Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第6章 アプリケーションの開発(Java言語)> 6.10 サーバアプリケーションのプログラミング(POA概要)

6.10.9 POAManagerオブジェクト

 POAManagerオブジェクはPOAオブジェクトの生成時、create_POA()メソッドの引数として渡すことによって、POAオブジェクトと関連付けられます。POAManagerは、以下の4つの状態を持っています。POAオブジェクトはPOAManagerの状態に従って処理を決定します。この状態は、activate()、hold_requests()、discard_requests()、deactivate()などのメソッドで変更することが可能です。

 holding状態
 受け取ったメッセージをキューイングします。
 このとき使用されるキューは、インプリメンテーションリポジトリで定義されているインプリメンテーション単位に作成されます。“OLTPサーバ運用ガイド” “ワークユニットの設計”の“キュー制御”[CORBAアプリケーション]を参照してください。
 active状態
 受け取ったメッセージを処理します。
 discarding状態
 受け取ったメッセージを捨てます。この場合、クライアントへはエラーが通知されます。
 inactive状態
 shutdown直前の状態。

 POAManagerオブジェクトの状態遷移を以下に示します。


 POAManagerオブジェクトは初期状態は、Holding状態です。
 CORBAサービスのJava言語マッピングでは、初期状態からactive状態を経由せずに、discarding状態にすることはできません。active状態とした後は、上図のように状態遷移を行うことができます。


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