Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第3章 J2EEアプリケーションの運用> 3.5 JTSを利用する場合の手順

3.5.1 運用開始までの手順

 分散トランザクション機能(JTS)を利用したアプリケーションを運用するには、トランザクションサービス(OTS)が必要です。
 また、JTSはJ2EEアプリケーションクライアント、Webアプリケーション、およびEJBアプリケーションから利用することが可能です。
 それぞれのサービスのインストール手順、および環境設定方法については、“インストールガイド”および“Interstage運用ガイド”を参照してください。
 分散トランザクション機能、およびJTSの提供するJTAインタフェースについては、“JTS/JTA編”を参照してください。

 JTSアプリケーションの運用開始までの手順を以下に示します。

  1. リソースマネージャの環境設定
  2. トランザクションサービスの環境設定
  3. リソース定義情報の登録
  4. データベースの起動
  5. トランザクションサービスの起動
  6. アプリケーションの起動


 Interstage管理コンソールではJTS用リソース管理プログラムは、“トランザクションサービス(JTS RMP)”と表示されます。

1.リソースマネージャの環境設定

 リソースマネージャの環境設定はリソースマネージャのマニュアルを参照してください。
 JTSで各種リソースマネージャを利用するためには、必要なクラスパスを設定する必要があります。必要なクラスライブラリは各リソースマネージャのマニュアルを参照してください。

 リソースマネージャのクラスパスを設定するには、Interstage管理コンソールのシステムの環境設定を開いて、[J2EEプロパティ]にクラスパスを設定してください。


 Interstage管理コンソールを使用しない場合、環境変数classpathはシステム環境変数に設定してください。
 環境変数を有効にするためには、Interstageの再起動が必要になります。

リソースマネージャにOracleを使用する場合の注意事項

 JTSとEJBを利用した分散トランザクション機能配下でOracle8iを利用する場合は、Oracle JServer が有効になるようにデータベースを構築する必要があります。
 また、Oracle9iを利用する場合は、Oracle Enterprise Java Engine(Oracle EJE)が有効になるようにデータベースを構築する必要があります。
 JTSとEJBを利用した分散トランザクション機能配下でOracle9iを利用する場合は、Oracle Enterprise Java Engine(Oracle EJE)が有効になるようにデータベースを構築する必要があります。

2.トランザクションサービスの環境設定

 Interstage管理コンソールで、トランザクションサービス(OTS)の環境設定を行います。


 セットアップの詳細設定を変更した場合、トランザクションサービスの環境が再構築されます。
 そのため、今まで登録されていたJTS用リソース定義情報は、すべて削除されます。
 再度、対象のリソースをグローバルトランザクションで使用するには、リソースの環境設定の“グローバルトランザクションを利用する”を選択し、適用してください。

3.リソース定義情報の登録

 Interstage管理コンソールを使用して、JTS用リソース定義の登録を行います。

4.データベースの起動

 データベースを起動します。
 データベースの起動方法については、データベースのマニュアルを参照してください。

5.トランザクションサービスの起動

 Interstage管理コンソールを使用して、Interstageを起動します。同時にトランザクションサービスも起動します。
 システムの環境設定でトランザクションサービス(OTS)の環境設定が行われている場合は、Interstageの起動と一緒にトランザクションサービスも起動します。


 “トランザクションサービス(JTS RMP)”は連携するデータベースの起動に依存してダウンリカバリ処理を実施するため、サーバマシンの再起動時には自動起動されません。そのため、データベースの起動後に以下のいずれかの作業が必要になります。

6.アプリケーションの起動

 Interstage管理コンソールで、ワークユニットを起動します。


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