SafeCLUSTER/HA for Oracle 導入運用ガイド V1.1L21
|
目次

|
第2章 環境設定
2.3 Oracleの環境設定
2.3.4 Oracleの環境定義
Oracleの環境定義は全ノードで行う必要があります。以下の点に注意してOracleの環境定義を行ってください。Oracleの環境定義手順については、Oracleのマニュアルを参照してください。
- %SystemRoot%\system32\drivers\etc\services
必要とするリスナーの数だけポート番号を設定します。1:1運用待機の場合は最低でもリスナーを1個必要とし、N:1運用待機の場合は最低でもリスナーをN個、相互待機の場合は最低でもリスナーを2個必要とします。
- リスナーが1個の場合の設定例
listener 1521/tcp oracle
- リスナーが2個の場合の設定例
lsnr1 1521/tcp oracle
lsnr2 1522/tcp oracle
- ORACLEの初期化パラメタファイル
クラスタシステム固有の注意点は特にありません。詳細についてはOracleのマニュアル等を参照してください。
- %ORACLE_HOME%\net80\admin\listener.ora(Oracle8の場合)
- %ORACLE_HOME%\network\admin\listener.ora(Oracle8i/Oracle9iの場合)
HAOracleでは、リスナーの起動と停止を自動的に行います。1:1運用待機のようにリスナーが1つだけ必要な場合は、「リスナーが1個の場合の設定例」を参考に設定してください。N:1運用待機や相互待機のようにインスタンス毎にリスナーを設定する場合は、最低でもリスナーを2個必要としますので、「リスナーが2個の場合の設定例」を参考に設定してください。また、リスナーが3個以上ある場合は「リスナーが2個の場合の設定例」に必要な数だけ設定を追加してください。(リスナーが複数ある場合は、リスナー毎にHostとPortの値を変える必要があります。)
リスナーの作成方法については、Oracleのバージョンごとに異なりますので、各マニュアルを参照してください。
- リスナーが1個の場合の設定例(1:1運用待機でOracle8.0.5を用いる場合)
LISTENER =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS= (PROTOCOL= IPC)(KEY= <インスタンス名>))
(ADDRESS= (PROTOCOL= TCP)(Host= <論理IPアドレス>)(Port= 1521))
)
SID_LIST_LISTENER =
(SID_LIST =
(SID_DESC =
(GLOBAL_DBNAME= <任意の名前>)
(ORACLE_HOME= C:\ORANT)
(SID_NAME = <インスタンス名>)
)
)
- リスナーが2個の場合の設定例(2:1運用待機及び相互待機でOracle8.0.5を用い、リスナー名を"lsnr1"と"lsnr2"として設定する場合)
lsnr1 =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS= (PROTOCOL= IPC)(KEY= <インスタンス名1>))
(ADDRESS= (PROTOCOL= TCP)(Host= <論理IPアドレス1>)(Port= 1521))
)
lsnr2 =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS= (PROTOCOL= IPC)(KEY= <インスタンス名2>))
(ADDRESS= (PROTOCOL= TCP)(Host= <論理IPアドレス2>)(Port= 1522))
)
SID_LIST_lsnr1 =
(SID_LIST =
(SID_DESC =
(GLOBAL_DBNAME= <任意の名前1>)
(ORACLE_HOME= C:\ORANT)
(SID_NAME = <インスタンス名1>)
)
)
SID_LIST_lsnr2 =
(SID_LIST =
(SID_DESC =
(GLOBAL_DBNAME= <任意の名前2>)
(ORACLE_HOME= C:\ORANT)
(SID_NAME = <インスタンス名2>)
)
)
- %ORACLE_HOME%\net80\admin\tnsnames.ora(Oracle8の場合)
- %ORACLE_HOME%\network\admin\tnsnames.ora(Oracle8i/Oracle9iの場合)
使用する全てのOracleインスタンスについて、異常監視モニタがOracleに接続するための別名定義を設定します。N:1運用待機や相互待機のようにリスナーが2個以上必要な場合は、HostとPortの値も変更してください。
別名定義は、後述する環境定義ファイルのOracle接続文字列と同一である必要があります。
- リスナーが1個の場合の設定例(1:1運用待機の場合)
<別名定義1> =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL= TCP)(Host= <論理IPアドレス1>)(Port= 1521))
(CONNECT_DATA = (SID = <インスタンス名1>))
)
- リスナーが2個の場合の設定例(2:1運用待機及び相互待機の場合)
<別名定義1> =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL= TCP)(Host= <論理IPアドレス1>)(Port= 1521))
(CONNECT_DATA = (SID = <インスタンス名1>))
%ORACLE_HOME%\network\admin\tnsnames.ora(Oracle8iの場合))
<別名定義2> =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL= TCP)(Host= <論理IPアドレス2>)(Port= 1522))
(CONNECT_DATA = (SID = <インスタンス名2>))
)
- リスナーは、Oracleのインストール時にデフォルトで1つ作成されます。デフォルトのリスナーを使用しない場合や、複数のリスナーが必要な場合は、新規にリスナーを作成する必要があります。リスナーの作成方法についてはOracleのマニュアルを参照してください。リスナーは各ノードで作成する必要があります。
リスナーの作成例
以下のコマンドを実行します。
lsnrctl80 start リスナー名(Oracle8の場合)
lsnrctl start リスナー名(Oracle8i/Oracle9iの場合)
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004