5.6.1 InfoDirectoryの資源退避

Interstage Application Server 移行ガイド

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第5章 Interstage Application Server V4からの移行

> 5.6 InfoDirectoryディレクトリサービスの移行

5.6.1 InfoDirectoryの資源退避

　アンインストール前に資源を退避します。
copyコマンドなどを利用して退避します。以下の資源を退避してください。

■InfoDirectoryディレクトリサービスの資源退避

スキーマ定義ファイル
　ユーザ側でスキーマ拡張を行っている場合、スキーマ定義ファイルを退避します。
　スキーマ拡張を行っていない場合、退避する必要はありません。
　以下のファイルを退避してください。
- C:\Interstage\ID\Dir\ldap配下をバックアップディレクトリ\ldapに退避します。
  - oidtable.at
  - oidtable.oc
  - oidtable.gen
  - attributes.cfg
  - objectclasses.cfg
- C:\Interstage\ID\Dir\scripts配下をバックアップディレクトリ\dsaに退避します。
  - oids
  - oidslocal
    　
SSL定義ファイル
　ユーザ側で以下の定義ファイルを変更している場合、退避します。
　定義ファイルを変更していない場合、退避する必要はありません。
　使用していた“sslconfig.cfg”ファイル内に記述されている以下の項目の値を控えておく必要があります。(証明書管理環境の移行時に使用します。)
　トークンラベル　：[tkn_lbl=]の項目
　ユーザPIN 　　　：[tkn_pwd=]の項目
- C:\Interstage\ID\Dir\ldap\sslconfig.cfgをバックアップディレクトリ\ldapに退避します。
  　
Webコネクタ定義ファイル
　ユーザ側で以下の定義ファイルを変更している場合、退避します。
　定義ファイルを変更していない場合、退避する必要はありません。
- C:\Interstage\ID\Dir\web配下をバックアップディレクトリ\webに退避します。
  - infodir.conf
  - infodir.fmap
  - infodir.at
  - ldapfriendly
  - ldapfriendly.modify

資源退避方法の例

　「C:\Interstage\ID\Dir」配下に退避ファイルがある場合

set SRC_PATH=C:\Interstage\ID\Dir
set DST_PATH=C:\BackUp

copy %SRC_PATH%\scripts\oids　　　　%DST_PATH%\dsa
copy %SRC_PATH%\scripts\oidslocal　　　　%DST_PATH%\dsa

copy %SRC_PATH%\ldap\oidtable.at　　　　%DST_PATH%\ldap
copy %SRC_PATH%\ldap\oidtable.oc　　　　%DST_PATH%\ldap
copy %SRC_PATH%\ldap\oidtable.gen　　　　%DST_PATH%\ldap
copy %SRC_PATH%\ldap\attributes.cfg　　　　%DST_PATH%\ldap
copy %SRC_PATH%\ldap\objectclasses.cfg　　　　%DST_PATH%\ldap
copy %SRC_PATH%\web\infodir.conf　　　　%DST_PATH%\web
copy %SRC_PATH%\web\infodir.fmap　　　　%DST_PATH%\web
copy %SRC_PATH%\web\infodir.at　　　　%DST_PATH%\web
copy %SRC_PATH%\web\ldapfriendly　　　　%DST_PATH%\web
copy %SRC_PATH%\web\ldapfriendly.modify　　　　%DST_PATH%\web

スキーマ定義ファイル
　ユーザ側でスキーマ拡張を行っている場合、スキーマ定義ファイルを退避します。
　スキーマ拡張を行っていない場合、退避する必要はありません。
　以下のファイルを退避してください。
- /opt/FJSVildap/etc/配下をバックアップディレクトリ/ldapに退避します。
  - oidtable.at
  - oidtable.oc
  - oidtable.gen
  - attributes.cfg
  - objectclasses.cfg
- /opt/FJSViddsa/scripts/配下をバックアップディレクトリ/dsaに退避します。
  - oids
  - oidslocal
    　
SSL定義ファイル
　ユーザ側で以下の定義ファイルを変更している場合、退避します。
　定義ファイルを変更していない場合、退避する必要はありません。
　使用していた“sslconfig.cfg"ファイル内に記述されている以下の項目の値を控えておく必要があります。(証明書管理環境の移行時に使用します。)
　トークンラベル　：[tkn_lbl=]の項目
　ユーザPIN 　　　：[tkn_pwd=]の項目
- /opt/FJSVildap/etc/sslconfig.cfgをバックアップディレクトリ/ldapに退避します。
  　
Webコネクタ定義ファイル
　ユーザ側で以下の定義ファイルを変更している場合、退避します。
　定義ファイルを変更していない場合、退避する必要はありません。
- /opt/FJSVidweb/web/web配下をバックアップディレクトリ/webに退避します。
  - infodir.conf
  - infodir.fmap
  - infodir.at
  - ldapfriendly
  - ldapfriendly.modify

資源退避方法の例

　「/opt/FJSVxxxx」配下に退避ファイルがある場合

cp /opt/FJSViddsa/scripts/oids　　　　/work/Backup/dsa
cp /opt/FJSViddsa/scripts/oidslocal　　　　/work/Backup/dsa

cp /opt/FJSVildap/etc/oidtable.at　　　　/work/Backup/ldap
cp /opt/FJSVildap/etc/oidtable.oc　　　　/work/Backup/ldap
cp /opt/FJSVildap/etc/oidtable.gen　　　　/work/Backup/ldap
cp /opt/FJSVildap/etc/attributes.cfg　　　　/work/Backup/ldap
cp /opt/FJSVildap/etc/objectclasses.cfg　　　　/work/Backup/ldap

cp /opt/FJSVidweb/infodir.conf　　　　/work/Backup/web
cp /opt/FJSVidweb/infodir.fmap　　　　/work/Backup/web
cp /opt/FJSVidweb/infodir.at　　　　/work/Backup/web
cp /opt/FJSVidweb/ldapfriendly　　　　/work/Backup/web
cp /opt/FJSVidweb/ldapfriendly.modify　　　　/work/Backup/web

■InfoDirectory管理ツールの資源退避

　xcopyコマンドなどを利用して「C:\Interstage\ID\MGR\etc」配下を退避します。
　　例:「C:\Interstage\ID\Dir」配下に退避ファイルがある場合

xcopy /E "C:\Interstage\ID\MGR\etc" "C:\backup\etc"

　cpコマンドなどを利用して「/opt/FJSVdirs/etc」配下を退避します。
　　例:「/opt/FJSVdirs」配下に退避ファイルがある場合

cp -r /opt/FJSVdirs/etc　　　　/work/Backup/

　SSL環境がある場合、使用していたSSL環境ファイル内に記述されている以下の項目の値を控えておく必要があります。(証明書管理環境の移行時に使用します。)
　　　トークンラベル　：[tkn_lbl=]の項目
　　　ユーザPIN 　　　：[tkn_pwd=]の項目

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