Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)
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第3章 クライアントアプリケーションの作成> 3.5 クライアントアプリケーションソースの作成(UserTransactionインタフェースのJava言語)

3.5.1 環境設定

 クライアント側で行う環境設定について以下に示します。UserTransactionインタフェースは、JDK1.2以上で使用できます。

クライアントがUNIX環境の場合

(1) データベース連携サービスのホスト名の設

 データベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストを設定する必要があります。
 設定は、CORBAサービスのディレクトリ配下の/etc/initial_hostsファイルにデータベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストの情報(ホストとポート番)を設定します。initial_hostsファイルはエディタを使用して編集します。
 

 #は、コメント行を意味しています。

#host port
otshost 8002
irhost 8002

otshost : データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。
8002 : CORBAサービスと同一のポート番号です。
irhost : 他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。


 initial_hostsに指定したホスト名は、/etc/hostsファイルにも記載する必要があります。

(2) classファイル/ライブラリの設定

 UNIX環境でデータベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するclassファイルおよびライブラリが必要となります。詳細については後述のclassファイル、ライブラリを参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリなどは、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。
 classファイルやライブラリは、データベース連携サービスがインストールされているホストからftpなどを使用して、クライアント環境に複写します。以下にライブラリの取り出し例を示します。

(例)/home/usr/libにclassファイルを転送する場合

> cd %OTS_HOME%\lib<RETURN>
> ftp otscl <RETURN>
Connected to otscl
ftp> cd /home/usr/lib <RETURN>
ftp> binary <RETURN>
ftp> put fjtsclient.jar <RETURN>
ftp> bye <RETURN>

 クライアントのUNIX環境で以下のコマンドを実行します。

 以降、UNIX環境では、bshを使用したコマンドの実行例を示します。プロンプトは、%で統一しています。

% chmod 555 fjtsclient.jar

% cd /home/usr/lib
% ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp> cd $OTS_HOME/lib <RETURN>
ftp> binary <RETURN>
ftp> get fjtsclient.jar <RETURN>
ftp> bye <RETURN>
% chmod 555 fjtsclient.jar

注)
 otsclはデータベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。

 "%OTS_HOME%"はC:\INTERSTAGE\otsです。

 "$OTS_HOME"は/opt/FSUNotsです。

 "$OTS_HOME"は/opt/FJSVotsです

(3) 環境変の設定

 クライアントアプリケーションを動作させるには、以下の環境変数の設定が必要です。

CLASSPATH

 以下の情報を設定します。かっこ内が“共通”になっているものは、JDK, JavaPlugin, JBK, JBK Pluginのどの場合でも設定するものです。単独のものは、そのかっこ内に記載されている製品のみです。JDK(JBK)はApworksに付属されているものを利用してください。

% CLASSPATH=$CLASSPATH:/home/usr/lib/fjtsclient.jar<RETURN>
% export CLASSPATH <RETURN>

 上記Apworksは、開発環境用、運用環境用の以下の製品のいずれかを示しています。

  INTERSTAGE APWORKS Enterprise Edition V3.0L10以降
  INTERSTAGE APWORKS Professional Edition V3.0L10以降
  INTERSTAGE APWORKS Web Edition V3.0L10以降
  INTERSTAGE Java実行環境サーバパッケージ V3.0以降(Linuxの場合はJava実行環境)
  APWORKS クライアント運用パッケージ V3.0以降

クライアントがPC環境(デスクトップタイプ)の場合

(1) データベース連携サービスのホスト名の設定

 データベース連携サービスが動作するホストを設定する必要があります。設定は、Interstageインストールフォルダ\ODWIN\etc\inithostファイルにデータベース連携サービスが動作するホストの情報(ホスト名とポート番号)を設定します。inithostファイルはエディタを使用して編集します。

 なお、OTSシステムと同一ホスト上でクライアントアプリケーションを動作させることもできます。その場合は、initial_hostsファイルへの設定は不要です。

 inithostファイルの設定例を以下に示します。

 #は、コメント行です。

#host port
otshost 8002
irhost 8002

otshost: データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。
8002 : CORBAサービスと同一のポート番号です。
irhost : 他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。


 inithostに指定したホスト名は、以下のフォルダにあるhostsファイルにも記載する必要があります。

(2) Classファイル/ライブラリの設定

 PC環境でデータベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するClassファイルおよびライブラリが必要となります。詳細については後述のClassファイル/ライブラリの一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリなどは、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

 クライアントで必要なClassファイルおよびライブラリは以下のように取り出してください。

[エクスプローラ]の[ネットワークコンピュータ]などでデータベース連携サービスがインストールされたホストから取り出してください。
ftpなどを使用してデータベース連携サービスがインストールされたホストよりクライアント環境に複写してください。このうち、ライブラリの取り出し例を以下に示します。
(例)\home\usr\libにclassファイルを転送する場合

>cd \home\usr\lib <RETURN>
>ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp> cd $OTS_HOME/lib <RETURN>
ftp> binary <RETURN>
ftp> get fjtsclient.jar <RETURN>
ftp> bye <RETURN>

注)
 otshostはデータベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。

 "$OTS_HOME"は/opt/FSUNotsです。

 "$OTS_HOME"は/opt/FJSVotsです。

(3) 環境変数の設定

CLASSPATH

 以下の情報を設定します。かっこ内が“共通”になっているものは、JDK, JavaPlug-in, JBK, JBK Plug-inのどの場合でも設定するものです。それ以外は、そのかっこ内に記載されている製品のみです。JDK(JBK)はApworksに付属されているものを利用してください。

set CLASSPATH=%CLASSPATH%;D:\OTS\fjtsclient.jar

上記Apworksは、開発環境用、運用環境用の以下の製品のいずれかを示しています。

  INTERSTAGE APWORKS Enterprise Edition V3.0L10以降
  INTERSTAGE APWORKS Professional Edition V3.0L10以降
  INTERSTAGE APWORKS Web Edition V3.0L10以降
  INTERSTAGE Java実行環境サーバパッケージ V3.0以降(Linuxの場合はJava実行環境)
  APWORKS クライアント運用パッケージ V3.0以降

classファイル

[UNIX、PC共通classファイル]

classファイル名

使用用途

格納先

fjtsclient.jar

Java classファイル(JDK1.2系,JDK1.3系,JDK1.4系)


%OTS_HOME%\lib


$OTS_HOME/lib


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