Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第9章 ネーミングサービスのプログラミング> 9.2 ネーミングコンテキストインタフェース

9.2.4 バインディングの検索

 resolveオペレーションは、与えられたネーミングコンテキスト中のバインディング名に関連付けられたオブジェクトリファレンスを獲得する処理です。与えられたバインディング名は、ネーミングコンテキストに登録されているバインディング名と確実に一致している必要があります。resolveオペレーションではオブジェクトリファレンスだけが返され、バインディングのタイプは返しません。
 返されたオブジェクトリファレンスは、CORBA::Object型のため、クライアントは、オブジェクトリファレンスをふさわしいタイプにnarrow、またはキャストして使用する必要があります。

  Object resolve(in Name n )
      raises(NotFound, CannotProceed, InvalidName);

 バインディング名は複数のコンポーネントを持つことが可能(“ネーミングコンテキストインタフェースで扱うデータ型”の(2)を参照)で、バインディング名の処理は複数のネーミングコンテキストをまたがって行われます。これらのネーミングコンテキストは、1つのネーミングサービスインスタンスにあってもよいし、異なるネーミングサービスインスタンスの間で連携することも可能です。


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