Interstage Application Server リファレンスマニュアル（API編）

2.12.3.1 PortableServer::POA::create_POA()

名前

　PortableServer::POA::create_POA

形式

　PortableServer::POA_ptr create_POA(
                const CORBA::Char*              adapter_name,
                PortableServer::POAManager_ptr  a_POAManager,
                const CORBA::PolicyList&        policies,
                CORBA::Environment& = CORBA::Environment() )
                throw( CORBA::Exception );

機能説明

　対象のPOAオブジェクトの、子POAオブジェクトを作成します。adapter_nameパラメタには、同じ親に対する子POAにおいて、新しい子POAを識別する名前を指定します。

パラメタ

　adapter_name

　生成する子POAの名前。

　a_POAManager

　関連付けるPOAマネージャのオブジェクト。

　policies

　子POAに指定するポリシを持つPolicyListオブジェクト。

復帰値

　正常終了した場合は、生成された子POAオブジェクトが返されます。
　異常終了した場合は、以下の例外が発生します。

　PortableServer::POA::AdapterAlreadyExists

　対象のPOAオブジェクトが、すでに指定した名前の子POAオブジェクトを持っています。

　PortableServer::POA::InvalidPolicy

　指定したポリシオブジェクトの組み合わせが無効です。

　CORBA::SystemException

　その他の要因。

　システム例外発生時に設定された例外情報およびマイナーコードの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

注意事項

　OMGのCORBA規約ではcreate_POA()の2番目のパラメタ"a_POAManager"に"null"を指定した場合は、新しくPOAManagerオブジェクトが作成され、新しく作成するPOAオブジェクトを関連付ける仕様ですが、Interstage CORBAサービスにおいては、1プロセス中に唯一のPOAManagerオブジェクトのみが存在する仕様となっています。CORBAサービスのPOAManagerオブジェクトは、RootPOAオブジェクトが生成されたときに1つだけ作成されます。