2020年 10月 現在
Veritas Backup Exec 21.0 Deduplication Option
本商品は 「Veritas Backup Exec Server」 のオプションです。
本商品を使用することにより、バックアップデータの重複排除が可能になります。 重複排除することにより、ストレージ効率の良いデータ保護が実現できます。
この製品について
適応機種 概要
- バックアップサーバ
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS
適応OS 概要
- バックアップサーバ
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows Server 2012 R2(64-bit) / Windows Server 2012(64-bit)
機能説明
1. 重複排除
本商品は、バックアップ時に重複したデータを排除し、バックアップのデータ格納に必要なハードディスク領域を削減できます。
バックアップサーバ1台につき、1つだけ重複排除用ディスクストレージを設定できます。
重複排除処理の実行場所を、以下から指定することができます。
・リモートサーバ
・バックアップサーバ
2. 暗号化機能
重複排除用ディスクストレージを暗号化することができます。
3. インスタントリカバリ
重複排除ディスクストレージのデータから仮想マシンを直接起動することで、リストアするよりも高速にESXiホストから仮想マシンへアクセスすることができます。
※この機能を利用するためには以下の商品も必要となります。
Veritas Backup Exec Agent for VMware and Hyper-V
4. 他オプションとの組み合わせ
(1) 本商品と組み合わせ可能なオプション商品は、以下のとおりです。
・Veritas Backup Exec Agent for Windows
・Veritas Backup Exec Agent for Applications and Databases
・Veritas Backup Exec Agent for VMware and Hyper-V
(2) 本商品は、下記オプション商品のGranular Recovery Technology(GRT)機能が有効な状態で利用することが可能です。
・Veritas Backup Exec Agent for Applications and Databases (SQLサーバのバックアップ時を除く)
・Veritas Backup Exec Agent for VMware and Hyper-V
システム/機能構成図


新規機能
Veritas Backup Exec 20.4 Deduplication Optionから Veritas Backup Exec 21.0 Deduplication Optionへの機能強化項目は、以下のとおりです。
1. Veritas Backup Exec Server 対応
Veritas Backup Exec 21.0 Server に対応しました。
2. 重複排除ディスクストレージからのインスタントリカバリ
重複排除ディスクストレージにバックアップされた仮想マシンのインスタントリカバリに対応しました。
商品体系
【メディアキット】
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit
【ライセンス】
・Veritas Backup Exec 21 Deduplication Option
購入方法
1. Veritas Backup Exec Media Kit について
メディアキットは、媒体(DVD)のみの提供です。別途、ライセンスを購入する必要があります。
商品の導入にあたり、最低1本のメディアキットが必要です。
2. 本商品の購入方法
本商品は、重複排除されたデータを格納するバックアップサーバ1台につき1本購入してください。
3. 旧ライセンスについて
Veritas Backup Exec 20以前のライセンスと混在させて本商品を使用することはできません。全てのライセンスをVeritas Backup Exec 21で揃えてください。
4. 購入例
(1) 2台のリモートサーバのデータに対して、バックアップサーバ側で重複排除処理をする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・リモートサーバ × 2台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Deduplication Option × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Windows × 2本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本
(2) 4台のリモートサーバのデータに対して、リモートサーバ側で重複排除処理をする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・リモートサーバ × 4台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Deduplication Option × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for Windows × 4本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本
(3)重複排除ディスクストレージのデータから仮想マシンをインスタントリカバリする場合の購入例
■システム構成
・バックアップサーバ × 1台
・VMware ESXiサーバ × 1台
■対象製品と購入数
・Veritas Backup Exec 21 Server × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Deduplication Option × 1本
・Veritas Backup Exec 21 Agent for VMware and Hyper-V × 1本
・Veritas Backup Exec 21.0 Media Kit × 1本
5. 有償サポート・サービス「SupportDesk」について
本商品は、SupportDesk契約が必須です。商品手配と同時にSupportDesk商品を購入してください。(※1)
SupportDesk商品の契約については、弊社営業にお問い合わせください。
SupportDesk契約により、以下のようなサービスが受けられます。
・ 製品に対するQ&Aサポート(※2)
・ 無償バージョンアップ(※3)
・ 製品リリース情報等、製品の最新情報の入手
※1 SupportDesk商品を購入されていない場合は、トラブルが発生してもSupportDeskへの問い合わせはできません。
※2 ベリタステクノロジーズ合同会社への調査依頼も含みます。なお、ベリタステクノロジーズ合同会社のサポートポリシーとして、製品障害の修正は最新版に取り込まれます。また、トラブル事象の回避手段として、最新版へのバージョンアップを案内される場合があります。
※3 最新版への無償バージョンアップは、商品購入時よりSupportDesk契約を継続している場合にのみ有効です。
関連ソフト
なし
動作保証周辺機器
Veritas Backup Exec Server に準じます。
詳細は「Veritas Backup Exec 21.0 Server」のソフトウェアガイドをご覧ください。
留意事項
1. Microsoft Windows サーバOS (64-bit)上での動作
本製品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして動作します。
- Microsoft Windows Server 2012 (64-bit)
- Microsoft Windows Server 2012 R2 (64-bit)
- Microsoft Windows Server 2016 (64-bit)
- Microsoft Windows Server 2019 (64-bit)
2. ライセンスに関する留意事項
・本商品のライセンスは、紛失されても再発行できないため大切に保管してください。
・Symantec Backup Exec 2012以降、本商品のライセンスは、ライセンスキーからライセンスファイルに変更されています。
・一度登録したライセンスは削除できません。削除するためには、製品をアンインストールする必要があります。
3. 重複排除の構成の留意事項
(1) 本商品は、重複排除するためにメモリを大量に使用します。
必要なサイズは以下です。(以前のバージョンとサイズが変わっていますのでご注意ください)
・保存される重複排除対象のデータ容量が4TB以下の場合: 4GB必要
・保存される重複排除対象のデータ容量が4TB以上32TBまでの場合: 対象データ1TBあたり、1GB必要
(例: 32TBのデータ容量の場合、1GB x 32TB = 32GBのメモリが必要)
(2) バックアップサーバのCPUは、最低4コア(推奨は8コア)必要です。
(3) 重複排除用ディスクストレージの作成には、専用のディスクボリューム(25GB以上)を指定してください。また、20%以上の空き領域が必要です。
他の用途と混在させると必要十分な性能が確保できない場合があります。
4. ディザスタリカバリに関する留意事項
Simplified Disaster Recoveryを用いてバックアップサーバのシステムリストアを実施する場合、重複排除用ディスクストレージに格納されているデータを使用することはできません。そのため、バックアップサーバ自身のバックアップを行う場合、重複排除用ディスクストレージ以外のバックアップ領域が必要です。
5. 重複排除の運用上の留意事項
(1) データを重複排除するバックアップジョブには Backup Exec のソフトウェア暗号化オプションを使わないでください。データは暗号化されると重複排除できません。暗号化する場合は、重複排除用ディスクストレージの暗号化を有効に設定してください。
(2) バックアップされた重複排除データを重複排除用ディスクストレージストレージフォルダ以外へ複製することができます。ただし、重複排除が解除された状態になるため、実データ分の容量が必要です。
(3) 重複排除されたバックアップデータの書き込み先はハードディスクのみです。 直接テープにバックアップデータを書き込むことはできません。
(4) 1つのジョブで複数のサーバのバックアップをする場合、製品機能としてクライアント側重複排除はできません。
6. FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS で使用する場合の注意
(1) FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS 環境上にある、バックアップサーバとリモートサーバ間でのリモートバックアップのみサポートします。
(2) 本ライセンスを使用する場合、「3. 重複排除の構成の留意事項」に記載された条件を満たすようにしてください。
7. 旧バージョンとの違いについて
以下において、Microsoft Windows Server 2008 / Microsoft Windows Server 2008 R2 がサポート対象外になりました。
・バックアップサーバ
・リモートサーバ
・管理コンソール
・リモート管理コンソール
関連URL
お客様向けURL
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ベリタステクノロジーズ合同会社
Veritas Backup Exec 製品の詳細情報を掲載しています。
https://www.veritas.com/ja/jp/product/backup-and-recovery/backup-exec -
FUJITSU Software (Veritas Backup Exec)
Veritas Backup Exec 製品の情報を掲載しています。
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/partners/partners/veritas/be/