Interstage Application Server トラブルシューティング集
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17.3 アプリケーション実行時の異常
ここでは、MQDの アプリケーション使用した場合に発生する、トラブルの事例およびその対処について説明します。
アプリケーションが異常終了する。
以下の可能性があります。それぞれアプリケーションを確認/修正して再実行してください。
- アプリケーションがマルチスレッド用に作成されていない。その場合アプリケーションの動作は保証できず、突然異常終了する場合があります。
- マルチスレッドアンセイフな関数を使用している。OSによってマルチスレッドアンセイフ関数の種類は異なります。マルチスレッドアンセイフな関数を使用すると、アプリケーションの動作に影響を及ぼす場合があります。
- Java からJNI経由でMQDのAPIを利用している。MQDはJavaから利用する形態の動作保証をしていません。
- アプリケーションによってメモリ破壊が行われている。メモリ破壊がないことを調査してください。
- アプリケーションがメモリの開放漏れを起こしている。開放漏れがメモリ空間を圧迫し、最終的にアプリケーションが異常終了する。アプリケーションのメモリリークについて調査してください。

- シグナルの利用方法が誤っている。シグナルの使用方法が誤っているとアプリケーションの動作に影響を及ぼす場合があります。
アプリケーションがエラーコード 37 (MQD_ERR_ACCESSDENY) で異常終了する。
MQDの各種資源に対するアクセス権限がありません。以下を確認し、再実行してください。
- アプリケーションの実行者が スーパユーザ(管理者権限をもっている)、もしくは、MQD運用操作グループに属しているか。
- MQDの各種ファイル資源のアクセス権限が書き換えられていないか。
アプリケーションがエラーコード 33 (MQD_ERR_NOMEMORY) で異常終了する。
以下の可能性があります。それぞれについて確認/修正して再実行してください。
- メッセージバッファの最大長が不足している。MQD環境作成時の [MQDConfiguration] セクションの MessageBufferMaxSize を見直してください。
- 1トランザクションで送受信するメッセージ長の合計の最大値を超えた。MQD環境作成時の [Transaction] セクションの Max_Size を見直してください。
- ヒープ、実メモリ、スワップ領域が足りない。システム全体のメモリ量を見直してください。
アプリケーションがエラーコード xx で異常終了する。
マニュアルを参照して異常事象 xx に対する対処を実施したあと、再実行してください。
COBOL言語インタフェースの説明と復帰情報の説明のところではエラーコードを10進の数値で説明しています。C言語インタフェース用includeファイルではマクロ名との関連づけを16進数で記述していますので、注意してください。
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