SafeCLUSTER/HA for Oracle 導入運用ガイド V1.1L21

2.4.3 環境定義ファイルの編集

環境定義ファイルはインストールディレクトリ下のFJSVclora.ini です。エディタ(メモ帳等)を使用して、インストールされたファイルを修正してください。

環境定義ファイルの内容は、各ノードで一致している必要があります。環境定義ファイルを修正した場合は、速やかに他のノードにも反映してください。

[環境定義ファイル形式]

[セクション名]
キー名＝“値”

• []で指定したセクションは次の[]までがひとつのセクションになります。
• キー名=の後の値は、空白文字を含む場合は""で囲います。

[環境定義ファイル]

セクション	キー	値
COUNT	COUNT	監視対象とするOracleインスタンス数を指定します。以下のセクションで設定するインスタンス数です。半角数字で指定してください。
番号 ※半角数字で1番から順に設定してください。	ORACLE_SID	Oracleインスタンスを指定します。省略できません。
	ORACON	Oracleインスタンスの監視をネットワーク経由で行う場合に接続文字列を指定します。この文字列には、tnsnames.oraで設定した別名定義を指定します。ORACLE_SIDにリンクしているため、監視するデータベースとの一意性が必要です。省略した場合はローカル接続で監視を行います。
	INTERVAL	Oracleインスタンスの監視間隔を秒単位で設定します。半角数字[1〜86400]で指定してください。省略された場合は、デフォルトの60秒で動作します。
	RETRY	ノード内でOracleの再起動が必要なエラーを検出した場合に、再起動処理を行う回数を設定します。半角数字[0〜99]で指定してください。省略された場合は、デフォルトの3回で動作します。
	RETRY_INTERVAL	再起動回数を初期化する時間。半角数字[0〜86400]で指定してください。省略された場合のデフォルトは3600秒です。0を指定した場合は初期化されません。
	TIMEOUT	Oracleからの応答待ち時間を秒単位で指定します。半角数字[31〜6000]で指定してください。指定した時間以内に応答がない場合は、Oracleの異常と見なします。省略された場合のデフォルトは180秒です。
	ACTIVE_NODE WAIT_NODE	SafeCLUSTERノード識別名を設定します。省略できません。大文字・小文字は区別されるため、注意して設定して下さい。
	ACTIVE_HOME_PATH WAIT_HOME_PATH	ORACLE_HOMEのパスを設定します。省略できません。
	ACTIVE_HOME_NAME WAIT_HOME_NAME	ORACLE_HOME名を設定します。Oracle8の１つ目のホームの場合は省略するか、または、"DEFAULT_HOME"を設定して下さい。Oracle8i/Oracle9iの場合は、Oracleのインストール時に指定したORACLE_HOME名を設定して下さい。
	ACTIVE_PASSWD WAIT_PASSWD	データベース作成時に設定する“internal"のパスワードを指定します。省略された場合は、デフォルトの“oracle"で動作します。Oracle9iの場合はsysユーザのパスワードを設定して下さい。
	ACTIVE_INITFILE WAIT_INITFILE	データベース作成時に設定する“初期化パラメタファイル"をフルパスで指定します。省略された場合は、Oracle8のデフォルトである“%ACTIVE_HOME_PATH%\database \init%ORACLE_SID%.ora"で動作します。（待機ノードの場合は"%WAIT_HOME_PATH%\*）Oracle8i/Oracle9iの場合、Oracle8のデフォルトと違うため、必ず指定して下さい。
	ORALSNR	ORACLE_SIDに対応したリスナー名を指定します。省略された場合はデフォルトリスナーで動作します。複数指定する場合は、“lsnr1 lsnr2*"のように全体を“　"で囲い、空白で区切って指定してください。
	LSNR_MON	TRUE　リスナーを監視します。 FALSE　リスナーは監視しません。（デフォルト）
	START_TIMEOUT	Oracle起動時のタイムアウト値を秒単位で設定します。半角数字[10〜7200]で指定してください。省略された場合はデフォルトの600秒で動作します。
	SHUT_TIMEOUT	Oracle停止時のタイムアウト値を秒単位で設定します。半角数字[10〜7200]で指定してください。省略された場合はデフォルトの60秒で動作します。
	USRBAT_TIMEOUT	Oracle起動・停止前後に実行するスクリプトのタイムアウト値を秒単位で設定します。半角数字[10〜7200]で指定してください。省略された場合はデフォルトの60秒で動作します。
	NULL_DETECTOR	0 Oracle監視モニタを起動します。(デフォルト) 1 Oracle監視モニタを起動しません。