Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第4章 アプリケーションの開発(C言語)> 4.7 データ型に対するマッピング

4.7.10 動的インタフェースでのパラメタの獲得/解放

 動的起動インタフェー(DII)を使用して動的にパラメタを作成する方法について説明します。
 パラメタはCORBA_NVList_add_item()で設定します。

inパラメタ

 サーバアプリケーションにinパラメタを渡す場合、クライアントアプリケーションでパラメタ領域を獲得し、そのポインタをCORBA_NVList_add_item()の第4パラメタに指定します。

  CORBA_NVList_add_item(
        arg_list, 
        name,                        /* IDLで指定したパラメタの名前を設定します。 */
        type,                        /* パラメタのTypeCodeを設定します。 */
        &param,                      /* パラメタ領域のポインタを設定します */
        sizeof( CORBA_long ),        /* パラメタのサイズを設定します */
        CORBA_ARG_IN,                /* CORBA_ARG_INを設定します */
        &env );

 クライアントアプリケーションで獲得した領域は、使用しなくなった時点で解放します。

outパラメタ

 サーバアプリケーションの処理結果をoutパラメタで受け取る場合、クライアントアプリケーションで領域を獲得する必要はありません。CORBA_NVList_add_item()は以下のように指定します。

  CORBA_NVList_add_item(
        arg_list, 
        name,                        /* IDLで指定したパラメタの名前を設定します。 */
        type,                        /* パラメタのTypeCodeを設定します。 */
        NULL,                        /* NULLを設定します */
        0,                           /* 0を設定します */
        CORBA_ARG_OUT,               /* CORBA_ARG_OUTを設定します */
        &env );

 サーバアプリケーションから渡されたデータの領域は、CORBA_NVList_free()でNVListクラスの領域を廃棄する際に自動的に解放されます。このため、NVListクラスの領域を解放した後、サーバアプリケーションから渡されたoutパラメタ領域を参照することはできません。NVListオブジェクトの解放については“リクエストの削除”を参照してください。

inoutパラメタ

 サーバアプリケーションにinoutパラメタを渡す場合、クライアントアプリケーションでパラメタ領域を獲得し、そのポインタをCORBA_NVList_add_item()の第4パラメタに指定します。

  CORBA_NVList_add_item(
        arg_list, 
        name,                        /* IDLで指定したパラメタの名前を設定します。 */
        type,                        /* パラメタのTypeCodeを設定します。 */
        &param,                      /* パラメタ領域のポインタを設定します */
        sizeof( CORBA_long ),        /* パラメタのサイズを設定します */
        CORBA_ARG_INOUT,             /* CORBA_ARG_INOUTを設定します */
        &env );

 クライアントアプリケーションで獲得したパラメタ領域は、リクエスト発行後、使用しなくなった時点で解放してください。
 サーバアプリケーションから渡されたデータ領域は、CORBA_NVList_free()でNVListクラスの領域を廃棄する際に自動的に解放されます。このため、NVListクラスの領域を解放した後、サーバアプリケーションから渡されたinoutパラメタ領域を参照することはできません。NVListオブジェクトの解放については“リクエストの削除”を参照してください。

復帰パラメタ

 サーバアプリケーションの処理結果を復帰パラメタで受け取る場合、クライアントアプリケーションで領域を獲得する必要はありません。
 サーバアプリケーションから渡されたデータ領域は、CORBA_Request_delete()でリクエストオブジェクトを削除する際に、自動的に解放されます。


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