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  8. PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.3A40 PRIMECLUSTER HA Server 4.3A40 PRIMECLUSTER Clustering Base 4.3A40 PRIMECLUSTER Lite Pack 4.3A40

2018年 12月 現在

FUJITSU Software
PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.3A40
PRIMECLUSTER HA Server 4.3A40
PRIMECLUSTER Clustering Base 4.3A40
PRIMECLUSTER Lite Pack 4.3A40

PRIMECLUSTER(プライムクラスター)は、富士通の高信頼技術と仮想化技術を集結し、システム全体の連続運転を支援する高信頼基盤ソフトウェアです。 サーバ、ストレージ、ネットワークなどのシステム構成要素を冗長化し、迅速な異常検出、業務の引継ぎ(フェイルオーバ)、異常箇所の縮退を自動的に行うことで、システム全体の高信頼化を実現します。 また、シングルノードクラスタ構成における可用性の向上に加え、Oracle Solaris の仮想化技術で統合されたシステムの高信頼化も実現します。

購入について

適応機種 概要

  • サーバ
    SPARC Servers / SPARC Enterprise Mシリーズ / SPARC Enterprise Tシリーズ / FUJITSU Cloud Service for SPARC

適応OS 概要

  • サーバ
    Solaris 11(64bit) / Solaris 10(64bit)

機能説明

1. セールスポイント

●サーバの運用継続
迅速かつ確実な異常検出と高速フェイルオーバ/縮退により、サーバの継続運用を実現します。

●ディスクアクセスの継続
システムボリュームの冗長化や共用ファイルシステムにより、ディスクアクセスの継続を実現します。

●ネットワークの継続
伝送路の多重化や負荷分散機能により、ネットワークの異常を回避し継続運用を実現します。

●シングル環境におけるアプリケーション監視
シングルノードクラスタ上での異常終了したアプリケーションの再起動、ネットワーク/ディスクアクセスの監視/切替えにより、単体サーバの継続運用を実現します。

●高可用スケーラブル環境の提供
Oracle Real Application Clusters(以下 Oracle RAC)や Symfoware Server Enterprise Extended Edition との連携により、 並列データベース環境での可用性と拡張性を両立します。

●IPv6対応
従来からサポートしているIPv4環境に加え、IPv6環境およびIPv4/IPv6デュアルスタック環境での運用が可能になります。

●Oracle Solarisの標準機能への対応
ZFSブート環境やOracle Solaris の仮想化環境においてもシステム全体の高信頼化を実現します。
Oracle Solaris Legacy Containers機能、Oracle Solaris 10 P2V機能(フラッシュアーカイブによるSolarisゾーン環境への移行)、Oracle VM Server for SPARC P2V機能にも対応します。これにより、お客様のSolaris資産を継承した新しいサーバ環境への移行を実現します。

●富士通グループのグローバル戦略プロダクト
全世界のISV/IHVパートナーとのグローバルな協調関係により豊富な高信頼ソリューションを提供します。

PRIMECLUSTERとは

PRIMECLUSTERとは

2. 機能範囲

・PRIMECLUSTER Enterprise Edition
並列データベース・HA(切替え)などの豊富なクラスタ機能と、仮想マシン間クラスタ機能、共用ボリューム管理機能、共用ファイルシステム機能、ネットワーク冗長化機能などシステム全体を高可用化する機能をセットにした高信頼基盤ソフトウェアです。Enterprise Editionを導入することで、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのシステム全体の可用性を高め、計画停止時間および計画外停止時間を最小限に抑えることができます。

・PRIMECLUSTER HA Server
HA(切替え)による豊富なクラスタ機能と、仮想マシン間クラスタ機能、共用ボリューム管理機能、共用ファイルシステム機能、ネットワーク冗長化機能などシステム全体を高可用化する機能をセットにした高信頼基盤ソフトウェアです。HA Serverを導入することで、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのシステム全体の可用性を高め、計画停止時間および計画外停止時間を最小限に抑えることができます。

・PRIMECLUSTER Clustering Base
HA(切替え)などの豊富なクラスタリング機能と、物理サーバおよび仮想マシンの高可用化を実現するクラスタ基盤ソフトウェアです。Clustering Baseを導入することで、アプリケーション、ノード(クラスタシステムを構成する各サーバ)などの高速異常検出と、安全/確実な高速フェイルオーバによる高可用なHA(切替え)型クラスタを実現します。

・PRIMECLUSTER Lite Pack
特定の運用形態(1:1運用待機、相互待機)に特化したHA(切替え)型クラスタ機能とボリューム管理機能を搭載した2ノード構成限定、機種限定のクラスタソフトウェアです。サポート機種および使用機能を限定することで、アプリケーション、ノード(クラスタシステムを構成する各サーバ)などの異常検出と、安全/確実なフェイルオーバによる高可用なHA(切替え)型クラスタをローエンドサーバで実現します。

※PRIMECLUSTER Enterprise Editionを「Enterprise Edition」、PRIMECLUSTER HA Serverを「HA Server」、PRIMECLUSTER Clustering Baseを「Clustering Base」、PRIMECLUSTER Lite Packを「Lite Pack」、PRIMECLUSTER GDSを「GDS」、PRIMECLUSTER GLSを「GLS」と省略して記載している箇所があります。

製品の位置づけ

製品の位置づけ

各製品と機能の対応表

各製品と機能の対応表

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3. サーバの運用継続性

(1) 並列データベース環境での可用性と拡張性の実現
●高可用スケーラブル
PRIMECLUSTERの高可用スケーラブル型運用形態を利用した Symfoware Server Enterprise Extended Edition により、可用性と拡張性を両立する並列データベースを実現します。また、ノードダウン時にも Symfoware Serverのロードシェア機能により処理を待機サーバに引き継ぐことで、全体の処理能力を維持することができます。
●Oracle RACとの連携
PRIMECLUSTERにより冗長化されたクラスタインタコネクトを、Oracle RACのキャッシュ・フュージョン(高速ノード間通信により、各サーバのバッファ・キャッシュを同期させるアーキテクチャ)で利用することで、高信頼、高性能な並列データベースを実現します。また、PRIMECLUSTERの強力な異常検出機能と連携し、ノード異常時にも高速に縮退し業務を継続することができます。 このように、PRIMECLUSTERとOracle RAC により、高い可用性とノード数に比例したスケーラブルな並列クラスタ環境を実現します。

(2) 異常検出と切替えによるサーバの高可用性の実現
●非同期監視機能によるノード異常の即時検出
サーバのシステム制御インターフェースと連携した非同期監視機能により、ノードの異常を即時に検出します。
●ハートビート監視
複数のクラスタインタコネクトを使用し、Oracle Solaris のカーネル空間とユーザ空間の二重のハートビート監視で、サーバダウンに加え、OSアプリケーションのハングアップなどの異常を確実に検出します。
●アプリケーション異常監視
クラスタシステム上で動作するアプリケーションプログラムの生死を監視することができます。各ミドルウェアのクラスタ対応製品(PRIMECLUSTER Wizard for Oracle, PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker 等)を使用することで、より高度な異常監視ができます。
●ストレージの異常監視
ボリューム管理機能と組み合わせることで、ディスク故障やディスクアクセスパスの故障を検出することができます。
●ネットワークの異常監視
業務LANのネットワークアダプタや経路の故障を検出することができます。
●異常ノードの確実な停止
定周期監視でサーバのハングアップ/スローダウンを検出した場合、ハード機構(SNMP XSCF/RCI/XSCF/ILOM/ALOM)と連携して異常ノードを確実に停止し、共用データの保全を実現します。
SPARC M10-1、M10-4、SPARC Enterprise M3000、M4000、M5000において、強制停止機能としてリモート電源制御ユニットを利用することにより、ハード機構(RCI/XSCFなど)に異常が発生した場合でも確実な異常ノードの停止を実現します。
●業務のフェイルオーバ
各種の異常を検出すると業務が待機ノードにフェイルオーバ(自動的にユーザ業務が運用系から待機系へ処理やデータを引き継ぎ)します。フェイルオーバ時には、アプリケーションに加えて、共用ディスク、IPアドレス、ノード名等が引き継がれます。
●クラスタインタコネクト故障への対応(Sprit Brain対応)
クラスタインタコネクトの故障により、クラスタを構成するノード間の分断が発生した場合、ポリシー設定に基づいて故障したノードを切り離し、業務を継続します。
●ホットスタンバイ機能による高速フェイルオーバ
ホットスタンバイ機能は、運用系の異常発生後に待機系でデータ引継ぎや業務アプリケーションの起動を行う一般的なスタンバイ形式とは異なり、待機系で事前に業務再開の準備を整えておく機能です。 待機系において、SymfowareやInterstageなどのホットスタンバイをサポートしているソフト(*)の起動および共用ディスク装置の事前オープンにより、業務再開までの時間を大幅に短縮できます。
また、Symfoware Server Enterprise Extended Edition のフラッシュトリートメントリカバリ機能との連携により、データベースのリカバリ時間を短縮し、大規模なデータベースサーバにおいても数十秒オーダでのフェイルオーバを実現します。
*:ホットスタンバイのサポート状況につきましては、各製品にお問合せください。
●パトロール診断
待機ノードの共用装置(ディスク装置、LAN)について定期診断を行うパトロール診断機能により、待機ノードの故障による切替えの失敗を未然に防ぐことができます。
●自動構成
クラスタシステムを構成するハードウェア(共用ディスク装置、回線切替装置、ネットワーク)を起動時に認識する自動構成機能により、各ノードが正常に動作することを確認できます。

(3) 導入/運用管理の簡易化
●クラスタ構成を容易に設定
・簡易なクラスタ構成設定
メニュー操作により、クラスタシステムの構築/構成変更ができます。
・きめ細かなポリシー設定
フェイルオーバの条件、障害発生時のリカバリの方法、アプリケーションの起動/停止の際に使用するスクリプトなど、クラスタ構成のきめ細かな設定が可能です。
●WebベースのGUIによるクラスタシステムの管理
WebベースのGUIによる集中監視と運用操作(Web-Based Admin View)
クラスタシステムの状態をリアルタイムに表示します。
また、クラスタシステムの運用および保守操作を簡易化します。
●目的に応じたレベルでの運用操作/監視
・リソース単位の操作の追加
リソースの種類に関係なく、統一操作でリソース単位の起動・停止ができます。
・全ノードのリソース状態を表示するコマンドの追加
全ノードのリソース状態が1操作で表示できます。
●クローニング機能
すでに構築されているクラスタシステムをクローニングし、新しいクラスタシステムを構築できます。
PRIMECLUSTERをインストールしただけの状態でのクローニングに加え、クラスタシステムが構築されたシステムのクローニングも可能です。
これにより、2セット目以降のクラスタ構築(構築作業および確認テスト)に要する時間の大幅削減が可能になります。

(4) パーティション間クラスタ
パーティション機能により一台のサーバを複数のシステム(パーティション)に分割できます。
●本体装置間パーティションクラスタ
複数パーティション構成の本体装置を相互接続してクラスタ運用する形態です。分散したサーバの統合により、TCOを削減し、高可用、省スペースのクラスタシステムを構築できます。
●本体装置内パーティションクラスタ
本体装置内の複数パーティション間でクラスタを構築する形態で省スペースのクラスタ運用が可能です。同一本体装置内で複数のクラスタシステムを構築可能です。

(5) シングルノードクラスタ構成
1ノードから構成されるクラスタシステムで、アプリケーションの状態を監視し、異常検出時はアプリケーションを再起動して業務を継続します。(ハードウェア、OSの再起動は行いません)

(6) DR機能、PCI Hot Plug機能を利用した無停止保守
クラスタ運用においてDR機能、PCI Hot Plug機能を利用することで、より可用性の高い保守運用を実現します。
●DR機能
業務を停止せずにメモリ/CPUを搭載したシステムボードの交換、増設、およびパーティション間移動ができます。機種により、システムボードの交換、増設ができないものがあります。
●PCI Hot Plug機能
Oracle Solaris へのPCIカード追加(組込み)および取外し(切離し)をシステムの再起動なしに行えます。

(7) 豊富なクラスタ運用形態
代表的なクラスタの運用形態を以下に示します。
また、これらの運用形態を組み合わせた複合型運用形態も可能です。
●スケーラブル運用 (並列データベース)
・スケーラブル
複数の運用ノードで構成され、すべてのノードで業務を並列に処理します。いずれかのノードで異常が発生した場合には、異常ノードを切り離して業務を継続します。 本運用形態では、ノード増設によりクラスタシステム全体の処理能力向上が図れます。本運用形態はOracle RACで使用します。
・高可用スケーラブル
スケーラブルを構成する各クラスタアプリケーションをスタンバイ運用(1:1運用待機、N:1運用待機、移動待機など)にした運用形態です。拡張性と可用性を必要とする並列データベースやロードシェア/ロードバランスを利用した並列実行業務に適しています。
また、ノード増設によりクラスタシステム全体の処理能力向上が図れます。本運用形態は Symfoware Server Enterprise Extended Edition で使用します。
●スタンバイ運用
・1:1運用待機
待機ノードが、運用ノードの異常に備えて待機します。異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードにフェイルオーバします。本運用形態では、フェイルオーバ後も業務の処理能力が低下しません。
・相互待機
各ノードが互いに待機ノードを兼ねながら業務を行います。一方のノードで異常が発生した場合には、もう一方のノードに業務が引き継がれます。本運用形態では、通常運用時にすべてのノードを活用できる反面、異常時には、1つのノードで両方の業務が動作するため、両方の業務が動作可能な資源を見積もる必要があります。
・N:1運用待機
運用ノードを複数配置し、それぞれの待機ノードを一つ配置します。運用ノードに異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードにフェイルオーバします。本運用形態では、フェイルオーバ後も業務の処理能力は低下しません。複数の運用ノードに対して1台の待機ノードを用意するだけで済むため、コストパフォーマンスの高いクラスタシステムを構築できます。
・カスケード
1つの運用ノードに対して複数の待機ノードを定義できます。1つのノードが停止した後も、残りのノードで業務の冗長構成がとれるため、定期保守などの間も可用性を保つことができます。
・移動待機
N:1運用待機の構成において、故障から復旧したノードを組み込むと、自動的に待機ノードとして機能します。故障から復旧した際に切り戻しを行う必要がないため、復旧時にも業務が継続できます。
・N:M運用待機
複数の運用ノードと、複数の待機ノードで構成されます。運用ノードの一台に異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードの一つにフェイルオーバします。さらにもう一台の運用ノードに異常が発生してフェイルオーバしてもまだ待機ノードが存在するため、冗長性を維持することができます。

パーティション間クラスタ

パーティション間クラスタ

シングルノードクラスタ構成

シングルノードクラスタ構成

4. Oracle Solarisの仮想化技術で統合されたシステムの運用継続性(Oracle VM Server for SPARC環境のサポート)

Oracle VM Server for SPARC環境では、以下の構成をサポートします。
●異なる物理パーティション間のゲストドメイン間クラスタ
異なる物理パーティション間のゲストドメイン(または、I/Oルートドメイン)間クラスタ構成です。SPARC M10の場合のみ可能な構成です。
PRIMECLUSTERを制御ドメインおよびゲストドメイン(または、I/Oルートドメイン)の両方に適用する構成と、ゲストドメイン (または、I/Oルートドメイン)にのみ適用する構成があります。
ゲストドメイン(または、I/Oルートドメイン)上のアプリケーション/OSを監視し、異常発生時にはゲストOS単位にクラスタ切替えを行います。
制御ドメイン/ゲストドメインの両方にPRIMECLUSTERを適用した構成では、物理パーティションの異常を検出した場合は、すべてのゲストドメイン(または、I/Oルートドメイン)上のクラスタアプリケーションを自動で待機系に切替えるため、業務継続が可能です。これにより、信頼性の高い仮想化環境を実現できます。(推奨構成)
●同一物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタ
1つの物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタ構成です。SPARC M10の場合のみ、可能な構成です。
PRIMECLUSTERをゲストドメインのみに適用します。クラスタアプリケーションの作成、テストを行うための開発環境に適した構成です。
ゲストドメイン上のアプリケーション/OSを監視し、異常発生時にはゲストOS単位にクラスタ切替えを行います。
1つの物理パーティション構成のため、物理パーティション/制御ドメインの異常発生時は、業務停止となります。
●制御ドメイン間クラスタ
異なる物理パーティション間の制御ドメイン間クラスタ構成です。SPARC S7/T7/M7/T5 および SPARC Enterprise Tシリーズ向けの構成です。
PRIMECLUSTERを制御ドメインのみに適用します。
制御ドメイン上のアプリケーションの監視は可能ですが、ゲストドメイン上のアプリケーション/OSの監視は行いません。
物理パーティションや制御ドメインの異常を検出した場合は、すべてのゲストドメイン上のクラスタアプリケーションを自動で待機系に切替えるため、業務継続が可能です。

異なる物理パーティション間のゲストドメイン間クラスタの場合、ゲストドメインが使用するI/Oリソースを提供するドメイン(制御ドメインまたは I/Oルートドメイン)を冗長化することにより、可用性を向上できます。

I/Oルートドメイン上で業務アプリを動作させることにより、性能を重視したシステム(データベースなど)を構築することができます。

また、SPARC M10のハードウェア機構との連携により、クラスタシステムにおけるOracle VM Server for SPARC環境でのライブマイグレーションが可能です。
以下の構成をサポートします。
・異なる物理パーティション間のゲストドメイン間クラスタ
運用・待機の冗長構成を維持したまま、サーバの保守を実施できます。
また、制御ドメイン/ゲストドメインの両方にPRIMECLUSTERを適用した構成でServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 以降を使用した場合、保守対象クラスタのライブマイグレーション操作の一括操作ができます。

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5. Oracle Solarisの仮想化技術で統合されたシステムの運用継続性(Oracle VM Server for SPARC P2Vツールによる移行)

Solaris 10 上のクラスタシステムで動作していた業務を、Oracle VM Server for SPARC P2Vツール(以下、P2V移行ツール)を利用して、Oracle VM Server for SPARC環境のSolaris 10ゲストドメイン (または、I/Oルートドメイン)上に移行することが可能です。


6. Oracle Solarisの仮想化技術で統合されたシステムの運用継続性(Oracle Solaris ゾーン環境のサポート)

物理サーバ単位での監視/切替えに加え、ノングローバルゾーン単位での監視/切替えにより業務を継続し、Oracle Solaris ゾーン環境の可用性を向上します。 1:1運用待機や相互待機など、スケーラブル運用を除くクラスタ運用形態をサポートします。
以下の構成をサポートします。
・ノングローバルゾーンにクラスタを構築
・カーネルゾーンにクラスタを構築

●ノングローバルゾーンにクラスタを構築する構成
PRIMECLUSTERは、グローバルゾーンとノングローバルゾーンの両方に適用する必要があります。
以下の場合、ノード単位での監視/切替えにより業務を継続します。この場合、グローバルゾーンで動作しているすべてのノングローバルゾーンを待機系に切替えます。
・物理サーバの異常
・グロ−バルゾーンのOS異常
・ネットワークの異常
・共用ディスクおよびその経路の異常

以下の場合、ノングローバル単位での監視/切替えにより業務を継続します。異常を検出したノングローバルゾーンのみを待機系に切り替えます。
・ノングロ−バルゾーンの状態(ハングも含む)
・ノングロ−バルゾーンのOS異常
・ノングローバルゾーン上で動作するアプリケーションの状態

構成により、業務継続を優先した運用、メンテナンス工数削減を優先した運用が可能です。
また、Oracle Solaris ゾーン環境は、物理サーバ上に構築するだけでなく、Oracle VM Server for SPARC環境のゲストドメイン上にも構成可能です。(SPARC M10の場合のみ可能な構成)

●シングルノードクラスタ構成
Oracle Solaris ゾーン環境においても、シングルノードクラスタ構成が可能です。ノングローバルゾーンおよびノングローバルゾーン上のアプリケーションを監視し、異常検出時には、ノングローバルゾーンまたはアプリケーションの再起動により業務を継続します。


7. Oracle Solarisの仮想化技術で統合されたシステムの運用継続性(Oracle Solaris ゾーン環境でのOSLC機能サポート)

グローバルゾーンがSolaris 10の場合、Oracle Solaris Legacy Containers(以下、OSLC)機能を利用して、Solaris 8/9 上で動作していた既存システムの業務をノングローバルゾーン上に移行することができます。
PRIMECLUSTERは、Solaris 8やSolaris 9として動作するノングローバルゾーンの状態監視/切替えに加え、ノングローバルゾーン上のアプリケーション監視も可能です。

Solaris 8/9 環境で動作していた複数のクラスタシステムを、OSLC機能により Oracle Solaris 10搭載のサーバ上のOracle Solarisゾーン環境に集約することができます。
また、Oracle Solaris 10搭載のPRIMEPOWER上のクラスタ構成システムを、Oracle Solaris 10 P2V機能(フラッシュアーカイブによるSolarisゾーン環境への移行)を使用して、Oracle Solaris 10搭載のサーバ上のOracle Solarisゾーン環境に移行することもできます。

OSLC機能を使用して、例えば、Solaris 8/9 環境で動作している他社クラスタ構成システムを Oracle Solaris 10搭載のサーバ上のOracle Solarisゾーン環境に移行することもできます。

Solaris 8/9 環境で動作しているシングル構成のシステムを Oracle Solaris 10搭載のサーバ上のOracle Solarisゾーン環境に移行する場合、クラスタ構成にすることにより、高信頼なシステム統合が可能です。
この場合、移行先のシステムにおいて、Solaris 8/9 環境で動作するノングローバルゾーンに PRIMECLUSTERを適用する構成と適用しない構成の2種類があります。

・ノングローバルゾーンに PRIMECLUSTERを適用する構成
グローバルゾーンの監視およびノングローバルゾーンの状態監視/OS異常監視に加え、 ノングローバルゾーン上のアプリケーション監視が可能です。
(注意:PRIMECLUSTERの監視対象にするためには、移行元システム上で動作していた アプリケーション/ミドルウェアのクラスタ対応が必要です)

・ノングローバルゾーンに PRIMECLUSTERを適用しない構成
ノングローバルゾーン上のアプリケーション監視は行えませんが、 グローバルゾーンの監視およびノングローバルゾーンの状態監視/OS異常監視は可能です。

移行先のサーバが Oracle Solaris 11を搭載したシステムの場合は、Oracle Solaris 10をインストールしたOracle VM Server for SPARC環境のゲストドメイン上にOracle Solaris ゾーン環境を構成し、OSLC機能を利用して、Solaris 8/9上で動作していたクラスタシステムをノングローバルゾーン上に移行することができます。
※ゲストドメイン間クラスタ構成は、SPARC M10でのみ可能な構成です。

同様に、Solaris 8/9 環境で動作していた他社クラスタ構成システムやシングル構成システムを、OSLC機能を使用してOracle Solaris 11搭載のサーバ上に移行可能です。(Oracle Solaris 10をインストールしたOracle VM Server for SPARC環境のゲストドメイン上にOracle Solarisゾーン環境を構成し、OSLC機能を利用して、Solaris 8/9上で動作していた移行元システムをノングローバルゾーン上に移行)


8. Oracle Solarisの仮想化技術で統合されたシステムの運用継続性(カーネルゾーンのサポート)

Oracle Solaris カーネルゾーン環境は、物理環境または、Oracle VM Server for SPARC環境の制御ドメイン上、ゲストドメイン(I/Oルートドメインを含む)上に構築できます。
・異なる物理パーティション間のカーネルゾーン間クラスタ(物理環境/制御ドメイン)
・異なる物理パーティション間のカーネルゾーン間クラスタ(ゲストドメイン)
・同一物理パーティション内のカーネルゾーン間クラスタ(物理環境/制御ドメイン)
・同一物理パーティション内のカーネルゾーン間クラスタ(ゲストドメイン)

異なる物理パーティション間のカーネルゾーン間クラスタ(物理環境/制御ドメイン)は、制御ドメイン上のカーネルゾーンにクラスタを構成します。
以下の異常監視を行います。
・物理環境または制御ドメイン、カーネルゾーンのクラスタアプリケーションの異常
・物理環境または制御ドメイン、カーネルゾーンのOS異常
・ハードウェア(ネットワーク、共用ディスクとその経路)の故障
・物理パーティションの異常

異なる物理パーティション間のカーネルゾーン間クラスタ(ゲストドメイン)は、ゲストドメイン上にクラスタを構成します。
以下の異常監視を行います。
・制御ドメイン、ゲストドメイン、カーネルゾーンのクラスタアプリケーションの異常
・制御ドメイン、ゲストドメインまたは、カーネルゾーンのOS異常
・ハードウェア(ネットワーク、共用ディスクとその経路)の故障
・物理パーティションの異常

同一物理パーティション内のカーネルゾーン間クラスタ(物理環境/制御ドメイン)は、制御ドメイン上のカーネルゾーンにクラスタを構成します。
以下の異常監視を行います。
・カーネルゾーンのクラスタアプリケーションの異常
・カーネルゾーンのOS異

同一物理パーティション内のカーネルゾーン間クラスタ(ゲストドメイン)は、ゲストドメイン上のカーネルゾーンにクラスタを構成します。
以下の異常監視を行います。
・カーネルゾーンまたは、ゲストドメインのクラスタアプリケーションの異常
・カーネルゾーンまたは、ゲストドメインのOS異常


9. データアクセスの継続性(GDS:ボリューム管理/GFS:共用ファイルシステム)

(1) GDS:ボリューム管理
ストレージの高信頼化を実現するボリューム管理機能(Global Disk Services:以下GDS)は、ディスク装置に格納されているデータの可用性と運用管理性を向上するボリューム管理ソフトウェアです。ハードウェアの故障やユーザの操作ミスからディスクデータを保護し、ディスク装置の運用管理を支援します。また、Oracle Solaris の仮想化環境(Oracle Solaris ゾーン環境およびOracle VM Server for SPARC環境)でのディスクのミラーリングをサポートし、仮想化環境における可用性を向上します。
クラスタ環境で使用する機能については下記を参照してください。その他の機能については、PRIMECLUSTER GDSソフトウェア・ガイドを参照してください。

●クラスタ共用ディスクのミラーリング
クラスタシステムの複数のノード(クラスタシステムを構成する各サーバ)から共用されているディスク装置をミラーリングすることで、より可用性の高いクラスタシステムを構築することができます。また、クラスタ共用ディスクのコンカチネーションやストライピングも可能です。

●自動構成
クラスタを構成する各ノードと共用ディスク装置との物理的な接続構成を自動的に認識します。本機能によって、導入、設定の作業が簡易化されます。各ノード起動時には、ディスクの電源投入忘れや、ケーブル結線誤りなどを自動的に検出し、ディスクのデータ破壊を未然に防ぎます。

●シングルシステムイメージ環境
GDSは、複数のノードから構成されるクラスタシステムが、利用者やアプリケーションにとって、あたかも1つのシステムであるかのように見えるシングルシステムイメージ環境を提供します。すべてのノードから同じ名前でディスクへのアクセスや操作ができます。

●アクセス制御
ディスクに対し、アクセスや操作が可能なノードを定義することで、業務に無関係なノードからの不当なアクセスや誤操作からディスクデータを保護できます。 また、論理ボリュームに対しては、ノードごとに読書き用または読取り専用のアクセスモードを設定することにより、誤った書込みを防止します。

●共用ディスク異常の検出
共用ディスク装置やディスクアクセスパスの故障を検出し、クラスタ制御にディスクの異常を通知します。本機能とクラスタ制御との組み合わせにより、安全/確実なフェイルオーバによる高可用なHA(切替え)型クラスタを実現します。

(2) GFS:共用ファイルシステム(※Oracle Solaris 10 のみ)
●マルチボリュームファイルシステム
・マルチボリューム
複数のディスクを使用して一つのファイルシステムを構築するマルチボリュームをサポートしています。複数のディスクを組み合わせることで大規模ファイルシステムを構築できます。

●高可用ファイルシステム
・高速リカバリ
ファイルシステムの制御(領域獲得など)をログで管理し、システムダウン後のファイルシステムの復旧はログ情報を使って高速に行います。
管理情報の冗長化
スーパブロック、ボリューム情報を冗長構成することにより、これらのデータがアクセス不可になっても継続運用が可能です。

●高性能ファイルシステム
・連続ブロック割り当て
ファイルの領域割当ておよび空き領域管理の単位をエクステントベース(開始位置とサイズ)で行うため、大きなファイルでもI/O回数を削減できます。ファイルサイズに依存しないアクセス性能を実現します。
・入出力分散
GFSファイルシステムは、メタデータ(ファイルシステムの管理情報)域、アップデートログ(高速リカバリを行うためのファイルシステム変更履歴)域、データ域から構成されますが、データ域を別のディスクに割り当てることができます。これにより、ファイルシステム全体の入出力性能を向上させることができます。
複数のディスクからデータ域を構築した場合、ラウンドロビン割当によりファイルを別々のディスクに割り当てるため、I/O処理が分散されます。

●切替え用ファイルシステム
切替え用ファイルシステムとして高速リカバリ機能を使用することで、ノード切替え時間が大幅に短縮されます。

●共用ファイルシステム
・SAN環境に最適な一貫性を保証した同時アクセス
共用ディスク上のファイルシステムを、複数ノードから同時にアクセスできます。ファイルに対する複数プロセスからのアクセスについて考慮しているUNIXアプリケーションは、複数のUNIXシステムからそのまま使用できます。
・ファイルシステムの整合性を保証
ファイルシステムへアクセス中のノードがダウンした場合でも、ダウンしていないノードからはファイルシステムの整合性を保証した状態で継続したアクセスができます。
・高速データアクセス
複数のノードから、LANを介さずに共用ディスクに直接アクセスするため、高速にデータアクセスできます。
・GUIによる導入設定の簡易化
GFS共用ファイルシステムの初期設定(管理パーティションの設定)から運用管理までをGUIから操作ができます。
・Oracle VM Server for SPARC環境での共用ファイルシステム
Oracle VM server for SPARC 環境では、異なる物理パーティション間のゲストドメイン間クラスタ構成および同一物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタ構成において、GFS共用ファイルシステムを利用可能です。


10. ネットワークアクセスの継続性

(1) 伝送路二重化機能
●各方式の概要
複数のNICを束ねて1つの仮想的な論理インターフェースを生成し、このインターフェースに仮想的なネットワーク番号を割り付けます。 PRIMECLUSTER GLSを利用するTCPアプリケーションは、この仮想ネットワークを通して通信を行うことにより、冗長化した伝送路の構成や、 伝送路上で発生したネットワーク障害を意識することなく、業務を行うことができます。

・高速切替方式:同一ネットワーク上の Oracle Solaris または、Linuxサーバ間の伝送路冗長化
高速切替方式は、PRIMECLUSTER GLS自身の方式により伝送路を制御します。本方式では、多重化した伝送路を同時に使用し、 障害発生時は該当の伝送路を切り離して縮退運用します。本方式で多重化した伝送路上でIPv6アドレスを使用することも可能です。 さらに、タグVLAN(IEEE802.1Q)運用を行う構成で使用することも可能です。多重化した伝送路をPRIMECLUSTER GLS自身が制御するため、 障害を早期に検出することが可能ですが、通信可能な相手装置では、高速切替方式が動作している必要があります。また、ルータを越えた別ネットワーク上のホストとの通信には利用できません。また、ルータを超えた 別ネットワーク上のホストとの通信には利用できません。

・NIC切替方式:同一ネットワーク上の Oracle Solaris サーバ−HUB/スイッチ間の伝送路二重化
NIC切替方式は、二重化したNIC(LANカード)を同一ネットワーク上に接続し、排他使用して伝送路の切替えを制御します。 本方式では通信相手が限定されず、また同一ネットワーク上および別ネットワーク上の両方のホストとの通信が可能です。 本方式で二重化した伝送路上でIPv6アドレスを使用することも可能です。さらに、タグVLAN(IEEE802.1Q)運用を行う構成で使用することも可能です。 なお、二重化範囲は直結しているスイッチ/HUBまでとなるため、通信経路全体を二重化するには、ルータ等の途中ネットワーク機器や 通信相手装置の伝送路も二重化する必要があります。

・仮想NIC方式:同一ネットワーク上の Oracle Solaris サーバ−HUB/スイッチ間の伝送路二重化
Oracle Solaris 11 環境においてのみ使用可能です。
仮想NIC方式は、同一ネットワーク上の複数のネットワークインターフェースを、仮想的な1つのインターフェースとしてグループ化する ことで通信の高信頼化を実現します。通信相手が限定されず、ルータを経由した別ネットワーク上のホストとの通信も可能です。

ネットワーク上のネットワークインターフェースを冗長化するNIC切替方式と比較した場合、以下の特長があります。
- 障害監視でIPアドレスが不要
- Oracle Solarisゾーン環境の場合、グローバルゾーンだけでなく、ノングローバルゾーンおよびカーネルゾーンからも仮想NICを利用可能
- Oracle VM Server for SPARC環境の場合、仮想インターフェースを仮想ブリッジに接続する構成が利用可能

・GS/SURE連携方式:同一ネットワーク上の Oracle Solaris サーバ、グローバルサーバ/SURE SYSTEM、および ExINCA 間の伝送路多重化
GS/SURE連携方式は、グローバルサーバ、PRIMEFORCEおよびSURE SYSTEMとの間で高信頼通信を行うための富士通方式に従って伝送路を制御します。 本方式では二重化した伝送路を同時に使用し、正常時はTCPコネクション毎に伝送路を自動的に振り分けて通信を行い、異常発生時には、該当の伝送路を 切り離してTCPコネクションを正常な伝送路へ移動し、縮退運用を行います。 なお、本方式で通信可能な相手装置は、同一ネットワーク上のグローバルサーバ、PRIMEFORCEおよびSURE SYSTEMに限定されます。
GS/SURE連携方式については、PRIMECLUSTER GLS ソフトウェア・ガイドを参照してください。

●Oracle VM Server for SPARC環境
Oracle VM Server for SPARC環境において、伝送路を二重化することにより、ネットワークの高信頼化が実現できます。 PRIMECLUSTER GLSは、制御ドメインおよびゲストドメイン上で動作します。制御ドメインでGLSがサポートする二重化方式は、NIC切替方式および仮想NIC方式です。ゲストドメインでGLSがサポートする二重化方式は、NIC切替方式およびGS/SURE連携方式です。

●Oracle Solaris ゾーンの伝送路制御
Oracle Solaris ゾーンのネットワークには、以下の2つの形態があります。
・共有IPゾーン構成
グローバルゾーン上のネットワークインターフェースをノングローバルゾーンから共有する形態
・排他的IPゾーン構成
ノングローバルゾーン/カーネルゾーンに対して排他的にネットワークインターフェースを割り当て占有する形態

○共有IPゾーン構成
共有IPノングローバルゾーン構成では、グローバルゾーン上で伝送路を二重化することにより、 ネットワーク高信頼化をサポートします。 Oracle Solaris ゾーンの各ゾーンには、それぞれ1つ以上の通信用IPアドレスが割り当てられます。 各ゾーンに割り当てられたIPアドレスは、物理インターフェース上に生成された論理インターフェースに付加されます。 ただし、ゾーンが 使用する 論理インターフェースは他のゾーンに対して隠蔽されているため、ゾーン上で動作するアプリケーションは、そのゾーン上に割り当てられたIPアドレス (論理インターフェース)を使用してください。

○排他的IPゾーン構成
・NIC切替方式
排他的IPゾーン構成のノングローバルゾーン/カーネルゾーン上で、PRIMECLUSTER GLSを使用して伝送路を二重化するネットワーク高信頼化をサポートします。本構成では他のゾーンの通信に影響されることなく通信帯域を確保できます。
なお、本構成を使用する場合は、必ず、事前に PRIMECLUSTER GLSのマニュアル(「PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)の「付録 Solarisゾーン環境での運用」)を参照して留意事項を確認してください。
・仮想NIC方式
排他的IPゾーン構成のグローバルゾーン上で、PRIMECLUSTER GLSを使用して伝送路を二重化するネットワーク高信頼化をサポートします。本構成では限られた数のNICで多数のノングローバルゾーン集約することができます。

また、Oracle Solaris 11 の仮想化ネットワーク機能の利用により、使用する物理NICの枚数を削減することができます。これにより、Oracle Solaris 10 環境に比べ、集約度の向上を実現します。

(2)マルチパス機能
マルチパス機能では、複数のNIC(Network Interface Card)によりNIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを排他使用(通常運用時に 一方を"active"状態にして通信を行う)して通信を行うマルチパス方式と、NIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを同時使用(通常運用時に すべてのパスを"active"状態にして通信を行う)することで、広い帯域幅での通信を行うマルチリンクイーサネット方式による通信が実現できます。 マルチパス機能は、Oracle Solaris 10 環境においてのみ使用可能です。

・マルチパス方式
マルチパス方式は、複数のNIC(Network Interface Card)により、NIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを排他使用(通常運用時に 一方を"active"状態にして通信を行う)して通信を行います。伝送路またはNICで何らかの異常を検出した際、運用中のNICから待機中のNICに切替えを行い、 通信の高信頼化を実現した機能です。
また、使用できる上位プロトコルはTCP/のIPだけでなく、SNAプロトコルを実装することが可能であり、使用できるカードは FastEthernetカードまたは Gigabit Ethernetカードだけでなく、FDDIカードおよびATMカードによる冗長化を実現することが可能となります。

・マルチリンクイーサネット方式
マルチリンクイーサネット方式は、複数のFastEthernetカード、またはGigabit Ethernetカードを使用し、マルチリンクイーサネット(トランキング)機能を保有した スイッチとの接続により、NIC−スイッチ間の伝送路を冗長化し、NICを同時使用(通常運用時にすべてのパスを"active"状態にして通信を行う)し、広い帯域幅での 通信を実現します。伝送路またはNICで何らかの異常を検出した場合、送信データを通信状態のNICに切替えすることで、通信を継続、高信頼化を実現した機能です。
本方式では、相手MACアドレスによる送信データ分散、ラウンドロビンによる送信データ分散、相手IPアドレスによる送信データ分散や相手IPアドレスと自IPアドレスによる 送信データ分散が可能です。
使用可能な上位プロトコルはTCP/IPのみとなります。

システム/機能構成図

システム構成図
システム構成図

新規機能

4.3A20から4.3A40の機能強化項目は以下のとおりです。

・Solaris11.2 カーネルゾーン対応
・リモート電源制御ユニット利用による、強制停止機能の冗長化
・リソース単位の操作の追加(統一操作でのリソース単位の起動・停止)
・全ノードのリソース状態を表示するコマンドの追加(1操作での全ノードのリソース状態)
・クローニング機能のサポート

標準添付品

  • オンラインマニュアル

    ・PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.3A40 インストールガイド
    ・PRIMECLUSTER HA Server 4.3A40 インストールガイド
    ・PRIMECLUSTER Clustering Base 4.3A40 インストールガイド
    ・PRIMECLUSTER Lite Pack 4.3A40 インストールガイド
    ・PRIMECLUSTER 導入運用手引書
    ・PRIMECLUSTER コンセプトガイド
    ・PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書
    ・PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書
    ・PRIMECLUSTER RMS リファレンスガイド
    ・PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書
    ・PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書
    ・PRIMECLUSTER Global File Services 説明書
    ・PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)
    ・PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能 仮想NIC方式編)
    ・PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(マルチパス機能編)
    ・PRIMECLUSTER DR/PCI Hot Plugユーザーズガイド
    ・PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>
    ・PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>
    ・PRIMECLUSTER 活用ガイド<メッセージ集>
    ・PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>

商品体系

PRIMECLUSTER メディアパック 4.3A40

PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス Kクラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス L1クラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス L2クラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス M1クラス(M10-4用) 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス M1クラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス M2クラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス M3クラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス Nクラス(16コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス Nクラス(32コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス Nクラス(64コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition サーバライセンス Rクラス 4.3
PRIMECLUSTER Enterprise Edition 仮想サーバライセンス(Oracle VM Server for SPARC) 4.3

PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス Kクラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス L1クラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス L2クラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス M1クラス(M10-4用) 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス M1クラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス M2クラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス M3クラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス Nクラス(16コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス Nクラス(32コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス Nクラス(64コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER HA Server サーバライセンス Rクラス 4.3
PRIMECLUSTER HA Server 仮想サーバライセンス(Oracle VM Server for SPARC) 4.3

PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス Kクラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス L1クラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス L2クラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス M1クラス(M10-4用) 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス M1クラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス M2クラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス M3クラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス Nクラス(16コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス Nクラス(32コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス Nクラス(64コアまで) 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base サーバライセンス Rクラス 4.3
PRIMECLUSTER Clustering Base 仮想サーバライセンス(Oracle VM Server for SPARC) 4.3

PRIMECLUSTER Lite Pack サーバライセンス Kクラス 4.3
PRIMECLUSTER Lite Pack サーバライセンス L1クラス 4.3
PRIMECLUSTER Lite Pack サーバライセンス L2クラス 4.3

購入方法

1. メディアパックについて

メディアパックは、媒体(DVD等)のみの提供です。使用権は許諾されておりませんので、別途ライセンスを購入する必要があります。
また、製品の導入にあたり、システムに最低1本のメディアパックが必要です。 バージョンアップ/レベルアップを目的に本メディアのみを手配することはできません。
・PRIMECLUSTER メディアパック
SPARC Servers、SPARC Enterpriseで利用することができます。
注:PRIMECLUSTER メディアパック for SPARC Enterprise は使用できません。


2. サーバライセンスについて

サーバライセンスは、Oracle Solaris 環境での運用、パーティション運用の有無に関わらず、本製品をインストールするサーバ機種に適用する機種クラス(*1)を台数分、購入してください。
本商品はサーバ転用できません(*2)。このため、ハードウェアリプレースした場合は、本商品を新規に購入してください。
*1:M1クラス(M10-4用)は、SPARC M10-4(M1クラス)でのみ使用できます。
*2:PRIMECLUSTER 製品はハードウェア毎に特殊な制御を行っているため、当該製品使用許諾は製品インストール機種にのみ有効です。

Oracle Solaris ゾーン環境におけるクラスタ構成の場合、必ず、サーバライセンスの購入が必要です。

Oracle VM Server for SPARC環境における同一物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタの場合、物理パーティション/制御ドメインの異常発生時に切替え先がなく、 物理パーティション間の切替え制御が不要なため、PRIMECLUSTERを制御ドメインに適用する必要はありません。そのため、サーバライセンスの購入は不要です。
PRIMECLUSTER Lite Pack商品には、サーバ本体2台分のサーバライセンスが含まれています。パーティション運用の有無に関わらず、PRIMECLUSTER Lite Packをインストールするサーバ機種に適用する機種クラス(K/L1/L2)を購入する必要があります。PRIMECLUSTER Lite Packは、仮想化環境では使用できません。
PRIMECLUSTER GLSの伝送路二重化機能(GS連携方式)を使用する場合に必要なライセンスの購入方法については、必ず、PRIMECLUSTER GLS ソフトウェア・ガイドで確認してください。


3. 仮想サーバライセンスについて

Oracle VM Server for SPARC環境用のライセンスです。
Oracle VM Server for SPARC環境において、異なる物理パーティション間のゲストドメイン間クラスタ構成および同一物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタ構成の場合に購入が必要なライセンスです。
本商品は、SPARC M10上の仮想マシン1台につき1本必要です。また、本商品は サーバ機種無依存で、サーバ固定ではないため、契約数の範囲でSPARC M10上の仮想マシンで転用可能です。
(注:PRIMECLUSTER GLSの伝送路二重化機能(GS連携方式)を使用する場合に必要なライセンスの購入方法については、必ず、PRIMECLUSTER GLS ソフトウェア・ガイドで確認してください。)

- PRIMECLUSTERをインストールしたゲストドメイン(またはI/Oルートドメイン)で、クラスタアプリケーションが動作するゲストドメイン(またはI/Oルートドメイン)数分
- ゲストドメイン上で Oracleゾーンクラスタを構成した場合は、PRIMECLUSTERをインストールしたゲストドメイン上のグローバルゾーン数分

ゲストドメインには、業務に応じた製品エディションの仮想サーバライセンスを導入します。
ゲストドメイン上に複数の製品エディションの仮想サーバライセンスが混在する場合、制御ドメインには、ゲストドメイン上に導入した製品のうち最上位の製品エディションのサーバライセンスを導入します。
(上位製品エディション:PRIMECLUSTER Enterprise Edition > PRIMECLUSTER HA Server > PRIMECLUSTER Clustering Base:下位製品エディション)


4. Oracle VM Server for SPARC P2Vツールを利用した移行について

Oracle VM Server for SPARC P2Vツールを利用した移行の場合は、移行先の制御ドメインにはサーバ機種に応じたサーバライセンスを、ゲストドメインには業務に応じた製品エディションの 仮想サーバライセンスの購入が必要です。
ただし、同一物理パーティション内ゲストドメイン間クラスタの場合は、PRIMECLUSTERはゲストドメインにのみに適用するため、サーバライセンスの購入は不要です。
OSLC機能を利用した移行の場合は、移行先の制御ドメインにはサーバ機種に応じたサーバライセンスを、ゲストドメインには業務に応じた製品エディションの仮想サーバライセンスの購入が必要です。


5. バージョンアップ/レベルアップについて

以下の商品をお持ちの場合は、有償サポート・サービス「SupportDesk」の サービスの一環として、新バージョンを提供いたします。 (お客様からのご要求が必要です。)
「SupportDesk」を導入されていない場合や新サーバへ移行する場合は、 新バージョン商品を改めてご購入頂く必要があります(価格の優遇はございません)のでご注意ください。(※)
・PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1/4.2
・PRIMECLUSTER HA Server 4.1/4.2
・PRIMECLUSTER Clustering Base 4.1/4.2
・PRIMECLUSTER Lite Pack 4.1/4.2
※バージョンアップ可能な製品、「SupportDesk」の詳細については、弊社営業/SEにお問合せください。

関連ソフト

PRIMECLUSTERオプション製品

オプション製品を以下に示します。オプション製品との組み合わせ、オプション製品の適応OSなどサポート範囲については、各製品のソフトウェア・ガイドを参照してください。

ディスクやボリュームのスナップショットを瞬時に作成する場合は、以下の製品が必要です。(同一バージョン/レベルの製品を使用してください。)
・PRIMECLUSTER GDS Snapshot

クラスタシステム上でOracleを運用する場合は、以下の製品が必要です。ただし、PRIMECLUSTER Lite Packと組み合わせることはできません。
・PRIMECLUSTER Wizard for Oracle

ETERNUS NR1000Fシリーズを共用ディスクとして使用する場合は、以下の製品が必要です。
・PRIMECLUSTER Wizard for NAS

クラスタシステム上でNetWorkerを運用する場合は、以下の製品が必要です。
・PRIMECLUSTER Wizard for NetWorker

動作保証周辺機器

なし

留意事項

1. 購入時における留意事項

・PRIMECLUSTER Lite Packは、特定の運用形態に特化したクラスタ機能とボリューム管理機能を搭載した2ノード構成限定、機種限定のクラスタソフトウェアです。
ホットスタンバイ運用や 3ノード以上のクラスタシステム、シングルノードクラスタ、仮想化対応などPRIMECLUSTER Lite Pack の機能範囲を超えるクラスタシステム、データベースサーバなどの高信頼なシステムを構築する場合には、 「PRIMECLUSTER HA Server」, 「PRIMECLUSTER Enterprise Edition」を適用してください。

・同一システム上で「Safeシリーズ」と「PRIMECLUSTER」の混在はできません。

・以下のPRIMECLUSTER製品は同一クラスタ内では同一版数を使用してください。
PRIMECLUSTER Enterprise Edition
PRIMECLUSTER HA Server
PRIMECLUSTER Clustering Base
PRIMECLUSTER Lite Pack
PRIMECLUSTER GDS
PRIMECLUSTER GLS
PRIMECLUSTER GDS Snapshot

・「Safeシリーズ」からのアップグレードについて
アップグレード対象商品からのアップグレードについて、アップグレード用の商品を適用することが可能となります。また、サポート契約の有無によりアップグレード価格が異なりますので、ご留意ください。


2. ストレージ制御(ボリューム管理)に関する留意事項

PRIMECLUSTER GDSソフトウェア・ガイドの「留意事項」を参照してください。


3. ネットワーク制御に関する留意事項

PRIMECLUSTER GLSソフトウェア・ガイドの「留意事項」を参照してください。


4. クラスタシステムを構成するためのハードウェア

●CPU (コア)数
CPU処理の負荷が原因で発生する問題を回避するために、以下の構成を推奨します。
- Oracle VM Server for SPARC環境でクラスタを構築する場合:PRIMECLUSTERを適用する各ドメインに割り当てるCPU(コア)数は 2以上
- Oracle Solaris ゾーン環境でクラスタを構築する場合:global zone に割り当てる CPU(コア)数は 2以上

例:ZFS のエクスポート処理後の一時的なメモリ不足による PRIMECLUSTERのハートビート断の検出によるクラスタ切替えを回避。

●クラスタコンソール
Web-Based Admin View上で提供される各運用管理製品の表示するパーソナルコンピュータ(Windowsマシン)が必要です。 詳細は、「PRIMECLUSTER Web-Based Admin View操作手引書」を参照してください。

●クラスタインタコネクト
- クラスタのノード間通信のために専用のLANが必要です。クラスタインタコネクトは、各ノードの状態監視やノード間の通信を行う重要なネットワークであり、 2本以上にすることを推奨します。以下の点に留意してください。
- 3ノード以上の場合はハブが必要です。
- ハブは経路ごとに必要です。
- Oracle RAC使用時は、ノードが2ノードの場合でもハブが必要です。
- Oracle RAC使用時は、Gigabit Ethernetを推奨します。
- クラスタインタコネクトと、業務LAN/運用管理LANを兼用することはできません。
- クラスタインタコネクトとして使用可能なカードについては、弊社営業/SEにお問い合わせください。

●業務LAN
GLSにより業務LANを冗長化する場合は、同一のカードを複数枚搭載してください。
業務LANとして使用可能なカードについては、弊社営業/SEにお問い合わせください。

●共用ディスク装置
複数のノードでデータの引継ぎを行う場合には、共用ディスク装置が必要です。
以下の目的でクラスタの共用(SAN)に対して、必ずボリューム管理を行ってください。
- パス異常によるクラスタのフェイルオーバの実現
- 待機サーバからの不当アクセスの防止
クラスタシステムを構成するサーバ(ノード)間で共用するデータがない場合、共用ディスク装置を必要としません。
接続可能な共用ディスク装置については、弊社営業/SEにお問い合わせください。

●HBA (ホストバスアダプタ)
共用ディスク装置を使用する場合には、共用ディスク装置を接続するカードが必要です。SAN接続の場合にはファイバチャネルカード、 NAS接続の場合にはLANカード(Gigabit Ethernet推奨)を用意してください。パス故障に対する可用性を高めるために二重化することを推奨します。

●リモート電源制御ユニット利用によるノードの強制停止機能に関する留意事項
リモート電源制御ユニットを使用する場合のハードウェア構成および留意事項については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3」の「付録 リモート電源制御ユニットを使用する場合」を参照してください。

●SPARC S7/T7/M7/T5に関する留意事項
SPARC S7/T7/M7/T5の対応状況については、弊社営業/SEにお問い合わせください。


5. Oracle Solarisカーネルゾーンに関する留意事項

・以下の場合、グローバルゾーンにおいてSRU16091以降の適用が必要です。
- Oracle Solarisカーネルゾーン上でGDSを使用する場合
- Oracle VM Server for SPARC環境のゲストドメイン上に作成されたOracle Solarisカーネルゾーン間でクラスタを構築し、共用ディスクを使用する場合
・Oracle Solarisカーネルゾーン上でローカルクラスを使用する場合は、弊社営業/SEにお問い合わせください。


6. SANブート構成時の注意事項

SANブート構成で全パス故障が発生し、ディスク装置上のシステムボリュームを参照できなくなった場合、システムの状況によっては OS上の一部のプロセスが正しく動作できなくなる場合があります。この場合、手動での切替えが必要になります。


7. Verified Boot機能について

本商品はSolaris 11.2以降のVerified Boot機能に対応していません。
Verified Boot機能を有効にする場合、Verified Bootポリシーで検証対象のモジュールにUNIXおよびgenunixのみを設定してください。


8. Oracle VM Server for SPARC環境におけるゲストドメイン間クラスタに関する留意事項

・同一物理パーティション内のゲストドメイン間クラスタの場合、1つの物理パーティション構成のため、物理パーティション/制御ドメインの異常発生時はすべてのクラスタノードが停止し、業務停止となるため、業務の運用には適しません。業務停止を防ぐために、筐体間でクラスタシステムを構築する必要があります。
・サーバ機種により可能な構成が異なります。詳細については、弊社営業/SEにお問い合わせください。


9. Oracle VM Server for SPARC P2Vツールを利用した物理環境からOracle VM Server for SPARCゲストドメイン環境への移行に関する留意事項

●移行可能な構成
【移行元】
- PRIMECLUSTERのバージョン: PRIMECLUSTER 4.2A00以降
- サポートOS: Oracle Solaris 10
- サポートサーバ: PRIMEPOWER/SPARC Enterprise
- サーバ構成: 物理環境
【移行先】
- PRIMECLUSTERのバージョン: PRIMECLUSTER 4.3A20以降
- サポートOS: 制御ドメインはOracle Solaris 11/Solaris 10、ゲストドメインは Oracle Solaris 10
- サポートサーバ: SPARC M10
- サーバ構成: Oracle VM Server for SPARC ゲストドメイン環境

その他、移行可能な条件は、以下のとおりです。
・GLSの二重化方式:NIC切替方式、GS/SURE連携方式
・共用ディスク内のファイルシステム:UFS、ZFS、GFS(Oracle Solaris 10のみ)

●注意事項
・移行元と移行先の共用ディスクのGDSボリュームのディスクサイズは、すべて同じサイズにしてください。
・ETERNUSのストレージマイグレーションやREC機能などのLUN to LUNにより、ユーザデータはあらかじめ移行しておいてください。
・移行後は、ゲストドメイン上のクラスタシステムでGDS、GLSの機能を使用してください。
・P2Vでの移行手順については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3」の“Oracle VM Server for SPARC P2Vツールを使用してクラスタシステムを移行する場合”を参照してください。


10. Oracle Solaris Legacy Containers(OSLC)に関する留意事項

・対象となる移行元のPRIMECLUSTERのVLは、以下のとおりです。
- Oracle Solaris 8の場合、PRIMECLUSTER 4.1A30、PRIMECLUSTER 4.1A40
- Oracle Solaris 9の場合、PRIMECLUSTER 4.1A30、PRIMECLUSTER 4.1A40、PRIMECLUSTER 4.2A00
・ノングローバルゾーンでの運用をサポートするアプリケーションおよびハードウェアは、表のとおりです。
※Wizard製品の対応状況は、各製品のソフトウェア・ガイド(Wizard for xxx 4.3)を参照してください。


11. クローニング機能に関する留意事項

構成により留意事項があります。クラスタシステム環境をクローニングする場合は、事前に弊社営業/SEにお問い合わせください。


12. ストレージ制御(共用ファイルシステム)に関する留意事項

・「PRIMECLUSTER Global File Services 説明書」の「1.8 注意事項」に、GFS共用ファイルシステムを利用していただくうえでの注意事項を説明しています。 また、「第4章 ファイルシステム設計」にGFS共用ファイルシステムを作成/使用する際に考慮すべき項目など、運用設計のポイントを説明しています。事前に、必ず一読ください。
・本製品では、GFSローカルファイルシステムは使用できません。
・Oracle Solaris 11において、GFS共用ファイルシステムは使用できません。
・OSLC機能を利用して、GFSローカルファイルシステムをノングローバルゾーンに移行することはできません。ZFSまたはUFSで代替してください。
・PRIMEPOWER+Solaris 9 OS のGFS共用ファイルシステムから(PRIMEPOWER+Solaris 9 OS)以外のGFS共用ファイルシステムへ移行する場合は、データのバックアップ、ファイルシステムの再作成、リストアが必要になります。
・PRIMEPOWER+Solaris 9 OS のGFS共用ファイルシステムと、(PRIMEPOWER+Solaris 9 OS)以外のGFS共用ファイルシステムの機能差についてはPRIMECLUSTER GFS 4.2 ハンドブックの「留意事項」を参照してください。)


13. OS 標準のIPネットワークマルチパスについて

Oracle Solaris IPネットワークマルチパス(IPMP)は、本商品との連携機能はありません。
複数のNICによって伝送路を冗長化する場合は PRIMECLUSTER GLS を使用してください。

関連URL

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