Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第5章 アプリケーションの開発(C++言語)> 5.3 サーバアプリケーションのプログラミング(Portable Object Adapter:POA)> 5.3.2 POA概要

5.3.2.8 暗黙的活性化(Implicit Activation)

 Servantオブジェクトの活性化方法には、アプリケーションが明示的にServantオブジェクトを活性化させる方法に加え、POAオブジェクトによって暗黙的(Implicit)にServantオブジェクトを活性化させるIMPLICIT_ACTIVATIONポリシがあります。
 IMPLICIT_ACTIVATIONポリシを使用するためには、SYSTEM_IDポリシとRETAINポリシを指定する必要があります。IMPLICIT_ACTIVATIONポリシを指定することにより、servant_to_reference()やservant_to_id()などのServantオブジェクトからオブジェクトリファレンスやオブジェクトIDに変換するメソッドを使用した際に、POAオブジェクトがAOMにServantオブジェクトおよびオブジェクトIDを登録し、Servantオブジェクトを活性化することができます。このときにUNIQUE_IDポリシが指定されていた場合、再度、servant_to_reference()やservant_to_id()を使用した場合、前回と同じリファレンスやオブジェクトIDが返されます。MULTIPLE_IDポリシが指定されていた場合、毎回、異なったオブジェクトリファレンスやオブジェクトIDが返されます。これは、同じServantオブジェクトに複数のオブジェクトリファレンスやオブジェクトIDが割り付けられることを意味します。


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