Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
目次 索引 前ページ次ページ

第6章 アプリケーションの開発(Java言語)> 6.11 サーバアプリケーションと環境設定との関連付け

6.11.1 インプリメンテーション情報との関連付け

 POAオブジェクトを使用したサーバアプリケーションを動作させるためには、OD_impl_instコマンドに指定したインプリメンテーションリポジトリIDとの関連付けを行う必要があります。この関連付けを行うには以下の2とおりの方法があります。

(1)環境変数OD_IMPLIDへの指定

 サーバアプリケーションの実行環境では、環境変数OD_IMPLIDへインプリメンテーションリポジトリID名を設定することで可能となります。たとえば、Windows(R)システムのバッチファイルでサーバアプリケーションを起動する場合、以下のように指定します。

【例】

  <xxx.bat>
  set OD_IMPLID=Implid1  ← OD_IMPLIDにインプリメンテーションリポジトリ設定
        :
  java.exe  Server       ← サーバアプリケーションクラスを引数にJava VMを起動

(2)POAオブジェクトのアダプタ名への指定

 環境変数OD_IMPLIDを設定しないで、アプリケーション上でPOAオブジェクトとインプリメンテーション情報との関連付けを明示的に行うことが可能です。この方式では、RootPOAオブジェクト直下の子POAオブジェクトのアダプタ名にインプリメンテーションリポジトリIDを使用することで可能となります。

 (1)の方法は、プログラムの外からインプリメンテーションリポジトリIDを指定できるのでプログラムの独立性が高まります。(2)の方法は、プログラムごとの環境変数の指定が不要であり、環境設定が容易となります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005