Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第3部 EJB編> 第12章 Entity Beanの実装> 12.6 BMPのEnterprise Beanクラスの作成

12.6.3 setEntityContextメソッドおよびunsetEntityContextメソッドの記述

 setEntityContextメソッドは、インスタンス生成時に呼び出されます。

 unsetEntityContextメソッドは、インスタンス消去時に呼び出されます。

 一般的には、setEntityContextメソッドでは、1回だけ初期化するような処理(例えばデータソースの獲得処理)、unsetEntityContextでは、回収処理などの後処理を記述します。また、setEntityContextメソッドでは、引数で渡されるEntityContextのリファレンスをインスタンス内に保持するように記述します。

 lookupを使用したデータソース獲得については、“オブジェクトの参照方法”を参照してください。


 Entity Beanから別のEntity Beanを呼び出す場合、呼出し元のEntity BeanのsetEntityContextメソッド内に、呼出し先のEntity Beanをlookupする処理を記述することはできません。他のメソッド内に記述してください。

■ 記述例

public void setEntityContext(javax.ejb.EntityContext ctx) throws javax.ejb.EJBException
{
        context = ctx;
        // データソースの獲得
        try {
            javax.naming.Context ic = new javax.naming.InitialContext();
            dataSource = (DataSource)ic.lookup("java:comp/env/jdbc/SYMFO");
        }
        catch( Exception ex ) {
            throw new javax.ejb.EJBException(ex);
        }
}
public void unsetEntityContext() throws javax.ejb.EJBException
{
        context = null;
        dataSource = null;
}

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005