InfoDirectory使用手引書 |
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第1部 ディレクトリサービス編 | > 第1章 概要 | > 1.4 ディレクトリサービスの基礎 |
X.500は、OSI標準の1つとして規定されたものです。ITU-TとISOによって制定された国際勧告/国際規格です。最初は1988年にX.500シリーズ勧告として公開され、さらに1993年により機能拡張したバージョンで公開されました。今後も、より発展していくものと思われます。
大きな特徴の1つとして、管理する情報を階層構造で管理します。これは現実の世界を写像 したもので、このように階層構造にすることによって、管理するオブジェクト間に実世界の階層関係を反映させた階層関係を設定することができます。
たとえば、組織やその組織に所属する人や、役割などを実態に合わせて管理することができます。ディレクトリサービスに対しては、エントリ情報を構成するオブジェクトクラスやそのエントリに格納する属性などが格納されており、それらをディレクトリクライアントから操作(追加/検索/比較/更新/削除)することができます。また、ディレクトリサーバ内の情報にはアクセスできる人の制限を設けることが可能です。また、大規模運用時におけるサーバ間の連携機能もサポートしています。
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