Interstage Portalworks 管理者ガイド
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B.1 動作方式の概要
Portalworksでは、高度なポータル機能を実現するため、Webブラウザから接続先サーバへのHTTP(S)アクセスが、すべてPortalworksに到着するように制御しています。しかし、JavaScriptやプラグインなどの、Webブラウザ側で動的にURLを生成しHTTPリクエストを発行するケースでは、このPortalworksの制御から外れてしまうことがあります。このような場合には、Portalworksサーバの運用方式として、Applet-ProxyによりURLを書き換える方式(以降、Applet方式と呼びます)を利用することで問題を回避することができます。
たとえば、画面追い出し機能などを使用しても表示することができない場合に、当方式を採用することで回避できる場合があります。
ただし、この方式を採用することにより、使用するすべての各使用パソコンへ以降で述べるセットアップが必要になります。
その点を留意した上でご利用ください。
なお、システム標準では、この方式を「使用しない」(以降、標準方式と呼びます)に設定されています。
- この方法を用いても明らかに回避できないケースは以下の4点があります。
- 内部で独自に通信を行うようなコンポーネント(Applet,ActiveX)がコンテンツに含まれている場合
- locationオブジェクトを扱うVBScriptがコンテンツに含まれている場合
- コンテンツに含まれるコンポーネントが内部的にHTMLのhrefリンクのtarget属性を指定している場合(Applet,ActiveX,Flash)
- コンテンツに含まれるJavaScript内で元のブラウザを閉じるようなスクリプトが書かれていた場合
- シナリオやボタンにおいてPortalworksで表示するコンテンツを動的に最大化や最小表示にする場合
- なおこの機能には以下の制限があります。
- Netscape Communicatorはサポートしていません。
- document.writeを含んだコンテンツを表示した場合に、ブリックの「戻る」、「ホーム」ボタンを押下すると画面が占有されてしまいます。
Applet方式利用時の作業
Applet方式を利用する場合、運用管理者は、以下の作業が必要です。
詳細については、“B.2.1 運用管理者の作業”を参照してください。
- PACファイルの作成と配置
Proxyの自動設定用スクリプトであるPAC(Proxy Automatic Configuration)ファイルを作成し、必要な場所に配置します。
- 利用者へPACファイル関連作業を依頼(利用者端末での設定)
Applet方式運用のPortalworksサーバ利用に必要な、以下の作業を一般の利用者に指導/指示します。
- JRE1.3のインストール
- Applet-Proxyの証明書登録
- WebブラウザのProxy設定
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