Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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付録J 旧互換機能> J.1 COM/CORBA連携プログラミング> J.1.2 OLEクライアントの処理

J.1.2.3 メソッドの実行

(1) 実行時バインディング

 GetObject関数で検索したオブジェクトのメソッドを呼び出すことにより、サーバアプリケーションが持っているメソッドを呼び出すことができます。以下にクライアントのVisual Basicでのプログラミング例を示します。

  Dim GW As Object               // OLE-CORBAゲートウェイのインスタンス
  Dim calculator As Object       // サーバのオブジェクトリファレンス
  Dim a As Long                  // 入力用変数
  Dim b As Long                  // 入力用変数
  Dim exp As Object              // エラー設定用
  Dim res As Variant             // 返り値用変数

  Set GW = CreateObject("CORBA.Factory")        // OLE-CORBAゲートウェイの起動
  Set calculator = GW.GetObject("ODdemo::calculator")  // CORBAオブジェクトの生成
  a = Text1.Text                                // 画面に入力されたデータを代入
  b = Text2.Text                                // 画面に入力されたデータを代入
  Set res = calculator.calculate(a, b, exp)  // メソッドの呼び出し

(2) 事前バインディング

 CORBA.Factoryオブジェクトを格納する変数をクラス型で宣言することにより、Visual Basicの事前バインディングが有効になります。事前バインディングは、従来の実行時バインディングと比べVisual Basicプログラム実行時にCORBAクラスを読み込まないため、性能向上が図れます。Visual Basicのアプリケーション開発時に、事前バインディングを使用するには、Visual Basicの“プロジェクト”メニューの“参照設定”を選択し、“ODOLE 1.0 Type Library”を有効にしてください。以下に事前バインディングのプログラミング例を示します。

  Dim Factory as CORBAFactory
 
  Set Factory = CreateObject("CORBA.Factory")

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