2021年 10月 現在
FUJITSU Software
Symfoware Server Enterprise Edition V12a (V12.6.0)
本商品は、企業や社会システムの根幹である業務システムを安定稼働させることにフォーカスし、お客様に揺るぎない「高信頼」、「高性能」、「安心」を提供するリレーショナルデータベースです。
本Editionは、Standard Editionで利用できる基本的な要件に加え、遠隔地災害対策、自動ノード切換え可能な二重化データベースなど幅広い要件に応えられ、多くの業務に適用できます。
V12よりSymfoware Serverは、従来のデータベースに加えて、OSSのデータベースを搭載しています。どちらか一方を選んで使用することができます。
Symfoware Server (Postgres):
・PostgreSQLをベースにしたOSSのデータベースです。
Symfoware Server (Native):
・富士通独自技術を採用したデータベースです。
以降の記述では、Symfoware Server (Postgres)を「Postgres」と省略します。また、Symfoware Server (Native)を「Native」と省略します。
適応機種 概要
- サーバ(Symfoware Server (Postgres))
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMERGY / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド
- サーバ(Symfoware Server (Native))
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMERGY / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド
- クライアント(Symfoware Server (Postgres))(Oracle Soalrisについては留意事項参照)
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FMV / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド
- クライアント(Symfoware Server (Native))(Oracle Soalrisについては留意事項参照)
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / FMV / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド
- WebAdmin(Symfoware Server (Postgres))
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMERGY / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド
- サーバアシスタント(Symfoware Server (Postgres))
PRIMEQUEST 3000/2000シリーズ / PRIMEQUEST 1000シリーズ / PRIMERGY / マルチベンダーサーバ・クライアント / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaS / FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシン / パブリッククラウド
適応OS 概要
- サーバ(Symfoware Server (Postgres))
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit)
- サーバ(Symfoware Server (Native))
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit)
- クライアント(Symfoware Server (Postgres))(Oracle Soalrisについては留意事項参照)
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows 10(64-bit) / Windows 10 / Windows 8.1(64-bit) / Windows 8.1 / Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)
- クライアント(Symfoware Server (Native))(Oracle Soalrisについては留意事項参照)
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Windows 10(64-bit) / Windows 10 / Windows 8.1(64-bit) / Windows 8.1 / Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)
- WebAdmin(Symfoware Server (Postgres))
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit)
- サーバアシスタント(Symfoware Server (Postgres))
Windows Server 2019(64-bit) / Windows Server 2016(64-bit) / Red Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64) / Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)
機能説明
1. Symfoware Server V12の提供機能について
■ Postgres/Native
Symfoware Server V12のデータベース(PostgresまたはNative)および製品ごとの提供機能を、表1および表2に示します。
データベースとエディションを選択する場合の参考にしてください。
Postgresを選択する場合
−OSSのPostgresから移行したい
−他社データベースから移行したい
Nativeを選択する場合
−データベースとアプリケーションの互換性を維持させ継続して使用したい
表1 Symfoware Server V12の提供機能一覧 (Postgres)

表2 Symfoware Server V12の提供機能一覧(Native)

2. オープン性の強化
■ Postgres
(1)PostgreSQLの採用
V12.5.0より新たにPostgreSQLデータベース(PostgreSQL 12)を採用しています。PostgreSQLに準拠したSQL、API、コマンドおよびGUIによりデータベースにアクセスすることができます。
(2)エコシステムへの対応
PostgreSQLの活用により、企業内外のさまざまな動作環境やツールと連携できます。これにより、企業内外の業務システムのデータベースを入れ替えるだけで、今までの動作環境やツールが使えます。
(3)Oracle互換性の強化
Oracleデータベースとの互換性を向上するため、PostgreSQLに以下の機能を追加します。これらの機能により、Oracleデータベースからの移行性が向上できます。
- NCHAR型、各国語文字列定数
- 外部結合演算子
- DUAL表
- 関数(SUBSTR、NVL、DECODE)
- ビルトインパッケージ(UTL_FILE、DBMS_OUTPUT、DBMS_SQL)
- 一括INSERT
- DECLARE STATEMENT
- トリガ定義のREPLACE句やDO句
- Oracle互換関数(Orafce)
3. データベース操作支援ツール
■ Postgres
(1) スマートセットアップ
データベースシステムの構築に必要な動作環境の作成および運用パラメーターの設定など、Symfowareシステムの環境セットアップを自動的に行います。これにより、すぐにSymfowareの機能を利用することができます。
(2)動作環境構築や運用を支援するツール
使用するサーバのプラットフォームに関係なく、WebブラウザのGUI操作で、簡単にセットアップ時の動作環境の構築や動作パラメーターの設定を行うことができます。
スマートソフトウェアテクノロジーにより、データベースのバックアップ、リカバリー、状態監視といったデータベース運用操作が簡単にできます。
(3)データベースの構築を支援するツール
データベースの構築をメニューから容易に行うことができます。また、データベースの内容確認やメンテナンスをはじめ、データ内容の更新、削除や追加、データベースの検索までGUIで操作できます。
■ Native
(1)動作環境構築や運用を支援するツール
使用するサーバのプラットフォームに関係なく、WebブラウザのGUI操作で、簡単にセットアップ時の動作環境の構築や動作パラメーターの設定を行うことができます。
(2)データベースの構築を支援するツール
データベースの構築をメニューから容易に行うことができます。また、データベースの内容確認やメンテナンスをはじめ、データ内容の更新、削除や追加、データベースの検索までGUIで操作できます。
(3) セットアップガイダンス
セットアップガイダンスにより、初心者でも簡単にデータベースを構築することができます。
4. 高性能なデータベース処理
■ Postgres
(1) 並列検索
大規模データベースに対する検索処理 (クエリ) を分割・並列化する機能を標準装備します。
(2) インメモリ機能
カラム型のインデックスおよびデータをメモリに常駐させる機能をサポートしました。これにより、集計処理のたびに発生するディスクI/Oを削減し、通常業務における既存の集計処理を並列検索以上に高速化することができます。
(3) PCIe Flashの活用によりデータアクセスを高速化
高性能の記憶媒体「PCIe Flash」の活用により、データアクセスの高速化が可能となります。
(4)高速ローダー
高速データロード機能は、COPY FROMコマンドを複数の並列ワーカで並列実行します。
これにより、外部ファイルのデータをPostgresのテーブルに高速にロードすることができます。
(5)Global Meta Cache
Postgresは、各コネクションのプロセスごとにシステムカタログの情報のキャッシュ(以降、メタキャッシュと呼びます)をローカルメモリに展開します。メタキャッシュは、主にアクセスするテーブル数およびカラム数に比例して増加し、プロセスごとにメモリが展開されるため、大量のデータベース資源と多数のコネクションを持つ環境ではメモリ使用量が著しく増加するといった課題があります。
Global Meta Cache機能では、メタキャッシュを共有メモリ上のGMC領域に展開します。各プロセスのメモリ上には、メタキャッシュがキャッシュされることはなく、共有メモリ上のメタキャッシュを参照するための情報やプロセス固有の情報(メタキャッシュ管理情報)が展開されるだけなので、システム全体としてメモリ使用量が削減されます。また、各プロセスは一度アクセスした共有メモリ上のキャッシュに対して、共有メモリ上を毎回検索することなくアクセス可能のため大幅な性能低下はありません。
■ Native
(1)並列検索の標準装備
大規模データベースに対する検索処理 (クエリ) を分割・並列化する機能を標準装備します。
(2)世界最高性能のロード・アンロード
世界最高性能のロード・アンロードで、短時間でデータベースの創成ができます。
(3)多数クライアントに対する高速なアクセス性能を実現
ステージング・コントロール(ディスパッチ・オーバヘッドの最小化技術)、バッファ・コントロール(I/O効率を飛躍的に高めるデータのキャッシュ化技術)、パーティショニング (アクセス範囲をローカライズするデータベースの細分化技術)の技術により、多クライアントに対しても高速なアクセスが可能となります。
さらに、ダイナミック・キュー(自動負荷調整技術)により、複数のCPUを無駄なく利用でき多数クライアントに対しても安定したレスポンスを保証します。
(4)DSIのメモリ常駐化によるアクセス性能向上
メモリ獲得時に、全DSI(表またはインデックスのデータ)をメモリ上へ読み込み、メモリ上にすべてを常駐することができます。
これにより、初回アクセス時にディスクからデータを読み込んだり、メモリ上からデータが破棄されることがないため、データ抽出などの個々の処理レスポンスを向上させ、システム全体の高スループットを保証します。
(5)すべてのトランザクションのレスポンスを平準化
ステルスシンク(データキャッシュを高速にディスクに反映する技術)により、システムが高負荷な状態でも一定のレスポンスを維持することができます。
(6)PCIe Flashの活用によりデータアクセスを高速化
高性能の記憶媒体「PCIe Flash」の活用により、データアクセスの高速化が可能となります。
たとえば、Nativeでは、ログ負荷分散機能とPCIe Flashを組み合わせて活用することにより、秒間50万件のデータ格納(従来比4倍)を実現します。詳細については、システム/機能構成図の「ログ負荷分散機能と組み合わせたPCIe Flashの活用」を参照してください。
(7)高圧縮によるディスクコストの大幅削減
独自の高圧縮技術により、圧縮率最大2倍(他社比)、格納レスポンス最大20倍(他社比)を実現します。また、ディスクコストを大幅削減(非圧縮に比べ最大5分の1)します。
さらに、高圧縮によるメモリ常駐率のアップにより、性能(スループット)が最大2倍向上します。
5. データ規模への対応
■ Native
(1)大容量データに対するデータの保全・保守
運用時間の限界を考慮したデータベースの細分化技術(パーティショニング)、細分化した単位に並列に実行できる運用技術(パラレル)、細分化した単位に独立して実行できる運用技術(ローカライズ)、実行フェーズの最適化技術(ダイレクトパス)等の技術を駆使し、大容量データに対しても、データベース保全・保守運用性を高めています。
また、Symfoware Server Advanced Backup Controllerを使用することにより、大容量データベースに対して瞬時に、業務無停止でバックアップデータの作成を行うことができます。
6. 高信頼なシステム運用
■ Postgres
(1)安定稼働を実現するクラスタ運用
Symfoware は、クラスタリング・ソフトウェアと組合わせて安定稼働を実現します。
スタンバイ機能により、サーバに異常が発生した場合でも、別のサーバへの切替えで業務を継続できるので、障害に対する速やかな再稼働が実現できます。
運用形態は、1対1運用待機をサポートします。
Microsoft Failover Cluster / Windows Server Failover (MSFC)の場合、2ノード運用までサポートします。
(2)データベースの完全同期による確実な業務継続
データベース二重化機能を使用することにより、通常のネットワーク(TCP/IP)を利用し、2台のサーバを物理的に独立させながらも、データベースの完全同期を実現します。
サーバの異常時に、異常が発生したサーバをシステムから切り離し、副サーバに業務を引き継ぎます。副サーバは、常に最新のデータベースを保持しているため、確実に業務を継続できます。
さらに、データベースミラーリングによる確実なデータ保護と業務継続を実現します。これにより、トラブル時の自動高速切替や副サーバの有効活用ができます。
また、データベースサーバとは別に、裁定サーバ(注)を用意することで、サーバアシスタント機能により、確実に業務を継続できます。サーバアシスタント機能については、(5)サーバアシスタント機能を参照してください。
(注)裁定サーバ
サーバアシスタントプログラムをインストールするサーバです。
(3) XAインターフェース
トランザクションモニタとの連携インターフェース (XAインターフェース) を提供します。
(4)災害対策
データベース二重化機能によるセンタ内の高信頼化に加えて、二重化されたデータベースを遠隔地に複製することで、データベースの局所的なハード障害から広域災害までの幅広い障害に備えたシステム構築が可能となります。また、被災によるセンタ切り替え後も、データベース二重化機能により被災前と同等なセンタ内の高信頼性が継続できます。
(5)サーバアシスタント機能
データベース二重化機能では、プライマリサーバとスタンバイサーバが、互いのプロセスやディスクの状態を相互監視しています。
サーバアシスタント機能により、ネットワーク異常などで相互監視ができない場合でも、裁定サーバ経由で状態を確認(生死監視)し、自動切替えにより確実に業務を継続することができます。
■ Native
(1)高度なデータ修復技術
データベース管理簿を含め、どこが壊れてもデータベースを再構築することなく、データを修復できます。ユーザデータベースを利用したデータベース管理簿の再生技術(リバース・クリエーション)により、短期間で業務を再開することが可能です。
また、停電などの緊急事態に対しても、壊れたデータの正確な把握と破壊範囲の隔離を保証します。
(2)段階的な業務再開を実現
段階的に業務サービス再開が可能な修復技術(インクリメンタル・リカバリー)により、数分後には業務を再開することが可能になります。
(3)安定稼働を実現するクラスタ運用
Symfoware は、クラスタリング・ソフトウェアと組合わせて安定稼働を実現します。
スタンバイ機能により、サーバに異常が発生した場合でも、別のサーバへの切替えで業務を継続できるので、障害に対する速やかな再稼働が実現できます。
運用形態は、1対1運用待機をサポートします。
Microsoft Failover Cluster / Windows Server Failover (MSFC)の場合、2ノード運用までサポートします。
(4) システム稼働率の向上
コネクションの自動制御機能により、3階層システムのスタンバイ運用時には、プレコネクションによる待機サーバへの高速切替えを実現します。
(5)データベースの完全同期による確実な業務継続
データベース二重化機能を使用することにより、通常のネットワーク(TCP/IP)を利用し、2台のサーバを物理的に独立させながらも、データベースの完全同期を実現します。
サーバの異常時に、異常が発生したサーバをシステムから切り離し、副サーバに業務を引き継ぎます。副サーバは、常に最新のデータベースを保持しているため、確実に業務を継続できます。さらに、Symfoware Server Mirroring Controllerを使用することにより、データベースミラーリングによる確実なデータ保護と業務継続を実現します。これにより、トラブル時の自動高速切替や副サーバの有効活用ができます。
(6)XAインターフェース
トランザクションモニタとの連携インターフェース (XAインターフェース) を提供します。
(7)性能情報の表示/分析
パフォーマンスモニタ機能により、Symfoware Serverの持つリソースの各種統計情報を採取、表示します。
運用中に問題が発生しても、問題が発生したSQL文の特定、調査、分析が行えます。
また、Systemwalker Service Quality CoordinatorおよびInterstage Application Serverと連携し、性能問題が発生しているアプリケーションを容易に特定することができます。
(8)Interstageとの連携強化
Interstage Application Serverと連携し、Interstageのコネクションプーリングが使用でき、自動再接続機能などInterstageの豊富な機能が利用可能となります。また、データソースの定義登録の手番を大幅に削減します。
7. ネットワークコンピューティング技術への対応
■ Postgres
(1)オープンネットワークでの情報流通
Javaプログラムから、データベースをアクセスするためのAPI「JDBC 4.0」に完全に対応しており、JDBC APIを経由してデータベースサーバに接続する機能を提供します。
また、パソコン上の他ソフトベンダ製のパッケージを含むさまざまなツールと連携するための、.NET Data ProviderやODBCなどの標準的な連携インターフェースを提供します。
■ Native
(1)SQL/XML対応
Symfowareに格納されたXMLデータに対して、柔軟に検索できる機能を提供します。
SQLインターフェースでXML検索が行えるようになることで、XMLデータの内容だけでなく、RDBの別カラムのデータを検索条件として指定することが可能になります。
(2)インターネット/イントラネットにおけるデータベース連携
Interstage Application Serverと連携し、基幹システムをWebで構築したり、既存システムをWebシステムと密接に連携させることができます。
(3)オープンネットワークでの情報流通
Javaプログラムから、データベースをアクセスするためのAPI「JDBC 4.0」に完全に対応しており、JDBC APIを経由してデータベースサーバに接続する機能を提供します。
また、パソコン上の他ソフトベンダ製のパッケージを含むさまざまなツールと連携するための、.NET Data ProviderやODBCなどの標準的な連携インターフェースを提供します。
8. 24時間・365日連続運転
■ Postgres/Native
(1)運用中の定義変更機能
業務で使用する表に対して、運用中に列の追加などの定義操作を行うことができます。
9. セキュリティ
■ Postgres
(1)暗号化機能によりデータの漏洩を防止
暗号化機能を標準搭載しました。AES(Advanced Encryption Standard)アルゴリズム、鍵長256ビットを採用し、格納データ・バックアップデータ・通信データを様々な脅威から守ります。
通信データの暗号化を行う場合、署名アルゴリズムがSHA-2のSSLサーバ証明書が使用できます。
(2)データ秘匿化
アプリケーションによって発行された問合せに対して、一部のデータを改訂して参照させることができます。
たとえば、従業員データの問合せに対して、8桁の従業員番号の最後の4桁以外を「*」で改訂して参照させる場合などに利用できます。
(3)監査ログ
データベースアクセスに関する詳細な情報を監査ログとして取得することができます。
監査ログ機能を使用することで、データベースに対する不正アクセスや権限濫用などのセキュリティの脅威に対し、監査ログを追跡調査することにより、不正アクセスや権限濫用を検出することができます。
■ Native
(1)監査ログ制御機能
データベースに格納されたデータの状態や利用者のデータへのアクセスに対して、その正当性を確認するため、監査情報としてログを取得します。管理者は、定期的に監査ログを参照、監視することで、システムの異常を検知し、適切な対応を行うことによって不健全な状態に陥ることを防止できます。
また、必要な部分の監査ログのみを取得することもできます。
(2)暗号化機能によりデータの漏洩を防止
暗号化機能を標準搭載しました。AES(Advanced Enryption Standard)アルゴリズム、鍵長256ビットを採用し、格納データ・バックアップデータ・通信データを様々な脅威から守ります。
通信データの暗号化を行う場合、署名アルゴリズムがSHA-2のSSLサーバ証明書が使用できます。
10. データ連携
■ Postgres/Native
(1)LinkexpressおよびLinkexpress Replication optionを同梱
分散ファイルシステムのファイル転送やデータベース間のレプリケーションを実現します。豊富なデータベースサーバサポートにより、オープンサーバはもちろん、グローバルサーバや異種データベースとの連携も可能です。また、データウェアハウスへのデータの取り込みが容易です。
〔V12.6.0での同梱製品〕
・Linkexpress Enterprise Edition V5.0a L23
・Linkexpress Replication option V5.0a L23
※詳細については、各商品のソフトウェアガイドを参照してください。
システム/機能構成図


新規機能
V12.5.0からV12.6.0の機能強化項目は、以下のとおりです。
1. OpenJDK対応【Postgres/Native】
クライアント機能の動作環境において、これまでのOracleのJDKまたはJREでの動作に加えて、OpenJDKでの動作も保証します。
2. PostgreSQLのリベース【Postgres】
Symfoware ServerがベースとするPostgreSQLのバージョンが12.1から12.7にアップしました。
複数のセキュリティアップデートが施されているほか、バグフィクスも施されています。
3. サポートOSSの更新【Postgres】
以下のOSSを前版からバージョンアップしました。
・orafce 3.8.0→3.13.4
標準添付品
- オンラインマニュアル
・マニュアルについては購入方法を参照してください。
商品体系
【メディア】
・Symfoware Server Enterprise Edition メディアパック(64bit) V12a (V12.6.0)
(注) V12.6.0は64bit版メディアパックのみです。
【ライセンス】
・Symfoware Server Enterprise Edition プロセッサライセンス (1年間24時間サポート付) V12a
・Symfoware Server Enterprise Edition クライアントライセンス (1年間24時間サポート付) V12a
本商品のライセンス製品には、初年度の「SupportDesk Standard」がバンドルされています。
購入方法
1. エディションの選択について
■ Postgres/Native
(1)適用ハードウェアの制限について
【物理サーバ環境】
物理サーバ環境において、Symfoware Serverは使用するエディションにより使用可能な物理プロセッサ数が制限されます。
-Symfoware Server Standard Edition :
使用する物理プロセッサ数は、2プロセッサまでに限定。
-Symfoware Server Enterprise Edition :
使用する物理プロセッサ数は、制限なし。
【仮想環境】
仮想環境において、Symfoware Serverは使用するエディションにより、仮想サーバを搭載する物理サーバの物理プロセッサ数が制限されます。なお、仮想サーバに割り当てる仮想プロセッサ数に制限はありません。
-Symfoware Server Standard Edition :
物理サーバの物理プロセッサ数は、2プロセッサまでに限定。仮想サーバに割り当てる仮想プロセッサ数は制限なし。
-Symfoware Server Enterprise Edition :
物理サーバの物理プロセッサ数、仮想サーバに割り当てる仮想プロセッサ数共に制限なし。
【クラウド環境 (注)】
クラウド環境において、Symfoware Serverは使用するエディションにより、クラウド環境に割り当てる仮想プロセッサ数が制限されます。
-Symfoware Server Standard Edition :
使用する仮想プロセッサ数は、8プロセッサまでに限定。
-Symfoware Server Enterprise Edition :
使用する仮想プロセッサ数は、制限なし。
(注)プロセッサライセンス定義書で定義されているクラウドサービスが対象です。
(2)Symfoware Server V12のエディションごとの機能差について
Symfoware Server V12のエディションごとの機能差の概要については、機能説明の「1. Symfoware Server V12の提供機能について」を参照してください。
2. Symfoware Server V12.6のメディアパックについて
■ Postgres
メディアパックは、媒体(DVD等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。
バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。
メディアパックの構成については表1を参照してください。
■ Native
メディアパックは、媒体(DVD等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。また、商品の導入にあたり、最低1本のメディアパックが必要です。
バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアパックのみを手配することはできません。
また、本商品のメディアパックには、オプション商品であるSymfoware Server Mirroring Controller/Symfoware Server Advanced Backup Controllerのプログラムも含まれています。オプション商品についても使用権は許諾されておりませんので、別途、ライセンスを購入する必要があります。
メディアパックの構成については表2を参照してください。
表1 各メディアパックの構成 (Postgres)

表2 各メディアパックの構成 (Native)

3. ライセンスについて
■ Postgres/Native
(1) ライセンスの選択指針
本商品には、プロセッサライセンスとクライアントライセンスの2種類のライセンス形態があります。いずれかを選択の上、購入してください。
この2つのライセンス形態の間に移行パスはありません。購入にあたっては十分な検討が必要です。
(2) データベースの選択
1つのライセンスで使用できるのは、PostgresとNativeのどちらか一方のデータベースです。両方のデータベースを使用する場合は、ライセンスを2つ購入する必要があります。
(3) プロセッサライセンス
プロセッサライセンスは、本商品をインストールするサーバに搭載されている稼働プロセッサ数に応じて必要となるライセンスです。
・シングルコアプロセッサの場合は、1プロセッサあたり1本の購入が必要です。
・マルチコアプロセッサの場合は、コアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)分のライセンスの購入が必要です。
また、本ライセンスは、利用するサーバ環境(物理サーバ環境、仮想環境、クラウド環境)により、必要購入数が異なります。
【物理サーバ環境】
必要購入数は、以下の計算式で求めます。
稼働プロセッサに搭載されているコアの総数 × コア係数(注1)
【仮想環境】
物理サーバ単位課金:必要購入数は、以下の計算式で求めます。
稼働プロセッサに搭載されているコアの総数 × コア係数 (注1)
仮想サーバ単位課金:必要購入数は、以下の計算式で求めます。
Symfowareに割り当てた仮想プロセッサの総数 × コア係数 (注1)
【クラウド環境 (注2)】
必要購入数は、以下の計算式で求めます。
Symfowareに割り当てた仮想プロセッサの総数 × コア係数 (注1)
(注1)マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(ライセンス)」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。
(注2)プロセッサライセンス定義書で定義されているクラウドサービスが対象です。
(4) クライアントライセンス
クライアントライセンスは、データベース・サーバに同時接続するクライアント1つあたり1本購入が必要です。
ある時点で同時に接続する最大のクライアント数分の購入が必要となります。
クライアント数は、データベース・サーバにアクセスする利用者、端末、アプリケーションなどの数を基準にして計算します。
なお、サーバに搭載するプロセッサ数により、必要最低限のクライアント数以上のクライアントライセンスの購入が必要となります。
必要最低限のクライアント数は以下の計算式で求めます。
・(10×搭載プロセッサ数(注))クライアント
(注)マルチコアプロセッサが搭載されている場合、上記式中の『搭載プロセッサ数』とはコアの総数に特定の係数を乗じた数(小数点以下端数切上げ)になりますのでご注意下さい。
マルチコアプロセッサにおける係数については、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(ライセンス)」内、「富士通製ミドルウェア商品のライセンス体系について」を参照ください。
(例)
1. シングルコアのプロセッサを1つ搭載したPRIMERGYに対し、20台の端末から最大同時接続数が14台の場合
・必要最低クライアント数の算出
10×1(プロセッサ数) =10
最大同時接続数が必要最低クライアント数以上であるため、14のクライアントライセンスを購入する必要があります。
2. インテル Xeon プロセッサー(2コア)を2つ搭載したPRIMERGYに対し、20台の端末から最大同時接続数が14台の場合
・必要最低クライアント数の算出
10×(2(コア数)×0.5(コア係数)×2(プロセッサ数)) =20
最大同時接続数は14ですが、必要最低クライアント数が20であるため、20のクライアントライセンスを購入する必要があります。
4. クライアントソフトウェアについて
■ Postgres/Native
クライアントソフトウェアはインストールフリーです。
5. WebAdminプログラムについて
■ Postgres
WebAdminプログラムはインストールフリーです。
6. サーバアシスタントプログラムについて
■ Postgres
サーバアシスタントプログラムは裁定サーバにインストールするプログラムです。
サーバアシスタントプログラムはインストールフリーです。
7. ダウングレード使用(旧バージョン または 旧レベル商品の使用)について
■ Postgres/Native
本商品のライセンスでは、ダウングレード使用(本商品の旧バージョン または 旧レベルを使用)する権利はありません。
対象のバージョン または レベルを使用する場合は、対象のバージョン または レベルに対応したライセンスをご購入ください。
8. リモート デスクトップ サービスで運用する場合のクライアントライセンスの購入方法
■ Postgres/Native
リモート デスクトップ サービスを介して、サーバにログインしている台数を基準にして計算され、ある時点で同時にサーバへ接続する最大のクライアント数分のクライアントライセンスを購入してください。クライアントライセンスでのライセンスのカウント方法は、「ライセンスに関する購入方法」をご参照ください。プロセッサライセンスの場合は、クライアント接続が無制限に許可されているため、クライアントライセンスの購入は不要です。
9. クラスタシステムで運用する場合の購入方法
■ Postgres/Native
【プロセッサライセンス】
クラスタシステムで運用する場合は、運用ノードに搭載するプロセッサ数1つ分の購入に対して、待機ノードに搭載するプロセッサ数1つ分は購入不要です。
クラスタシステム内の各ノードは、すべて同一のライセンス形態の製品を購入してください。
【クライアントライセンス】
クラスタシステムで運用する場合は、各ノードごとに、同時接続するクライアント数分のクライアントライセンスを購入する必要があります。ただし、運用ノード1つ分の購入に対して、待機ノード1つ分は購入不要です。
クラスタシステム内の各ノードは、すべて同一のライセンス形態の製品を購入してください。
10. V7.0以降の旧商品からのバージョンアップ/レベルアップについて
■ Postgres/Native
V7.0以降の本商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」のサービスの一環として、最新バージョン/レベルを提供いたします。また、32ビット商品と64ビット商品間での切り替えも可能です。(お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合は、新バージョン/レベル商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。
なお、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問合せください。
11. V6.0以前からのバージョンアップについて
■ Postgres/Native
V6.0以前の本商品をお持ちの場合は、弊社営業/SEにお問い合わせください。
12. オンラインマニュアルについて (Postgres)
本商品には、以下のオンラインマニュアルが添付されています。
・Symfoware Server リリース情報
・Symfoware Server クラスタ運用ガイド
・Symfoware Server 移行ガイド(OpenインタフェースからSymfoware Server (PostgreSQL)への移行)
・Enterprise Postgres マニュアルの読み方
・Enterprise Postgres リリース情報
・Enterprise Postgres 解説書
・Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)
・Enterprise Postgres 導入ガイド(クライアント編)
・Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバアシスタント編)
・Enterprise Postgres 運用ガイド
・Enterprise Postgres クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)
・Enterprise Postgres セキュリティ運用ガイド
・Enterprise Postgres アプリケーション開発ガイド
・Enterprise Postgres リファレンス
・Enterprise Postgres Java API リファレンス
・Enterprise Postgres Npgsql API リファレンス
・Enterprise Postgres 用語集
・Enterprise Postgres メッセージ集
・FJQSS(資料採取ツール)ユーザーズガイド
・PostgreSQL 12.7 Documentation
・Linkexpress マニュアル体系と読み方
・Linkexpress リリース情報
・Linkexpress 導入ガイド
・Linkexpress 運用ガイド
・Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
・Linkexpress コマンドリファレンス
・Linkexpress メッセージ集
・Linkexpress クラスタシステム導入説明書
・Linkexpress トラブル調査資料採取コマンド使用手引書
・Linkexpress SSL通信環境導入説明書
・Linkexpress Replication option マニュアルの読み方
・Linkexpress Replication option リリース情報
・Linkexpress Replication option 解説書
・Linkexpress Replication option インストールガイド
・Linkexpress Replication option スタートガイド
・Linkexpress Replication option システム設計ガイド
・Linkexpress Replication option 導入運用ガイド
・Linkexpress Replication option クラスタ導入運用ガイド
・Linkexpress Replication option DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド
・Linkexpress Replication option コマンドリファレンス
・Linkexpress Replication option メッセージ説明書
・Linkexpress Replication option 用語集
13. オンラインマニュアルについて (Native)
本商品には、以下のオンラインマニュアルが添付されています。
・Symfoware Server マニュアルの読み方
・Symfoware Server アップデート情報
・Symfoware Server 解説書
・Symfoware Server インストールガイド(サーバ編)
・Symfoware Server インストールガイド(クライアント編)
・Symfoware Server セットアップガイド
・Symfoware Server RDB運用ガイド(データベース定義編)
・Symfoware Server WebDBtoolsユーザーズガイド
・Symfoware Server RDB運用ガイド
・Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド
・Symfoware Server RDB運用ガイド(XMLアダプタ編)
・Symfoware Server データベース二重化導入運用ガイド
・Symfoware Server RDA-SVオペレーションガイド
・Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(共通編)
・Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)
・Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)
・Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)
・Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(.NET Data Provider編)
・Symfoware Server SQLTOOLユーザーズガイド
・Symfoware Server チューニングガイド
・Symfoware Server コマンドリファレンス
・Symfoware Server SQLリファレンス
・Symfoware Server XQueryリファレンス
・Symfoware Server Java APIリファレンス
・Symfoware Server メッセージ集
・Symfoware Server トラブルシューティング集
・Symfoware Server 用語集
・Symfoware Server Connection Manager ユーザーズガイド
・Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド
・Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
・Symfoware Server Mirroring Controller コマンドリファレンス
・Symfoware Server Mirroring Controller アップデート情報
・Linkexpress マニュアル体系と読み方
・FUJITSU Linkexpress 解説書
・Linkexpress リリース情報
・Linkexpress 導入ガイド
・Linkexpress 運用ガイド
・Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
・Linkexpress コマンドリファレンス
・Linkexpress メッセージ集
・Linkexpress クラスタシステム導入説明書
・Linkexpress SSL通信環境導入説明書
・Linkexpress トラブル初期調査資料採取コマンド使用手引書
・FUJITSU Linkexpress Replication option 説明書
・FUJITSU Linkexpress Replication option メッセージ説明書
・FUJITSU Linkexpress Replication option クラスタ導入運用ガイド
・FUJITSU Linkexpress Replication Option DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド
・Linkexpress Replication option 用語集
関連ソフト
1. WebAdminを利用する場合
■ Postgres
・Internet Explorer 8.0/9.0/10/11
・Microsoft Edge
■ Native
・Internet Explorer 7.0/8.0/9.0/10/11
・Microsoft Edge
2. WebDBtoolsを利用する場合
■ Native
・Internet Explorer 7.0/8.0/9.0/10/11
・Microsoft Edge
3. クラスタ運用を行う場合
■ Postgres/Native
・Microsoft Failover Cluster / Windows Server Failover (MSFC)
4. 業務無停止で高速バックアップを行う場合
■ Native
・Symfoware Server Advanced Backup Controller V12a (V12.6.0)
5. データベース二重化運用を行う場合
■ Native
・Symfoware Server Mirroring Controller V12a (V12.6.0)
6. データ連携する場合
■ Postgres/Native
・Linkexpress Enterprise Edition V5.0a L23
・Linkexpress Standard Edition V5.0a L23
・Linkexpress Replication option V5.0a L23
7. 性能情報を表示/分析する場合
■ Native
・Systemwalker Service Quality Coordinator V13.2.0以降
8. 文字コードの変換、外字を流通させる場合
■ Native
以下の環境の場合は、下記のいずれかの製品をインストールする必要があります。
〔環境〕
・データベースに格納する文字列データの文字コード系とアプリケーションのホスト変数に使用する文字コード系が異なっており、かつ、サーバ側で文字コード変換を行う場合
・アプリケーションのホスト変数に使用する文字コード系がシフトJISコードでない場合
・XMLアダプタを利用する場合
・Windowsの外字と他システム(Oracle Solaris,Linux等)の外字を流通させる場合
〔製品〕
・Interstage Charset Manager Standard Edition V9.1以降
・Interstage Charset Manager Standard Edition Agent V9.1以降
・SystemWalker/CharsetMGR-M SE V5.1以降
・SystemWalker/CharsetMGR-A SE V5.1以降
9. SQL埋込みC/COBOLのアプリケーションの開発をする場合
SQL埋込みCのアプリケーションを開発する場合、以下のいずれかが必要になります。
■ Postgres
・Visual C++ 2015 / 2017 / 2019(Windowsで開発する場合)(注)
・Cコンパイラ (Linux OS製品で提供されているもの。Linuxで開発する場合)
(注)Visual C++ はVisual Studioに含まれています。
■ Native
・Visual C++ 2013 / 2015 / 2017 / 2019(Windowsで開発する場合)(注)
・Cコンパイラ (Linux OS製品で提供されているもの。Linuxで開発する場合)
・Sun Studio 9〜12,Oracle Solaris Studio 12.2以降(Oracle Solarisで開発する場合)
(注)Visual C++ はVisual Studioに含まれています。
SQL埋込みCOBOLのアプリケーションを開発する場合、クライアントの動作環境により、以下のいずれかが必要になります。
■ Postgres
〔Linuxの場合〕
・NetCOBOL Standard Edition V11.1.0 以降
・NetCOBOL Professional Edition V11.1.0 以降
・NetCOBOL Enterprise Edition V11.1.0 以降
(注)Red Hat Enterprise Linux 8の場合、V12.2.0以降が必要です。
〔Windowsの場合〕
・NetCOBOL Base Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Standard Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Professional Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Enterprise Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Enterprise Edition for .NET V5.0.0 以降
・NetCOBOL Standard Edition for .NET V5.0.0 以降
・NetCOBOL Base Edition for .NET V5.0.0 以降
■ Native
〔Linuxの場合〕
・NetCOBOL Enterprise Edition V11.1.0以降 (注1)(注2)
・NetCOBOL Standard Edition V11.1.0以降 (注1)(注2)
・NetCOBOL Base Edition V11.1.0以降 (注1)(注2)
(注1) Red Hat Enterprise Linux 7の場合、V11.1.0以降が必要です。
(注2) Red Hat Enterprise Linux 8の場合、V12.2.0以降が必要です。
〔Windowsの場合〕
・NetCOBOL Enterprise Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Professional Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Standard Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Base Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Enterprise Edition for .NET V5.0.0 以降
・NetCOBOL Standard Edition for .NET V5.0.0 以降
・NetCOBOL Base Edition for .NET V5.0.0 以降
〔Oracle Solarisの場合〕
・NetCOBOL Enterprise Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Professional Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Standard Edition V10.5.0 以降
・NetCOBOL Base Edition V10.5.0 以降
10. Javaアプリケーションを開発する場合
■ Postgres/Native
・JDK 7以降
11. .NETアプリケーションを開発する場合
■ Postgres
Symfoware Serverは、Microsoft社が提唱するADO.NETに準拠したデータベースアクセスコンポーネント.NET Data Providerを提供しています。
アプリケーションの開発および運用には、以下の環境が必要です。
・Microsoft(R) .NET Framework 4.5.1以降/4.6.x/4.7.x/4.8
・Microsoft(R) Visual Studio 2015/2017/2019 (注)
(注) .NET 4.6 で開発する場合は、Visual Studio 2012以降に「.NET Framework 4.6 Targeting Pack」のインストールが必要です。
■ Native
Symfoware Serverは、Microsoft社が提唱するADO.NETに準拠したデータベースアクセスコンポーネント.NET Data Providerを提供しています。
アプリケーションの開発および運用には、以下の環境が必要です。
・Microsoft(R) .NET Framework 3.5 SP1/4.5.2/4.6.x/4.7.x/4.8
・Microsoft(R) Visual Studio 2012 Update5/2013/2015/2017/2019(注)
(注) .NET 4.6 で開発する場合は、Visual Studio 2012以降に「.NET Framework 4.6 Targeting Pack」のインストールが必要です。
動作保証周辺機器
なし
留意事項
1. Windows サーバOS (64-bit)上での動作
■ Postgres
【サーバ/WebAdmin/サーバアシスタント】
本商品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして動作します。
− Windows Server 2016(64-bit)
− Windows Server 2019(64-bit)
【クライアント】
本商品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして、またはWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
− Windows Server 2016(64-bit)
− Windows Server 2019(64-bit)
■ Native
【サーバ】
本商品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして動作します。
− Windows Server 2016(64-bit)
− Windows Server 2019(64-bit)
【クライアント】
本商品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして、またはWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
− Windows Server 2016(64-bit)
− Windows Server 2019(64-bit)
注:Windows 32−bit On Windows 64−bit
2. Windows デスクトップOS (64-bit)上での動作
■ Postgres/Native
【クライアント】
本商品は、以下のOS上で、64ビットアプリケーションとして、またはWOW64(注)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
− Windows 8.1(64-bit)
− Windows 10(64-bit)
注:Windows 32−bit On Windows 64−bit
3. Oracle Solarisクライアントの適応機種/適応OSについて
■ Postgres/Native
本資料冒頭のクライアント適応機種 / 適応OSの他に以下にも適応します。
【適応機種】
SPARC Enterprise
SPARC Servers
FUJITSU Cloud Service for SPARC
【適応OS】
Oracle Solaris 11
4. Oracle Solaris 11.4利用時の留意事項
Oracle Solaris 11.4を利用する場合、以下の留意事項があります。
・OSパッチ SRU3(SRU18111)以降を適用してください。
・non-global zoneへのインストールにはpackage/svr4パッケージインストールが必要(solaris-large-serverインストール済時を除く)です。
5. Windows 8.1およびWindows 10利用時の留意事項
■ Postgres
クライアントをWindows 8.1およびWindows 10に適用する場合、以下の留意事項があります。
【インストール】
[現象]
・インストール時DVDを入れてもオートランでインストーラが起動しない
[対処]
マニュアル記載[オートランが動作しないときの代替操作]を参照して、実行してください。
[現象]
・Symfowareクライアント機能のインストーラー起動時に、ユーザーアカウント制御の確認ダイアログが表示される。
[対処]
ダイアログ上の[許可]ボタンをクリックして先に進んでください。
【セットアップ】
[現象]
・JDBCデータソース登録ツールの起動時に、Javaコマンド[java com.fujitsu.symfoware.jdbc2.tool.FJJdbcTool]を実行したコマンドプロンプトに[OS:Windows NT(unknown)]と表示される。
[対処]
特になし。
[現象]
・コントロールパネルからODBCデータソースアドミニストレータを起動した時に、ユーザーアカウント制御の確認ダイアログが表示される。
[対処]
ダイアログ上の[続行]ボタンをクリックして先に進んでください。
■ Native
クライアントをWindows 8.1およびWindows 10に適用する場合、以下の留意事項があります。
【インストール】
[現象]
・インストール時DVDを入れてもオートランでインストーラが起動しない
[対処]
マニュアル記載[オートランが動作しないときの代替操作]を参照して、実行してください。
[現象]
・Symfowareクライアント機能のインストーラー起動時に、ユーザーアカウント制御の確認ダイアログが表示される。
[対処]
ダイアログ上の[許可]ボタンをクリックして先に進んでください。
【セットアップ】
[現象]
・JDBCデータソース登録ツールの起動時に、Javaコマンド[java com.fujitsu.symfoware.jdbc2.tool.FJJdbcTool]を実行したコマンドプロンプトに[OS:WindowsNT(unknown)]と表示される。
[対処]
特になし。
[現象]
・コントロールパネルからODBCデータソースアドミニストレータを起動した時に、ユーザーアカウント制御の確認ダイアログが表示される。
[対処]
ダイアログ上の[続行]ボタンをクリックして先に進んでください。
【運用】
[現象]
・JIS3/4水準の文字を、SJISまたはEUCのデータベースに挿入する場合は、コード変換エラーになります。
[対処]
UNICODEのデータベースを利用してください。
[現象]
・JIS4水準の4バイト文字を、NCHAR型に挿入する場合は、コード変換エラーになります。
[対処]
CHAR型を利用してください。
6. リモート デスクトップ サービス運用時の留意事項
■ Native
クライアント機能を、リモート デスクトップ サービスで動作させる場合には、インストールモードを利用してリモート デスクトップ サービスにインストールする必要があります。
7. SQL埋込みホストプログラムについて
■ Postgres/Native
本商品では、アプリケーションにSQL文を埋め込んでデータベース操作を行うSQL埋込みホストプログラムを開発できます。対象となるホスト言語は以下のとおりです。
・C言語
・COBOL言語
8. 他のエディションおよびオプション製品のインストールについて
■ Postgres
・製品世代が同じ、かつ異なるエディションのSymfoware Serverを共存させることはできません。
例
以下の場合は、排他製品としてインストールできません。
- インストール済製品が Symfoware Server Enterprise Edition(Postgres)(64bit) V12.6.0
- インストールする製品が Symfoware Server Standard Edition(Postgres)(64bit) V12.6.0
■ Native
・異なるエディションのSymfoware Serverを共存させることはできません。
・以下のオプション製品を同じマシンにインストールすることはできません。
Symfoware Server Connection Manager 全バージョンレベル
Symfoware Server Advanced Backup Controller V12.5.0以前
Symfoware Server Mirroring Controller V12.5.0以前
9. 排他ソフトウェアについて
■ Postgres
共存できない他製品はありません。
■ Native
本商品の排他ソフトウェアに関する情報は、マニュアルの「インストールガイド(サーバ編)」をご覧ください。
マニュアルについては、「関連URL」に記載の「FUJITSU Software(マニュアル)」を参照してください。
10. データベース二重化機能利用時の留意事項
■ Postgres/Native
データベース二重化機能利用時には、以下の運用を行うことはできません。
- フェイルオーバ運用
データベース二重化機能利用時には、高性能かつ高信頼なシステム運用を実現するためには、データベース二重化機能で必要なディスク資源についても、負荷分散や危険分散の考慮を行ってください。
11. 暗号化機能利用時の留意事項
■ Native
暗号化機能と以下の機能を組み合わせて利用することはできません。
− WebDBTools/WebAdmin
− Linkexpress Replication option
− GS連携
− PISO連携
12. ネットワーク通信(IPv4/IPv6)を利用する場合の留意事項
■ Postgres/Native
ユニキャストでは、ユニークローカルアドレス(IPv6のみ)、リンクローカルアドレス、ループバックアドレスは使用できません。また、マルチキャストも使用できません。
13. FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O Iaas、FUJITSU Cloud Service S5/for SPARC、FUJITSU Hybrid IT Service for Microsoft Azure 仮想マシンおよびパブリッククラウド利用時の留意事項
■ Postgres
・Symfoware Serverの機能を使用する場合に必要となるソフトウェアについては、「Symfoware Server 導入ガイド(サーバ編)」の「第2章 動作環境」にある「2.2 関連ソフトウェア」を確認してください。また、必要となるソフトウェアが仮想システムサービス上でのサポート状況を確認して使用してください。
・使用するメモリ容量は4Gバイト以上(FUJITSU Cloud Service S5の場合はスタンダードタイプ 以上)を推奨します。
■ Native
・Symfoware Serverの機能を使用する場合に必要となるソフトウェアについては、「Symfoware Server インストールガイド(サーバ編)」の「第2章 動作環境」にある「2.2 関連ソフトウェア」を確認してください。また、必要となるソフトウェアが仮想システムサービス上でのサポート状況を確認して使用してください。
・使用するメモリ容量は4Gバイト以上(FUJITSU Cloud Service S5の場合はスタンダードタイプ 以上)を推奨します。
14. 仮想化環境で利用する場合の留意事項
■ Postgres
(1) Hyper-Vを利用する場合
以下の機能で、データベース二重化を利用する場合は、裁定サーバのフェンシング(異常サーバの隔離)機能を使用するなどスプリットブレインを対策したうえで利用可能です。
・フェールオーバー機能
(1-1) Hyper-V 2016(第1世代)以前を利用する場合
以下の機能は、利用できません。
・ライブマイグレーション機能
・クイックマイグレーション機能
・Hyper-Vレプリカ機能
・インポート/エクスポート機能
(2) VMwareを利用する場合
以下の機能は、利用できません。
・DR機能
・FT機能
以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・クローニング機能
以下の機能で、データベース二重化を利用する場合は、裁定サーバのフェンシング(異常サーバの隔離)機能を使用するなどスプリットブレインを対策したうえで利用可能です。
・HA機能
(3) Linux仮想マシン機能を利用する場合
以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・クローニング機能
■ Native
(1)Hyper-Vを利用する場合
(1-1)Hyper-V 2016/2019(第2世代)を利用する場合
以下の機能は、利用できません。
・ライブマイグレーション機能(データベース二重化機能を利用する場合)
・フェールオーバー機能(データベース二重化機能を利用する場合)
(1-2)Hyper-V 2016/2019(第2世代)以外を利用する場合
以下の機能は、利用できません。
・ライブマイグレーション機能
・クイックマイグレーション機能
・Hyper-Vレプリカ機能
・インポート/エクスポート機能
・フェールオーバー機能(データベース二重化機能を利用する場合)
(2)VMwareを利用する場合
以下の機能は、利用できません。
・DR機能
・FT機能
・HA機能(データベース二重化機能を利用する場合)
以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・vMotion機能
・クローニング機能
(3)Linux仮想マシン機能を利用する場合
以下の機能は、データベースが停止している場合に利用可能です。
・ライブマイグレーション機能
・クローニング機能
15. Postgresの移行について
ベースとするPostgresSQLのバージョンが、V12.4.0以前と異なっております。
非互換項目については、マニュアル「Enterprise Postgres リリース情報」をご確認ください。
また、V12.4.0以前のPostgresを利用しており、V12.6.0同梱のPostgresへの移行をご検討の場合は、弊社営業/SEにお問合せください。
16. 前版との差異
■ Postgres
(1)以下のOSは、サポート対象外となります。
サーバ
−Windows Server 2012 R2(64-bit)
−Windows Server 2012(64-bit)
クライアント
−Windows Server 2012 R2(64-bit)
−Windows Server 2012(64-bit)
WebAdmin
−Windows Server 2012 R2(64-bit)
−Windows Server 2012(64-bit)
サーバアシスタント
−Windows Server 2012 R2(64-bit)
−Windows Server 2012(64-bit)
■Native
(1)以下のOSは、サポート対象外となります。
サーバ
−Windows Server 2012 R2(64-bit)
−Windows Server 2012(64-bit)
クライアント
−Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)
−Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)
−Windows Server 2012 R2(64-bit)
−Windows Server 2012(64-bit)
−Oracle Solaris 10
(2)以下のクライアント機能はサポート対象外となります。
−JDBC2.X対応ドライバ
−JDBC3.X対応ドライバ
関連URL
お客様向けURL
-
FUJITSU Software(Symfoware)
本商品の詳細情報を掲載しています。
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/middleware/database/symfoware/ -
FUJITSU Software(ソフトウェアの一覧表(システム構成図)と各種対応状況)
価格/型名の一覧(システム構成図)を提供しております。
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/resources/condition/configuration/ -
FUJITSU Software(インフォメーション&ダウンロード)
「ライセンスについて、くわしく知る」の項で富士通製ミドルウェア製品のライセンスに関する解説、サポート期間などの情報を提供しております。
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/information-download/ -
FUJITSU Software(マニュアル)
富士通のソフトウェア製品に添付されているマニュアルが閲覧できます。
https://software.fujitsu.com/jp/manual/