バッチ処理システムの再構築と情報活用
24時間365日連続稼動を Symfoware Parallel Server で実現
株式会社東邦銀行様 導入事例
地方銀行向け次世代勘定系システム「PROBANK」採用で地方銀行初の24時間365日のコンビニATMサービスを実現
2004年4月2日掲載/PDF 印刷用 PDF版ダウンロード (1,071KB)
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種 | 金融 |
| 製品 | Symfoware Parallel Server(並列データベース) |
福島県の東邦銀行は、富士通が提供する地方銀行向けの次世代勘定系システム「PROBANK(プロバンク)」の第1号ユーザーである。
このPROBANKのデータウェアハウス(DWH)に採用されているデータベースが、Symfoware Parallel Serverである。
完全並列処理技術「フルフェーズパラレル・アーキテクチャー」により、課題となっていた大量バッチ処理システムの再構築と柔軟なデータ活用を実現。東邦銀行が目指す「リレーションシップバンキング」を力強く支援している。
| 導入前の課題 | 導入による効果 | |
|---|---|---|
|
「リレーションシップバンキング」を実現したい |
地域に密着した金融サービスの提供を実現 |
地方銀行初の24時間365日のコンビニATMサービスを実現

土田 淳 氏
株式会社東邦銀行
事務本部システム部 システム開発課長
2003年10月20日、地方銀行として初の24時間365日のコンビニATMサービスが開始された。
東邦銀行とアイワイバンク銀行が提携し、福島県内のセブン-イレブンで提供。当初は111店舗から始まり、10月末には186店舗、11月末には315店舗まで利用端末を拡大している。
このサービスを実現している東邦銀行の基盤システムが、富士通の提供する地方銀行向け次世代勘定系システム「PROBANK」である。
PROBANK導入前には、東邦銀行の課題の1つに「リレーションシップバンキング」への対応があった。「福島県のリーディングバンクとして、総合的な金融サービスによる、地域経済の発展とお客様の豊かな暮らし作りという使命があります。それが、『リレーションシップバンキング』の実現であり強化です。それには、基幹システムの再構築が不可欠でした」と、東邦銀行 事務本部システム部 システム開発課長 土田 淳 氏は語る。
従来のシステムでは、お客様の動向を把握するのにも、新たなサービスを追加するのにも、時間がかかりすぎていた。限られた人材とコストで実現できる、信頼性と柔軟性を備えた新たな基幹システムが求められていたのである。
そんなときに、富士通から提案されたのがPROBANKであった。
卓越した信頼性と柔軟性を両立するPROBANK

善方 克哉 氏
株式会社東邦銀行
事務本部システム部 システム開発課
PROBANKは、基幹系システムの共同利用とアウトソーシングを提供する富士通独自のサービスであり、IT投資の平準化と人材の有効活用を可能にする。
システムの中核となる勘定系には、堅牢性で定評のあるグローバルサーバGS8500を採用。そのGS8500と関連装置を、平日系システムと休日系システムに完全二重化している。
さらに、勘定系の周辺をオープン系システムで構築し、さまざまなチャネル経由の情報入力と各種情報系サブシステムへのデータ提供を可能にしている。これらの堅牢性と柔軟性とが、PROBANK全体の大きな特長であるということができる。
新システムは、2000年10月から本格的な開発が開始された。
2003年5月からは、運用テスト。そして、2003年9月16日(火曜日)午前8時にオンライン取引を、9時に営業店取引を開始し、カットオーバーしている。
このPROBANKの基幹系DWH(Data WareHouse)に求められる要件は、次のようなものであった。
「本格的な24時間365日連続稼働システムの構築を実現するには、勘定系オンラインだけでなく、情報系などのバッチの対応も不可欠です。この勘定系と情報系のデータの橋渡しをするのがDWHであり、データ活用の中核となります。大容量のデータ格納はもちろん、データの更新という日次月次のバッチ処理、各種サブシステムにデータを振り分ける抽出処理があり、極めて高速な処理スピードが求められます。このバッチ処理のリエンジニアリングと柔軟なデータ活用が大きな課題でした」(土田 氏)。
従来のシステムで処理されたデータは、いったん磁気テープ媒体に収め、それを情報系の各サブシステムへ転送していた。
テープを経由するため、時間も手間もかかり、柔軟でスピーディーな情報活用は、かなり困難であった。
卓越した性能と信頼性でSymfoware Parallel Serverを採用
従来のシステムを越える高速なバッチ処理に加えて、情報系のサブシステムへのデータ提供。これを可能にするデータベースが、並列データウェアハウスサーバSymfoware Parallel Serverであった。
Symfoware Parallel Serverは、データのストライピング格納、データ処理量の均等化、ジョインや集計およびソートの並列化など、世界最高水準の完全並列処理技術「フルフェーズパラレル・アーキテクチャー」を実装。大量データ処理に最適な、卓越したバッチ処理と抽出性能を発揮することができる。
豊富なユーティリティを活用することで、特にプログラミングすることなく、データの格納、更新、抽出まで、Symfoware Parallel Serverの能力を最大限に引き出すことができる。
また、バックアップやリストアもノンストップで実行でき、ミッションクリティカルなシステムには欠かせない高可用性も実現している。
「Symfowareはこれまで、サブシステムの1つである融資業務システムでも使用しており、その性能と信頼性は認識していました。このため、Symfowareなら新基幹システムのDWHとして機能するだろうと期待していました」と、東邦銀行 事務本部システム部 システム開発課 善方克哉 氏は語る。
「これに加えて、国産のデータベースという信頼感があります。富士通なら、責任を持って面倒を見てくれます。国内に開発者がいて、どのようなトラブルや難題にも応えてくれるという安心感は、海外のベンダーからは得ることができません」(土田 氏)。
徹底したチューニングで安定稼働を実現
Symfoware Parallel Serverが果たすべき役割には、日次のバッチ処理に加えて、膨大な数の月次処理への対応がある。
しかも扱うデータ容量はテラバイトオーダーにも上る。
そこで、富士通はサンプルデータを元に、自社施設のPRIMEPOWER CENTERで検証を行い、要件を確実にクリアできることを確認して、構築に着手した。
とはいえ、求められる処理をすぐに時間内に実行できたわけではない。
「当初は1日の処理を完了させるのに、60時間もかかっていました」と、善方氏は語る。何度も繰り返しチューニングを施すことによって、最終的には1日の処理を24時間以内で完了するようにした。
富士通が擁するエンジニアの努力とノウハウが大いに発揮されたのである。
稼働以来、Symfoware Parallel Serverはもちろん、PROBANKもまったくダウンすることなく、安定して稼働している。
この高信頼性に対する評価は高い。だが、蓄積されているデータの有効活用はこれからだという。
「PROBANKを活用して構築したことで注目されていますが、我々のゴールは、PROBANKを活かして新たなサービス提供や合理化を実現することにより、銀行として金融ビジネスの収益向上に結びつけることです。システム構築自体ではありません。Symfoware Parallel ServerのDWHには貴重なデータが蓄積されていますが、活かされていないものもまだ多数あります。これらデータを活用した、充実したCRMの実現を目指しています」(土田 氏)。
蓄積されている膨大な取引データを分析して、お客様に求められるサービスを速やかに提供。東邦銀行が目指すリレーションシップバンキングの実現を、Symfoware Parallel Serverが強力に支援している。
システムの概要
【株式会社東邦銀行様 会社概要】
| 所在地 | 〒960-8633 福島県福島市大町3-25 |
|---|---|
| 設立 | 昭和16年11月 |
| 資本金 | 186億8,400万円 |
| 従業員数 | 2,173人(平成15年3月末) |
| 事業内容 | 預金、融資、為替、有価証券売買等の銀行業務、および付帯業務に従事。福島県内のリーディングバンクとして、地方経済の牽引役を担っている。
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| ホームページ | 株式会社東邦銀行 |
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