InfoDirectory使用手引書
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第4部 運用編> 第11章 InfoDirectoryの運用> 11.10 Webブラウザでのエントリ管理(Webコネクタ)> 11.10.1 環境設定

11.10.1.3 属性ファイル(infodir.at)

 このファイルではオブジェクトクラスをどのように扱うか、オブジェクトクラスの中でどの属性に着目するか、どの属性を更新可能とするか、属性はどの順番で表示するかを定義します。

【記述形式】

 以下に記述形式を示します。

 [オブジェクトクラス名]
 属性名 フォーマット
 属性名 フォーマット
 ・・・
 属性名 フォーマット

【オブジェクトクラスの定義】

 オブジェクトクラス名は、後ろに復帰改行がある“[]”(角カッコ)内に記述します。

【属性の定義】

 属性は属性名とその属性値のフォーマットを記述します。指定できるフォーマットを以下に示します。

表: フォーマット

フォーマット

Token

説明

DEFAULT

0

テキスト

MULTILINE

1

テキストの行を区切る(たとえばpostal address)

DN

2

別のDITエントリにハイパーテキストリンクを提供するDN(たとえばsee also)

MAIL

3

rfc822 mailbox(可能な場合、メールアプリケーションへリンクします)

DATE

4

データフォーマット

URL

5

タグ付URL形式

JPEG

6

JPEGイメージ

AUDIO

7

Sun Audioフォーマット

RAWHTML

8

直さずに示されるHTML

USERPASSWORD

9

更新可能なユーザパスワード

 なお、フォーマットは省略することができます。その場合、DEFAULTとなります。

【オブジェクトクラスと属性の共通定義】

 更新可能なオブジェクトクラスおよび属性の前には“!”(感嘆符)を記述します。参照可能なオブジェクトクラスおよび属性の前には“*”(アスタリスク)を記述します。コメント行は行の先頭に“#”(シャープ)を指定します。また、空白行は無視されます。

定義上の注意

 オブジェクトクラスを拡張する場合、付録のサポートオブジェクトクラスを参照し、サポートしているオブジェクトクラスを指定してください。属性を拡張する場合、付録のサポート属性を参照し、サポートしている属性を指定してください。

 オブジェクトクラス名は後ろに復帰改行がある“[]”(角カッコ)内に記述してください。同じ属性を共有する、異なるオブジェクトクラスを同じ“[]”(角カッコ)内に記述する場合、それぞれ“,”(カンマ)で区切ってください。

 更新と参照を行いたい場合、“*”(アスタリスク)と“!”(感嘆符)を両方指定してください。なお、設定する順番は関係ありません。

 何もマークがついていない属性は、全属性表示が選択された場合にのみ表示されます。

 オブジェクトクラスは定義された順番に(ファイルの上から下へ)検索され、順番に表示されます。

 同じ属性が複数のオブジェクトクラスに存在している場合、同じ属性が複数表示されるので注意が必要です。

定義例

 以下にオブジェクトクラスがpersonの場合の定義例を示します。

 [!*person]
 !*CN
 !*surname
 !*description
 !*seeAlso 2
 !*telephoneNumber
 !userPassword 9


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