Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第2章 CORBAアプリケーション開発時の留意事項> 2.1 コーディング

2.1.4 ORBの初期化処理( C, C++, COBOL )

ORBの初期化関数(C言語の場合はCORBA_ORB_init)に渡す引数には、main関数に渡されるargcおよびargvをそのまま渡すようにしてください。

アプリケーション

初期化方法

コンソールアプリケーション

main()関数の引数argc、argvを、CORBA_ORB_init()に渡します。詳細は、サンプルプログラム(C言語の場合はsimple_sのソースsimple_s.c)を参照してください。

Windows(R)アプリケーション

WinMain()関数の第3引数から、CORBA_ORB_init()に渡す形式にデータを変換します。詳細は、サンプルプログラムmsg_sのソースmsg_s.cを参照してください。データを変換するルーチンget_arg()は、arg.cに記述されています。

アプリケーション

初期化方法

システムのアプリケーション

main()関数の引数argc、argvを、CORBA_ORB_init()に渡します。詳細は、サンプルプログラム(C言語の場合はsimple_sのソースsimple_s.c)を参照してください。

Windows(R)アプリケーション

WinMain()関数の第3引数から、CORBA_ORB_init()に渡す形式にデータを変換します。

 Windows(R)アプリケーションでは、EXE部分以外でCORBA_ORB_init()を呼び出す場合、またはVisual Basicから呼び出されるDLLでCORBA_ORB_init()を呼び出す場合は、ODWIN.DLLをあらかじめEXE部分またはVisual Basicの処理内でロード処理を行い、ODWIN.DLLのロードカウンタに1を加算する必要があります。また、アプリケーションの終了時には、1を加算したロードカウンタを保持している必要があります。

ORBの初期化関数は、CORBAの機能を使用するプロセスで1回だけ呼び出すようにしてください。

クライアントアプリケーションにおいてサーバメソッドの呼出しは、ORBの初期化関数が正常終了した後に行ってください。ORBの初期化処理が完了する前にサーバメソッド等を呼び出した場合、“UNKNOWN”例外が通知されます。


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