Interstage Portalworks 解説書
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目次
索引

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1.3.1 プレゼンテーション機能
利用者ごとに、最適なITデスクトップ環境を実現するための機能です。プレゼンテーション機能は、以下の機能で構成されています。
- ブリックサービス
ブリックと呼ばれるアプリケーション画面を、複数合成して1つの画面にレイアウト表示するための機能です。
- パーソナライズ機能
利用者ごとに、表示内容や画面構成をカスタマイズする機能です。
- ロール機能
業務の役割(ロール)ごとに、利用者に提供するサービスを設定する機能です。また、ロールは、業務の種類ごとにグループ化して階層表示することができます。これにより、ビジネス権限に応じたサービスへのアクセス環境を実現することができます。
- 認証機能
Java標準技術である「JAAS(Java Authentication and Authorization service)」に準拠しています。Portalworksが標準で提供する簡易認証(Portalworks認証)のほかに、LDAPサーバを認証サーバとして利用することやInterstageシングル・サインオン認証を利用することができます。また、基本認証、フォーム認証、Proxyサーバ認証による既存サービスへの代理ログオン機能、および暗号化サイト(SSL対応)アクセス時の証明書管理機能を提供します。これにより、複数の情報・サービスへのシームレスなアクセス環境を提供します。
- 利用者情報管理機能
利用者情報(ログオンID/パスワード、名前などのプロファイル情報)を簡単に操作するための機能です。
- 画面カスタマイズ機能
運用管理者向けのカスタマイズ機能です。利用者のカスタマイズ範囲を制限したり、すべての利用者のポータルページを一括してカスタマイズしたりすることができます。
[ロール機能を利用したITデスクトップの活用例]
運用管理者は、ロール管理機能を利用して、利用者の担当業務や立場など、役割(ロール)に応じて、利用できる業務や参照できるデータの範囲を設定することができます。
これにより、利用者は、多くのサービスやデータのうち自分の業務に必要なものだけを迷うことなく利用することができ、業務の効率化を図ることができます。また、サービス提供者は、役割ごとに利用させたいサービスやデータを規定することで、業務の体系や手順をトップダウン型で利用者に提示することができ、一定の方向性を持つ企業ポリシーの確立を図ることができます。
利用者の業務画面には、利用可能なサービス・データだけが、ブリックサービスにより1つの画面に合成されて表示されます。また利用者は、パーソナライズ機能を利用して、個人ごとにこの業務画面のレイアウトやデザインを変更したり、必用に応じて標準で表示される構成内容に任意のサービスを追加して、カスタマイズすることができます。

利用可能な業務やサービス(ロール)が多数ある場合には、業務やサービスの種類によりロールをグループ化して、ポータルページ上で階層表示することもできます。
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