Interstage Application Server トラブルシューティング集
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第6章 マルチサーバ管理の異常

6.3 環境構築編

 本項ではマルチサーバ管理の環境構築時に発生するトラブルへの対処方法について説明します。

■ 管理対象サーバをサーバグループに追加した場合にInterstageが停止する

 他管理対象サーバのネーミングサービスやインタフェースリポジトリをライン構成で参照している管理対象サーバを追加する場合にInterstageが停止する場合があります。
 この場合、Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブから対象のサーバグループを選択し、[起動]ボタンよりInterstageを再起動してください。

■ シングル・サインオンが正しく動作しない

 管理対象サーバのInterstage管理コンソールを使用して、シングル・サインオンのリポジトリサーバ、認証サーバ、またはWebサーバ(Interstage HTTP Server)上で動作する業務サーバの環境構築を行った後に、管理対象サーバ上のInterstage HTTP Serverの環境定義の内容を管理サーバ上の業務構成管理のリポジトリに反映していない可能性があります。
 以下の操作を行ってください。

  1. 管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。
  2. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サービス] > [Webサーバ] > [サーバグループ名またはサーバ名] > [定義の取得]タブで、
    リポジトリサーバ、認証サーバ、またはInterstage HTTP Server上で動作する業務サーバの環境構築を行った管理対象サーバを選択して[選択]ボタンをクリックし、[適用]ボタンをクリックします。
  3. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サービス] > [Webサーバ]で、
    操作対象のサーバグループまたは管理対象サーバを選択し、[起動]をクリックします。
    または、
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サービス] > [Webサーバ] > [サーバグループ名またはサーバ名]で、
    [起動]をクリックします。

 管理対象サーバがサーバグループに含まれる場合には、サーバグループに含まれる全ての管理対象サーバに対して環境構築を行った後で、上記の手順を行ってください。

■ プロビジョニング機能の使用時にマスタイメージの作成やサーバグループへのサーバ追加に失敗する

 Windows Server 2003を使用している場合は、Service Pack 1を適用し、再度実行してください。

■ Interstage管理コンソールでシステムの状態が“不明”と表示される

 Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム]においてシステムの状態が“不明”と表示され、かつ、Interstage管理コンソールの操作時にis20726が出力される場合、isjmx.xmlにローカルホストが

設定されていない可能性があります。
 “Interstage Application Server 運用ガイド”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照しisjmx.xmlにローカルホストを設定してください。

■ プロビジョニング機能を使用している環境においてCORBA/EJBアプリケーションとの通信に失敗する

 サーバグループ間のリレーションに「Traffic Directorを使用する」を指定している場合、以下の原因が考えられます。

 保守モードを設定している場合は、保守モードを解除してください。
 クライアントとなるサーバのhostsファイルにホスト情報が設定されていない場合、ホスト情報を設定してください。また、設定後、仮想IPアドレスに対応するホスト名に対してpingコマンドを実行し、正しく接続されていることを確認してください。


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