このページの本文へ移動

2020年 12月 現在

Veritas Backup Exec 21.0 Agent for Applications and Databases

本商品は 「Veritas Backup Exec Server」 のオプションです。
本商品の使用することにより、Oracle、 Microsoft SQL Server 、 Microsoft Exchange Server のオンラインバックアップ/リストア、 Microsoft Active Directory でGranular Recovery Technology(GRT)機能を利用したバックアップ/リストアができます。

購入について

適応機種 概要

  • バックアップサーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS

  • リモートサーバ
    PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS

適応OS 概要

  • バックアップサーバ
    Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit)

  • リモートサーバ
    Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit)

機能説明

1. Oracleのオンラインバックアップ

(1) OracleのRecovery Manager(RMAN)を使用してOracleデータベースの保護ができます。

(2) OracleのRMANのリカバリカタログを使用して、Backup ExecからOracleデータベースのバックアップ、リストア、および、リカバリを管理することができます。

(3) 差分/増分のバックアップができます。


2. Microsoft SQL Serverのオンラインバックアップ

(1) データベース、トランザクションログ、および、ファイルグループをバックアップし、リストアすることができます。

(2) データの整合性をバックアップの前後、およびリストア後に検査することができます。

(3) Microsoft SQL Server のリストア先を、バックアップ元と異なるサーバに変更することができます。

(4) 差分/増分のバックアップが可能です。

(5) [バックアップ選択リスト]ダイアログボックスでSQLデータベースの状態を示す属性が表示できます。

(6) 以下の条件に該当している場合でも、増分バックアップ実行時にSQLデータベース上で自動的に完全バックアップとして実行されるようになりました。
・新しいSQLデータベースがバックアップ選択項目に追加された場合
・データベース上で完全バックアップが前回実行されている場合
・SQLデータベース自身のバックアップ機能がバックアップを実施している場合
・完全コピーがデータベースをバックアップするための唯一のバックアップ方式である場合


3. Microsoft Exchange Server のオンラインバックアップ

(1) Microsoft Exchange Server の全てのコンポーネントをバックアップし、リストアすることが可能です。さらに、個々のメールボックス、メールメッセージ、および、パブリックフォルダのリストアができます。

(2) バックアップ元の Windows サーバへのリストア時に、ユーザアカウント、メールボックスが存在しない場合に、自動的に作成することができます。

(3) Microsoft Exchange Server のリストア先を、バックアップ元と異なるサーバに変更することができます。

(4) メールボックス、パブリックフォルダのバックアップ時、単一インスタンスストアを使用して添付ファイルをバックアップすることで、重複する同一の添付ファイル1つのみをバックアップすることができ、バックアップ性能が向上します。

(5) メールボックス、パブリックフォルダからバックアップ不要なデータを一括して除外することができます。

(6) 差分/増分のバックアップができます。

(7) Granular Recovery Technology(GRT)機能を利用できます。


4. Microsoft Active Directory のオンラインバックアップ

(1) Active Directoryをバックアップし、個別のオブジェクト、および属性をリストアすることができます。

(2) 個別のユーザアカウント、プロパティ情報を必要な範囲のみ選択しリカバリすることができます。
そのため、「権限のある復元モード」や「権限のない復元モード」によるシステム全体のリカバリは不要です。

(3) Granular Recovery Technology(GRT)機能(※)を利用できます。
(※) バックアップデータから特定の個々の項目をリストアする機能

システム/機能構成図

システム構成図

新規機能

Veritas Backup Exec 20.4 Agent for Applications and Databasesから Veritas Backup Exec 21.0 Agent for Applications and Databases への機能強化項目は、以下のとおりです。

1. Veritas Backup Exec Server対応

Veritas Backup Exec 21.0 Serverに対応しました。


2. Oracle Database 18c対応

Oracle Database 18cに対応しました。

商品体系

【メディアキット】
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit

【ライセンス】
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases

購入方法

1. Veritas Backup Exec Media Kitについて

メディアキットは、媒体(DVD)のみの提供です。別途、ライセンスを購入する必要があります。
商品の導入にあたり、最低1本のメディアキットが必要です。


2. 本商品の購入方法

(1) 以下のデータベース内のインスタンス1つにつき、1ライセンスを購入してください。(例: 1サーバに2つのインスタンスを作成する場合、2ライセンス必要)
・ Oracle
・ Microsoft SQL Server
(2) 以下のアプリケーションサーバ1つにつき、1ライセンスを購入してください。
・ Microsoft Exchange Server
(3) 以下のドメインコントローラ1つにつき、1ライセンスを購入してください。(ただし、GRT機能を使用しない場合は購入不要)
・ Microsoft Active Directory

※本商品には、保護対象のサーバで利用可能なVeritas Backup Exec Agent for Windowsライセンスを包含しています。


3. 旧ライセンスについて

Veritas Backup Exec 20以前のライセンスと混在させて本商品を使用することはできません。全てのライセンスをVeritas Backup Exec 21 で揃えてください。


4. 購入例

(1) Oracle データベース(インスタンス数:1)をオンラインバックアップする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・Oracle サーバ(Oracleインスタンス × 1) × 1台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases × 1本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本

(2) Oracle データベース(インスタンス数:2)をオンラインバックアップする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・Oracle サーバ(Oracleインスタンス × 2) × 1台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases × 2本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本

(3) Exchange Server 1台とリモートサーバ 1台に対して、バックアップする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・リモートサーバ × 2台(うち1台がExchange Server)
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Windows × 1本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本

(4) リモートサーバの Exchange Server と Active Directory に対して、GRTを有効にしたバックアップをする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・Exchange Server 兼 Active Directoryサーバ × 1台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases × 2本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本

(5) リモートサーバの Active Directory に対して、GRTを有効にしたバックアップ(※)をする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・Active Directoryサーバ × 1台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases × 1本 (※)
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本

(※)GRTを利用しない場合は、Veritas Backup Exec Agent for Applications and Databases ではなく、Veritas Backup Exec Agent for Windows を購入してください。

(6) バックアップサーバ兼 Active Directory サーバに対して、GRTを有効にしたバックアップ(※)をする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ兼Active Directoryサーバ × 1台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Applications and Databases × 1本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本

(※)GRTを利用しない場合は、Veritas Backup Exec Agent for Applications and Databases を購入する必要はありません。


5. 有償サポート・サービス「SupportDesk」について

本商品は、SupportDesk契約が必須です。商品手配と同時にSupportDesk商品を購入してください。(※1)
SupportDesk商品の契約については、弊社営業にお問い合わせください。

SupportDesk契約により、以下のようなサービスが受けられます。
・ 製品に対するQ&Aサポート(※2)
・ 無償バージョンアップ(※3)
・ 製品リリース情報等、製品の最新情報の入手

(※1) SupportDesk商品を購入されていない場合は、トラブルが発生してもSupportDeskへの問い合わせはできません。
(※2) ベリタステクノロジーズ合同会社への調査依頼も含みます。なお、ベリタステクノロジーズ合同会社のサポートポリシーとして、製品障害の修正は最新版に取り込まれます。また、トラブル事象の回避手段として、最新版へのバージョンアップを案内される場合があります。
(※3) 最新版への無償バージョンアップは、商品購入時よりSupportDesk契約を継続している場合にのみ有効です。

関連ソフト

1. バックアップ可能なOracleデータベース

本商品は、以下のOracleに対応しています。なお、OFS(Oracle Fail Safe) には対応していません。
・Oracle Database (32-bit/64-bit) 11g R2
・Oracle Database (64-bit) 12c R1, 12c R2
・Oracle Database (64-bit) 18c ※
※Veritas Backup Exec 21 に Update 1 以降のパッチを適用することでバックアップが可能になります


2. バックアップ可能な Microsoft SQL Server

本商品は、以下のSQL Serverに対応しています。
・ Microsoft SQL Server 2012 (64-bit) SP4
・ Microsoft SQL Server 2014 (64-bit) SP3
・ Microsoft SQL Server 2016 (64-bit) SP2
・ Microsoft SQL Server 2017 (64-bit) SPなし
・ Microsoft SQL Server 2019 (64-bit) SPなし


3. バックアップ可能な Microsoft Exchange Server

本商品は、以下のExchange Serverに対応しています。
・ Microsoft Exchange Server 2013 (64-bit) SP1, CU3 ~ CU23
・ Microsoft Exchange Server 2016 (64-bit) SPなし, CU1 ~ CU16
・ Microsoft Exchange Server 2019 (64-bit) SPなし, CU1 ~ CU6


4. バックアップ可能な Microsoft Active Directory

本商品は、以下の Microsoft Active Directory に対応しています。
・ Microsoft Windows Server 2012 (64-bit) SPなし
・ Microsoft Windows Server 2012 R2 (64-bit) SPなし
・ Microsoft Windows Server 2016 (64-bit) SPなし
・ Microsoft Windows Server 2019 (64-bit) SPなし

動作保証周辺機器

Veritas Backup Exec Serverに準じます。
詳細は「Veritas Backup Exec 21.0 Server」のソフトウェアガイドをご覧ください。

留意事項

1. Microsoft Windows サーバOS (64-bit)上での動作

本製品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして動作します。
- Microsoft Windows Server 2012 (64-bit)
- Microsoft Windows Server 2012 R2 (64-bit)
- Microsoft Windows Server 2016 (64-bit)
- Microsoft Windows Server 2019 (64-bit)


2. ライセンスに関する留意事項

・本商品のライセンスは、紛失されても再発行できませんので大切に保管してください。
・Symantec Backup Exec 2012以降、本商品のライセンスは、ライセンスキーからライセンスファイルに変更されています。
・一度登録したライセンスは削除できません。削除するためには、製品をアンインストールする必要があります。


3. インストールについて

(1) Veritas Backup Exec Serverをインストールする際には「カスタムインストール」を選択し、購入したラインセンスを登録してください。

(2) Backup Exec 21.0 Agent for Applications and Databases を利用する場合は、Backup Exec 21.0 Server が必要です。
バージョンの異なる Backup Exec Server ではご利用いただけません。


4. 提供機能に関する留意事項

(1) 以下は製品機能として提供されていません。
【Oracle】
・ Oracleのバージョン、またはSPのレベルが、バックアップしたシステムと異なる場合はリストアすることはできません。

【 Microsoft SQL Server 】
・ Microsoft SQL Server が稼動中に、SQL データが含まれるボリュームをバックアップすると、自動で MDF ファイルなどが除外され、バックアップできません。
・ ミラー化された SQL データベースのバックアップ、およびリストアはサポート対象外です。必ずミラー状態を解除し、プライマリ SQL データベース側をバックアップ、およびリストアするようにしてください。
・ Microsoft SQL Server のバージョン、または SP のレベルがバックアップしたシステムと異なる場合はリストアすることはできません。
・ Microsoft SQL Server 2014 内部メモリーデータベースはサポートしていません。

【 Microsoft Exchange Server 】
・ Microsoft Exchange Server で循環ログを使用している場合、データベースの増分バックアップ、および差分バックアップを行うことはできません。
・ 本商品のスナップショットは、以下をサポートしていません。
- NAS構成
- スナップショットバックアップとスナップショット以外のバックアップの混在
※ Microsoft Exchange の制限により、スナップショット以外のバックアップをデータ保護方式の一環として実行する場合、スナップショットバックアップを実行することはできません。スナップショットバックアップを実行する場合、スナップショット以外のバックアップは実行できません。
・ サイト複製サービス(SRS)のバックアップを利用している場合、別サーバへのリストア先変更はできません。

【 Microsoft Active Directory 】
・ コンピュータオブジェクトをリストアする場合に、対象オブジェクトは無効状態でリストアされるため、アカウントのリセットおよび有効化が必須です。また、リストアされたコンピュータで、そのコンピュータを一度ワークグループに所属させてから、再度ドメインに参加させてください。
・ ユーザオブジェクトをリストアする場合は、リストアされたオブジェクトは無効状態でリストアされる為、アカウントの有効化が必須です。また、アカウントの有効化を実施する前にパスワード変更を実施してください。
・ 異なるコンテナへ Microsoft Active Directory オブジェクトを移動させた後に、移動前のバックアップデータをリストアする場合、失敗します。回避策として、オブジェクトを移動前のコンテナに戻す、または、リストア対象となるオブジェクトを削除してください。
・ バックアップ後にユーザの「所属するグループ」にグループを追加した場合、そのユーザを上書きリストアすると、追加されたグループは「所属するグループ」に残ったままとなります。上書きリストアではなく、事前にグループを追加したユーザを削除してからリストアしてください。それにより、「所属するグループ」の情報がバックアップ時に戻ります。

(2) 以下の機能は富士通としてサポート対象外です。
【Oracle】
・ Oracleのデータは、バックアップしたサーバ以外にリストアできません。

【 Microsoft SQL Server 】
・ データベースやそのトランザクションログ、またはファイルグループに対して、同時に複数のバックアップを実行しないでください。
・ Microsoft SQL Server のデータは、バックアップしたサーバ以外にリストアできません。
・ AlwaysOn 可用性グループは利用できません。

【 Microsoft Exchange Server 】
・ リストア対象となる Microsoft Exchange Server のバージョンは、バックアップした Microsoft Exchange Server と同一のバージョンのみとなります。
・ ローカル連続レプリケーション(LCR)、およびクラスタ連続レプリケーション(CCR)環境のバックアップ/リストアはサポート対象外です。
・ データベース可用性グループ(DAG)は利用できません。

【 Microsoft Active Directory 】
・ Microsoft Active Directory のデータは、バックアップしたサーバ以外にリストアできません。


5. FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS で使用する場合の注意

FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS 環境上にある、バックアップサーバとリモートサーバ間でのリモートバックアップのみサポートします。


6. 旧バージョンとの違いについて

(1)以下において、Microsoft Windows Server 2008 / Microsoft Windows Server 2008 R2 がサポート対象外になりました。
・バックアップサーバ
・リモートサーバ
・管理コンソール
・リモート管理コンソール

(2)以下のソフトウェアに対するバックアップ等の操作はサポート対象外となりました。
・Oracle Database 10g
・Oracle Database 11g, 11g R1
・Microsoft SQL Server 2005
・Microsoft SQL Server 2008
・Microsoft SQL Server 2008 R2
・Microsoft Exchange Server 2010

関連URL

お客様向けURL