Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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索引
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9.3 isinfobj
名前
isinfobj − オブジェクトの詳細表示
形式
isinfobj [-M システム名] [-a] [-e] [wuname] objname
機能説明
isinfobjコマンドは、運用中のIJServer、オブジェクト、EJBアプリケーションまたはCORBAアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリの詳細情報を表示します。Plusの場合はIJServerおよびEJBアプリケーションが表示されます。Web-Jの場合はIJServerのみ表示されます。
表示情報は、オブジェクト、アプリケーションまたはインプリメンテーションリポジトリの種別により出力情報が異なります。
表示情報として以下の内容が表示されます。
(1) トランザクションアプリケーションまたはラッパーアプリケーションの場合
- オブジェクト名
- オブジェクトの種別。オブジェクトの種別として以下があります。
- TD :トランザクションアプリケーションのオブジェクト
- WRAPPER :ラッパーアプリケーションのオブジェクト
- オブジェクトの状態。オブジェクトの状態として以下の状態があります。
- active :運用中の状態
- inhibit :閉塞中の状態
- オブジェクトに対応するアプリケーションのプロセス多重度
- オブジェクトに滞留しているクライアントからの要求数
- オブジェクトの累積キュー数 (注)
- オブジェクトが定義されているワークユニット名
(注) オブジェクトに対するクライアントからの要求の累積数となります。
(1) トランザクションアプリケーションの場合
- オブジェクト名
- オブジェクトの種別。オブジェクトの種別として以下があります。
- TD :トランザクションアプリケーションのオブジェクト
- オブジェクトの状態。オブジェクトの状態として以下の状態があります。
- active :運用中の状態
- inhibit :閉塞中の状態
- オブジェクトに対応するアプリケーションのプロセス多重度
- オブジェクトに滞留しているクライアントからの要求数
- オブジェクトの累積キュー数 (注)
- オブジェクトが定義されているワークユニット名
(注) オブジェクトに対するクライアントからの要求の累積数となります。
(2) IJServerの場合
- IJServer名
- オブジェクトの種別。オブジェクトの種別として以下を表示します。
- IJServer :IJServerのアプリケーション
- IJServerのタイプ。IJServerのタイプとして以下があります。
- 1VM :WebアプリケーションとEJBアプリケーションが同一JavaVMで運用されている
- Web :Webアプリケーションのみで運用されている、または、WebアプリケーションとEJBアプリケーションが別JavaVMで運用されている場合のWebアプリケーション
- EJB :EJBアプリケーションのみで運用されている、または、WebアプリケーションとEJBアプリケーションが別JavaVMで運用されている場合のEJBアプリケーション
- アプリケーションの状態。アプリケーションが運用中である場合、以下が表示されます。
- active :運用中の状態
- inhibit :閉塞中の状態(タイプがEJBの場合のみ表示されます)
- stop :起動されていない状態(WebアプリケーションとEJBアプリケーションが別JavaVMで運用されている場合で、どちらかのアプリケーション配備されていない場合に表示されます)
- degenerate:縮退運用中状態
- アプリケーションのプロセス多重度
- アプリケーションに滞留しているクライアントからの要求数
タイプがEJBの場合のみ表示されます。
- アプリケーションへの累積キュー数 (注)
タイプがEJBの場合のみ表示されます。
- アプリケーションのインスタンス数
配備されているEJBアプリケーションの形態ごとに以下の情報が表示されます。
- stateless:カストマイズツールのEJBアプリケーションの実行環境定義で設定した初期起動インスタンス数が表示されます。
- stateful :0が表示されます。
- BMP-Entity:カストマイズツールの高速呼出し定義で設定したインスタンス数が表示されます。
- CMP-Entity:カストマイズツールの高速呼出し定義で設定したインスタンス数が表示されます。
- Message Driven Bean:カストマイズツールで設定したインスタンス数が表示されます。トランザクション属性にNotSupportedが指定されている場合以外は、1が表示されます。
- EJB Container:0が表示されます。
(注) アプリケーションに対するクライアントからの要求の累積数となります。
(3) CORBAアプリケーションに対応するインプリメンテーションリポジトリの場合
- インプリメンテーションリポジトリID
- アプリケーションの種別。アプリケーションの種別として以下があります。
- CORBA :CORBAアプリケーションに対応したインプリメンテーションリポジトリID
- インプリメンテーションリポジトリの状態。オブジェクトの状態として以下の状態があります。
- active :運用中の状態
- inhibit :閉塞中の状態
- degenerate:縮退運用中状態
- インプリメンテーションリポジトリ内に設定されているオブジェクト名
- インプリメンテーションリポジトリに対応するアプリケーションのプロセス多重度
- インプリメンテーションリポジトリに滞留しているクライアントからの要求数
- インプリメンテーションリポジトリでの累積処理件数
- インプリメンテーションリポジトリで動作しているスレッド数
- インプリメンテーションリポジトリが定義されているワークユニット名
(4) EJBアプリケーションの場合
- アプリケーション名
- アプリケーションの種別。アプリケーションの種別として以下があります。
- アプリケーションの形態。EJBアプリケーションの形態として以下があります。
- stateless:STATELESS session
- stateful :STATEFUL session
- BMP-Entity:Bean-managed persistence Entity Bean
- CMP-Entity:Container-managed persistence Entity Bean
- Message Driven Ben:Message-Driven Bean
- EJB Container:Light EJB Container
- アプリケーションの状態。アプリケーションが運用中である場合、以下が表示されます。
- active :運用中の状態
- inhibit :閉塞中の状態
- アプリケーションのプロセス多重度
- アプリケーションに滞留しているクライアントからの要求数
Message Driven Beanの場合は0が表示されます。
- アプリケーションへの累積キュー数 (注)
- アプリケーションのインスタンス数。アプリケーションの形態ごとに以下の情報が表示されます。
- stateless:カストマイズツールのEJBアプリケーションの実行環境定義で設定した初期起動インスタンス数が表示されます。
- stateful :0が表示されます。
- BMP-Entity:カストマイズツールの高速呼出し定義で設定したインスタンス数が表示されます。
- CMP-Entity:カストマイズツールの高速呼出し定義で設定したインスタンス数が表示されます。
- Message Driven Bean:カストマイズツールで設定したインスタンス数が表示されます。トランザクション属性にNotSupportedが指定されている場合以外は、1が表示されます。
- EJB Container:0が表示されます。
- アプリケーションが定義されているワークユニット名
(注) アプリケーションに対するクライアントからの要求の累積数となります。
以下に、isinfobjコマンドの引数を説明します。
-M システム名
対象のシステム名を指定します。
本オプションを省略すると、デフォルトシステムが対象となります。
-a
objnameにインプリメンテーションリポジトリIDを指定した場合、インプリメンテーションリポジトリID内のインタフェース一覧および状態が表示されます。
-e
縮退運用中のワークユニット状態を表示します。
wuname
詳細情報を表示するobjnameの含まれるワークユニットの名前を指定します。
CORBAワークユニットのインプリメンテーションリポジトリの情報を表示する場合、本パラメタの指定は必須です。
objname
詳細情報を表示するオブジェクトの名前(または、アプリケーションの名前、インプリメンテーションリポジトリID)を指定します。
注意事項
- EJBアプリケーションの場合は、アプリケーションが異常終了した際に、異常終了したアプリケーションで滞留していたキュー数は削除されます。
- 当コマンドはisstopwu,tdstopwuコマンド実行中に実行しないでください。
- IJServerの場合は、objnameにIJServer作成時と大文字小文字の組み合わせが正しい名前を指定してください。
- コマンドを実行するユーザのログインユーザ名は8バイト以下にしてください。
使用例
(1) トランザクションアプリケーションまたはラッパーアプリケーションの場合
isinfobj TDSAMPLE1/INTF
objectname : TDSAMPLE1/INTF
kind : TD
status : active
procnum : 1
queue : 10
accumulation : 10
wuname : TDSAMPLE1 |
(1) トランザクションアプリケーションの場合
isinfobj TDSAMPLE1/INTF
objectname : TDSAMPLE1/INTF
kind : TD
status : active
procnum : 1
queue : 10
accumulation : 10
wuname : TDSAMPLE1 |
(2) IJServerの場合
isinfobj IJServer001
IJServer name : IJServer001
kind : IJServer
Web
status : active
procnum : 1
EJB
status : active
procnum : 1
queue : 0
accumulation : 10
instance : 0
isinfobj -e IJServer001
IJServer name : IJServer001
kind : IJServer
Web
status : degenerate
procnum : 1
EJB
status : degenerate
procnum : 1
queue : 0
accumulation : 10
instance : 0 |
(3) CORBAアプリケーションに対応するインプリメンテーションリポジトリの場合
isinfobj corbawu IDL:FJ/ImplementationRep:1.0
implID : IDL:FJ/ImplementationRep:1.0
kind : CORBA
status : active
procnum : 1
queue : 10
accumulation : 10
thread : 3
wuname : corbawu
isinfobj -a corbawu IDL:FJ/ImplementationRep:1.0
implID : IDL:FJ/ImplementationRep:1.0
kind : CORBA
status : active
procnum : 1
queue : 10
accumulation : 10
thread : 3
wuname : corbawu
-----------
object : IDL:test1/intf1
status : active
-----------
object : IDL:test2/intf2
status : inhibit
isinfobj -e corbawu IDL:FJ/ImplementationRep:1.0
implID : IDL:FJ/ImplementationRep:1.0
kind : CORBA
status : degenerate
procnum : 1
queue : 10
accumulation : 10
thread : 3
wuname : corbawu |
(4) EJBアプリケーションの場合
isinfobj EJBAPL
applicationname : EJBAPL
kind : EJB
type : stateless
status : active
procnum : 10
queue : 10
accumulation : 85
instance : 2
wuname : EJBWU |
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