Interstage Application Server リファレンスマニュアル（API編）

1.9.1.8 CosNaming_NamingContext_bind_new_context()

名前

　CosNaming_NamingContext_bind_new_context

形式

　#include <orb.h>
　#include <CosNaming.h> 
　CosNaming_NamingContext  CosNaming_NamingContext_bind_new_context(
        CosNaming_NamingContext  nc, 
        CosNaming_Name  *n,
        CORBA_Environment  *env );

機能説明

　新しいネーミングコンテキストを作成し、そのオブジェクトリファレンスとnで指定された名前のバインディングを作成して、ncで指定した既存のネーミングコンテキストに登録します。呼び出し元には、新しいネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンスを返します。nがコンパウンドネームである場合、バインディングはコンパウンドネーム中で最後に指定されたネーミングコンテキストに登録されます。また、新しいネーミングコンテキストは、名前の登録が行われたネーミングコンテキストを管理するネーミングサーバ内に作成されます。

パラメタ

　nc

　ネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンス。

　n

　新しいネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンスとバインドする名前。

　env

　例外情報が格納される構造体。

復帰値

　正常終了した場合は、ネーミングコンテキストのオブジェクトリファレンスが返され、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。
　異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONまたはCORBA_USER_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idに詳細情報が設定されます。
　ユーザ例外の場合は、以下の詳細情報が設定されます。

　IDL:CosNaming/NamingContext/NotFound:1.0

　nに指定されたネーミングコンテキストが見つかりません。

　IDL:CosNaming/NamingContext/CannotProceed:1.0

　ncで指定されたネーミングコンテキストが存在しません。

　IDL:CosNaming/NamingContext/InvalidName:1.0

　名前の指定に誤りがあります。

　IDL:CosNaming/NamingContext/AlreadyBound:1.0

　指定された名前のバインディングがすでに存在します。

　システム例外の場合は、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。