InfoDirectory使用手引書
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第3部 SDK編> 第5章 アプリケーション開発環境(LDAP C API)> 5.2 関数インタフェース> 5.2.3 セションハンドルオプションの設定/参照

5.2.3.1 セションハンドルオプション

 クライアントAPIライブラリでは、セションごとの動作環境を、セションハンドルオプションとして設定/参照することができます。

 使用可能なセションハンドルオプションを、以下に示します。

[表: 使用可能なセションハンドルオプション]

オプションのタイプ

optdataの形式

optdataが示す領域の値(値の意味)

set

get

LDAP_OPT_DESC
(ソケット識別子の参照)

int *

使用中のソケット識別子
 (設定不可)

×

LDAP_OPT_DEREF
(別名参照ルール)

int *

LDAP_DEREF_NEVER(初期値)
 別名を参照しません。

LDAP_DEREF_FINDING
 サーチベースを探す時のみ別名を参照します。
 (検索の際には別名を参照しません。)

LDAP_DEREF_SEARCHING
 検索時のみ別名を参照します。
 (サーチベースを探している時は、別名を参照しません。

LDAP_DEREF_ALWAYS
 別名を参照します。

LDAP_OPT_SIZELIMIT
(InfoDirectoryサーバが送信する最大エントリ数)

int *

LDAP_NO_LIMIT(初期値)
 InfoDirectoryサーバが送信する最大エントリ数を制限しません。

受信可能なエントリ数
 指定された値が、サーバが送信する最大エントリ数となります。

LDAP_OPT_TIMELIMIT
(InfoDirectoryサーバでの最大検索時間)

int *

LDAP_NO_LIMIT(初期値)
 InfoDirectoryサーバでの検索時間を制限しません。

最大検索時間(秒単位)
 指定された値がサーバでの最大検索時間(秒単位)となります。

LDAP_OPT_RESTART
(割込み発生時の継続動作)

void *

LDAP_OPT_ON
 SIGNALによる割込みが発生した場合に、ライブラリ内部でリカバリを行います。

LDAP_OPT_OFF(初期値)
 SIGNALによる割込みが発生した場合に、ライブラリ内部でリカバリを行いません。
 (呼出し元にはエラーで復帰します)

LDAP_OPT_PROTOCOL_VERSION
(使用するLDAPプロトコル)

int *

LDAP_VERSION2(初期値)
 LDAP V2プロトコルを使用します。

LDAP_VERSION3
 LDAP V3プロトコルを使用します。

LDAP_OPT_SERVER_CONTROLS
(サーバコントロールの省略値)

LDAPControl ***

デフォルトのサーバコントロールの、ポインタ配列のアドレス
 (LDAP V3プロトコルの場合に有効)

LDAP_OPT_HOST_NAME
(デフォルトのホスト名)

char **

InfoDirectoryサーバのホスト名
 ここで指定された名前が、デフォルトのホスト名となります。

LDAP_OPT_ERROR_NUMBER
(LDAPエラーコードの読込み)

int *

最新のLDAPエラー番号
 (設定不可)

×

LDAP_OPT_ERROR_STRING
(LDAPエラーメッセージの読込み)

char **

最新のLDAPエラーメッセージのアドレス
 (設定不可)

×

LDAP_OPT_REFERRALS
(リフェラルの自動追跡)

int *

LDAP_OPT_ON(初期値)
 リフェラルの自動追跡を行います。

LDAP_OPT_OFF
 リフェラルの自動追跡を行いません。

LDAP_OPT_REFERRAL_HOP_LIMIT
(リフェラルの最大自動追跡回数)

int *

LDAP_NO_LIMIT
 追跡回数を制限しません。

リフェラルの最大自動追跡回数(初期設定 : 5)
 1度のリクエストで通知されるリフェラル情報にしたがい、リフェラル先のInfoDirectoryサーバに追跡を行う最大回数です。リフェラルの自動追跡を行わない場合、この設定は無視されます。

LDAP_OPT_REFERRAL_REBIND
(リフェラル先サーバで使用する認証情報)

LDAPRefBind **

リフェラル先の認証情報
 リフェラル先サーバの認証で使用する認証情報のアドレス。リフェラルの自動追跡を行わない場合、この設定は無視されます。
 (デフォルトでは、最大8つまで指定可能できます。)

LDAP_OPT_REFERRAL_REBIND_MAX
(リフェラル先サーバで使用する認証情報の最大数の拡張)

int *

リフェラル先の認証情報の最大数指定
 リフェラル先の認証に使用する認証情報の最大数を拡張します。リフェラルの自動追跡を行わない場合、この設定は無視されます。
 (デフォルトでは、最大8つまで指定可能できます。)

LDAP_OPT_CONNTIME
(connect時のタイムアウトまでの最大待ち時間)

int *

LDAP_NO_LIMIT
 InfoDirectoryサーバからの応答があるまで待ちます。

タイムアウトまでの待ち時間
 指定された値がconnectにおけるサーバからの応答の最大待ち時間(秒単位)となります。初期値は、connectのタイムアウトの時間に依存します。SSL使用時には、この設定は使用できません。

LDAP_OPT_WSINIT

(Windows Sockets DLLの初期化および終了処理の実施)

int *

LDAP_NO_WSINIT
 LDAP-APIでのWindows Sockets DLLの初期化および終了処理を行わないようにします。初期設定は、初期化および終了処理を行います。

 set : ldap_set_option()
 get : ldap_get_option()
 ○ : 使用可
 × : 使用不可


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