |
○ |
Smart Repository |
○ |
○(注1) |
○ |
○:使用できます。
×:使用できません。
−:機能を提供していません。
注1)ただし、相互待機では、使用できません。
注2)セションリカバリ機能は、V5.1以前のServletサービスでのみ利用可能です。また、Session RegistryサーバについてはPRIMECLUSTER、SafeCLUSTERにだけ対応し、さらに、相互待機では使用できません。
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