Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)
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第2章 C++言語インタフェース> 2.18 トランザクション初期化クラス

2.18.1 OTS::init

名前

 OTS::init

形式

 #include  "OTS_cplus.h"
 void    OTS::init(
                CORBA::ORB_ptr           orb,
                char                    *impl,
                CORBA::Environment& env);

機能説明

 サーバアプリケーションとOTSを接続します。implにはサーバアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDを指定します。
 OTSインタフェースのオブジェクトリファレンスは、CORBA::ORB::resolve_initial_referencesメソッド(CORBA::ORB::ObjectId_TransactionServerInit)で取得します。

パラメタ

 orb
 CORBA::ORB_initメソッドで獲得したCORBA::ORB_ptrを指定します。
 impl
 サーバアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリID文字列を参照するポインタを指定します。
 env
 例外情報を獲得するためにCORBA::Environmentオブジェクトを指定します。

復帰値

 正常終了した場合は、envのexceptionメンバにNULLオブジェクトリファレンスが設定されます。異常終了した場合は、envのexceptionメンバにSystemExceptionまたは UserExceptionオブジェクトのオブジェクトリファレンスが設定されます。

UserExceptionの場合は以下の例外クラスが通知されます。

OTS::Bad_Description:
  リソース定義ファイルの記述に誤りがあります。
OTS::No_DefFile:
  リソース定義ファイルが存在しません。または、インプリメンテーション
  リポジトリにリソース定義ファイル名が指定されていません。
OTS::Rm_Error:
  データベースのオープンで一時的エラーが発生しました。
OTS::Permission_Denied:
  リソース定義ファイルのパーミッションがありません。
OTS::IOError:
  リソース定義ファイルの読込中にI/Oエラーが発生しました。

注意事項

 本関数は、1プロセスで2回以上呼び出さないでください。


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