Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド |
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第1部 J2EE共通編 | > 第5章 J2EEアプリケーションのセキュリティ | > 5.1 セキュリティ機能 |
run-as security機能は、EJBアプリケーションに認証情報を指定できる機能です。
通常のEJBアプリケーションで使用される認証情報(セキュリティロール、ユーザID、パスワード)はクライアント(J2EEアプリケーションクライアント、Webアプリケーション)で認証された情報です。しかし、run-as security機能を使用することによってEJBアプリケーションで使用する認証情報を変更することが可能となります。
この機能はMessage-driven Beanから以下のようなセキュリティ機能が使用されたEJBアプリケーションにアクセスする場合に有効な機能です。
Message-driven Beanは通常クライアントから直接アクセスされることがないため、認証情報を持ちません。このため、上記のようなEJBアプリケーションにアクセスしようとした場合には、必ずセキュリティチェックされてエラーとなります。このような場合にrun-as security機能を使用してMessage-driven Beanに認証情報を指定することによって、アクセス制御されたEJBアプリケーションへMessage-driven Beanからアクセス可能となります。
run-as security機能を使用するには以下の設定が必要です。
run-as security機能の設定は、deployment descriptorで行います。security-identity(セキュリティアイデンティティ)のrun-asタグにセキュリティロール名を設定する必要があります。この設定をすることにより、EJBアプリケーションは設定されたセキュリティロールで動作することになります。
deployment descriptorへの設定、および変更は、ApworksまたはInterstage管理コンソールによって行います。
run-as securityのdeployment descriptorへの指定例を以下に示します。以下の例ではEJBアプリケーションに“Admin”というセキュリティロールを設定しています。
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run-asタグに指定したセキュリティロール名に対応するユーザID・パスワードを、Interstage管理コンソールで指定します。以下のような場合には起動時に警告メッセージEJB1078が出力されます。警告が発生した場合、メソッドパーミッション機能を使用したEJBアプリケーションを呼び出した場合には承認エラーとなります。
詳細については、“ディレクトリサービスの設定”を参照してください。
run-as security機能を使用する場合は、以下に注意してください。
当機能は、IJServer外からだけ呼び出される、EJBアプリケーションだけで使用してください。
IJServerに配備されたEJBアプリケーションから、呼び出されるEJBアプリケーションで使用した場合、以下の動作に不具合が生じる可能性があります。
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