Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第2章 OLTPサーバの設計> 2.1 ワークユニットの設計

2.1.5 環境変数

 ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、ワークユニット定義で行うことが可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。

 以下に各環境変数ごとに有効となる設定値を説明します。

PATH、LD_LIBRARY_PATHおよびCLASSPATH以外の環境変数
 ワークユニット定義の“Environment Variable”に記載された環境変数とInterstage実行環境で設定されている環境変数のどちらも有効です。
 ただし、環境変数名が重複している場合はワークユニット定義の環境変数の値に置き換えられます。
 また、ワークユニット定義内でも、[Application Program]セクションと[Control Option]セクションに同名の環境変数名が設定された場合は、[Application Program]セクションの値が有効となります。
LD_LIBRARY_PATH
 ワークユニット定義の“Path”および“Library for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
 そのため、すべて有効となりますが、以下の順に優先されます。
  1. ワークユニット定義の“Path”の設定値
  2. ワークユニット定義の“Library for Application”の設定値
  3. isstartコマンド実行環境での設定値
 ただし、ワークユニット定義の“Path”と“Library for Application”とisstartコマンド実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHのパス長の合計が16384バイトを超えないように設定してください。
PATH
 ワークユニット定義の“Path for Application”の値が、Interstage実行環境で設定されているPATHの値の前に設定されます。
 そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
 ただし、ワークユニット定義の“Path for Application”とInterstage実行環境で設定されているPATHのパス長の合計が4096バイトを超えないように設定してください。
CLASSPATH
 COBRAワークユニットとEJBワークユニットで有効となり、設定方法が異なります。

Interstage管理コンソールを使用した運用

 Interstage管理コンソール使用してCORBAワークユニットの環境変数を設定する場合は、以下のようにして実施します。

PATH、LD_LIBRARY_PATHおよびCLASSPATH以外の環境変数
 環境変数の設定には以下の2つの方法があります。
 ワークユニットの環境変数とCORBAアプリケーションの環境変数に同名の環境変数名が設定された場合は、CORBAアプリケーションの環境変数が有効になります。
 また、Interstage起動時に設定されていた環境変数とワークユニットの環境変数のどちらも有効です。
 ただし、環境変数名が重複している場合は、ワークユニットで定義したの環境変数の値が有効になります。
LD_LIBRARY_PATH
 ワークユニット:新規作成画面の詳細設定または、ワークユニット:環境設定画面のライブラリパスで指定します。Interstage起動時に設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
 1行は255Byte以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列を指定できます。
改行で区切って最大30個まで指定可能です。
PATH
 ワークユニット:新規作成画面の詳細設定または、ワークユニット:環境設定画面のパスで指定します。Interstage起動時に設定されている環境変数PATHの値の前に設定されます。
 1行は255Byte以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列を指定できます。
改行で区切って最大30個まで指定可能です。
CLASSPATH
 CORBAアプリケーション:配備画面、またはCORBAアプリケーション:環境設定画面のクラスパスで設定します。Interstage起動時に設定されているCLASSPATHの値の前に設定されます。
 1つのパスは、255Byte以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列で指定します。最大255個までのクラスパスを指定できます。複数指定する場合は、改行で区切って指定します。

 Interstage運用操作ツールおよびInterstage管理コンソールによりInterstageの起動を行う場合、UNIXでは、isstartoptoolコマンド実行時の環境変数が引き継がれ、Windowsでは、システム環境変数が引き継がれます。
 また、ワークユニットのアプリケーション起動時に設定する環境変数PATH、LD_LIBRARY_PATH、CLASSPATHは、ワークユニット定義に設定された値とInterstage起動環境に設定されていた値のパス長の合計が、PATH、LD_LIBRARY_PATHは16384バイト、CLASSPATHは65536バイトを超過した場合は、超過分は有効になりません。


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