Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編)
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第8章 アプリケーションの開発(COBOL)> 8.1 アプリケーションの作成方法

8.1.2 サーバアプリケーションの作成方法

 サーバアプリケーションを作成する場合、以下の図に示すようにアプリケーションをmain実装部、メソッド実装部に分ける必要があります。なお、メソッド実装部は動的ライブラリとして作成する必要があります。

例えば、Pushモデルのコンシューマの場合、main部はイベントチャネルに接続するまでの部分で、pushメソッドの部分がメソッド実装部になります。

 アプリケーションを翻訳する場合に使用するイベントサービスのCOBOL登録集は、以下に格納されています。

(インストールパスはデフォルト)

C:\Interstage\ESWIN\INCLUDE\COBOL

(インストールパスはデフォルト)

/opt/FJSVes/include/COBOL

main実装部

 main実装部に結合するスタブライブラリについては、“スタブライブラリ”を参照してください。


 CORBAサービスに必要なライブラリについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

 サーバアプリケーションのインプリメンテーション情報として、インプリメンテーションリポジトリに以下の定義情報(インタフェースリポジトリIDとの対応付け)を設定します。なお、インプリメンテーションリポジトリは、OD_impl_instコマンドの-axオプションを使用して登録します。

(1)インタフェースリポジトリID = (2)動的ライブラリ名,(3)プレフィクス


(1)インタフェースリポジトリID

 実装するインタフェースに対応したインタフェースリポジトリIDを指定します。

通信モデル

サプライヤ

コンシューマ

Push

IDL:CosEventComm/PushSupplier:1.0

IDL:CosEventComm/PushConsumer:1.0

Pull

IDL:CosEventComm/PullSupplier:1.0

IDL:CosEventComm/PullConsumer:1.0

Mixed

IDL:CosEventComm/PushSupplier:1.0

IDL:CosEventComm/PullConsumer:1.0

(2)動的ライブラリ名

 動的ライブラリとして作成したメソッド実装部のオブジェクト名を指定します。
 Solaris OEシステムの場合は、ライブラリ名の先頭に必ず「lib」を指定して作成してください。

(3)プレフィクス

 プレフィクスには、「SERVER-」を指定してください。

メソッド実装部

 サーバアプリケーションは以下の表のメソッドを実装することができます。各メソッドの名前の先頭にプレフィクス「SERVER-」を付加することに注意してください。これは、イベントチャネルのメソッドと区別するためです。

通信モデル

サプライヤ

コンシューマ

Push

SERVER-COSEVENTCOMM-PUSHSUPPLIER-DISCONNECT-PUSH-SUPPLIER

SERVER-COSEVENTCOMM-PUSHCONSUMER-PUSH
SERVER-COSEVENTCOMM-PUSHCONSUMER-DISCONNECT-PUSH-CONSUMER

Pull

SERVER-COSEVENTCOMM-PULLSUPPLIER-PULL
SERVER-COSEVENTCOMM-PULLSUPPLIER-TRY-PULL
SERVER-COSEVENTCOMM-PULLSUPPLIER-DISCONNECT-PULL-SUPPLIER

SERVER-COSEVENTCOMM-PULLCONSUMER-DISCONNECT-PULL-CONSUMER

Mixed

SERVER-COSEVENTCOMM-PUSHSUPPLIER-DISCONNECT-PUSH-SUPPLIER

SERVER-COSEVENTCOMM-PULLCONSUMER-DISCONNECT-PULL-CONSUMER

 メソッド実装部に結合するスケルトンオブジェクトについては、“スケルトンオブジェクト”を参照してください。


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