Interstage Application Server リファレンスマニュアル（API編）

2.12.3.22 PortableServer::POA::reference_to_servant()

名前

　PortableServer::POA::reference_to_servant

形式

　PortableServer::Servant  reference_to_servant(
                CORBA::Object_ptr         reference,
                CORBA::Environment& = CORBA::Environment() )
                throw( CORBA::Exception );

機能説明

　対象のPOAに設定するポリシによって、下記(a)(b)の動作を行います。
(a) 対象のPOAがRETAINポリシをもち、かつreferenceパラメタで指定したオブジェクトリファレンスがアクティブオブジェクトマップ(AOM)内に存在する場合には、AOM内でこのオブジェクトリファレンスに関連付けられたServantを返します。
(b) 対象のPOAがUSE_DEFAULT_SERVANTポリシをもち、かつ「Default Servant」がPOAに設定されている場合には、Default Servantを返します。対象のPOAは、RETAINポリシまたはUSE_DEFAULT_SERVANTポリシを設定されている必要があります。

パラメタ

　reference

　取得するServantに対応するオブジェクトリファレンス。

復帰値

　正常終了した場合は、指定したオブジェクトリファレンスに対応したServantが返されます。
　異常終了した場合は、以下の例外が発生します。

　PortableServer::POA::ObjectNotActive

　上記機能説明の(a)、(b)以外の場合。

　PortableServer::POA::WrongAdapter

　オブジェクトリファレンスがこのPOAによって生成できませんでした。

　PortableServer::POA::WrongPolicy

　対象のPOAにRETAINポリシまたはUSE_DEFAULT_SERVANTポリシが設定されていません。

　CORBA::SystemException

　その他の要因。

　システム例外発生時に設定された例外情報およびマイナーコードの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。