Interstage Application Server 移行ガイド
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付録B V5.1以前のServletサービスの環境定義ファイル> B.5 サーブレット・コンテナ環境定義ファイル> B.5.3 サーブレット・コンテナ環境定義ファイルのタグの詳細

B.5.3.9 タグインスタンス監視機能

 タグインスタンスとは、JSPのカスタムタグ使用時に生成されるインスタンスです。
 <Context>タグでtagPooling属性を有効にした場合、タグインスタンスを再利用する機能が使用可能となります。
 この機能を、タグプーリングといいます。
 タグプーリング機能を使用した場合、タグインスタンスはすぐに破棄されず、一定時間メモリ上に残ります。
 データベースへの接続など、システムにかかる負荷の高い処理をカスタムタグで使用していた場合、タグプーリング機能で管理しているタグインスタンスを再利用することで、システムへの負荷を軽減ことできます。

 しかし、カスタムタグを使用したコンテンツへのアクセスが増加した場合、それに比例してタグインスタンス数も増加し、タグインスタンスが使用するメモリ量が増加します。
 タグインスタンス監視機能は、この状態を改善します。
 タグインスタンス監視機能は、使用頻度の減少したタグインスタンスがないかどうかを監視し、一定時間使用されなかったタグインスタンスを削除します。
 これにより、タグインスタンスの使用メモリ量を減少させ、システムへの負荷を軽減します。

 タグインスタンス監視機能を有効にするには、サーブレット・コンテナ環境定義ファイルに以下のタグ、属性を定義します。

 タグインスタンス監視機能を無効にするには、以下のいずれかの設定をしてください。

■記述形式

-------------------------------------------------------------------------------
  <TagPooling updateInterval="time" idle="time" />
-------------------------------------------------------------------------------

■属性の内容

属性

説明

属性の
省略

updateInterval

タグインスタンス監視機能が、タグインスタンスを監視する間隔を指定します。
単位は秒数で、0〜INTMAXの範囲で指定することができます。
省略値は0です。
updateIntervalが以下の設定の場合、タグインスタンス監視機能は無効となります。
したがって、タグインスタンスは削除されません。

  • updateIntervalを省略した場合
  • 0を指定した場合
  • マイナス値を指定した場合
  • 数値以外を指定した場合

idle

タグインスタンスのアイドル時間を指定します。
ここで指定したアイドル時間を超えたタグインスタンスは、タグインスタンス監視機能により削除されます。
単位は秒数で、0〜INTMAXの範囲で指定することができます。
省略値は0です。
idleが以下の設定の場合、タグインスタンスは、タグインスタンス監視機能が動作する毎に削除されます。

  • idleを省略した場合
  • 0を指定した場合
  • マイナス値を指定した場合
  • 数値以外を指定した場合

■記述例

-------------------------------------------------------------------------------
  <Server>
  ・・・
    <ContextManager workDir="work\sample" >
      <TagPooling updateInterval="5" idle="110" />
      <Context path="" docBase="webapps_sys/ROOT" />
      <Context path="/sample" docBase="webapps/sample" inputcode="SJIS" 
       tagPooling="true"/>
    </ContextManager>
  ・・・
  </Server>
-------------------------------------------------------------------------------

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