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PowerGres PlusとACMS B2BによりEDIシステムを刷新 業務の効率化とコラボレーションを加速


株式会社キリンビジネスシステム様 導入事例


企業間での商取引を電子化するEDI(Electronic Data Interchange)。このEDIシステムにおいて、ホストで行ってきた処理をオープン化する動きが目立っている。キリンビール株式会社(以下、敬称略)は「ACMS B2B」パッケージを使用し、富士通IAサーバPRIMERGYによりLinuxベースのEDIシステムにマイグレーションさせた。データベースには「PowerGres Plus」を採用し、コスト、信頼性、性能の面でバランスのとれたシステム構築に成功。稼働以来、ノントラブルでサービスを提供している。


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キリンビールの情報戦略の中枢を担うキリンビジネスシステム

太田 昌寿
株式会社キリンビジネスシステム システム管理1部 リーダー

キリンビールを中核とするキリングループは、コーポレートスローガン「うれしいを、つぎつぎと。」のもと、市場創造型の商品を積極的に提案。
多角化事業として医薬、機能食品、アグリバイオ、食品事業にも取り組んでいる。

キリンビールの情報戦略の中枢を担っているのが、株式会社キリンビジネスシステムである。
「キリンビールやキリンビバレッジなどの情報戦略の立案とシステム構築、その運用を担当しています」と、キリンビジネスシステム システム管理1部 リーダー 太田 昌寿 氏は語る。
キリンビールにおけるEDIシステムのマイグレーションも、キリンビジネスシステムが手がけている。

オープン化とお客様ニーズへの対応からシステムを刷新

山口 乾治
株式会社キリンビジネスシステム システム技術部 リーダー

湯本 哲也
株式会社キリンビジネスシステム システム開発部 リーダー

キリンビールがEDIシステムを構築し、稼働を開始したのは1980年代後半である。
ホストコンピュータ上で稼働し、業務の効率化などに貢献してきた。
だが、使い込むうちに、社内外からデータ項目の追加などを求められるようになった。
ところが、ホストコンピュータで運用していたため、システムの変更は簡単ではない。
「お客様の要求にお応えするためにデータ量が増加する一方で、オープンシステムが普及してきました。これを契機に、抜本的なシステム見直しの検討を開始したのです」と、キリンビジネスシステム システム技術部 リーダー 山口 乾治 氏は語る。

2003年9月にプロジェクトチームが発足し、急変するビジネス環境に素早く対応できるよう、以下のようなシステム要件が決定した。

  • オープン系サーバ業務でも利用できる環境を構築すること

  • 24時間365日のサービスを提供できる高信頼性があること

  • システム変更や追加などに対応できる柔軟性があること

  • 短期間で構築でき、構築も運用も低コストであること

「低コストに加え短期構築のため、パッケージを利用することにしました。そして、システムの柔軟性のためにオープンシステムで構築することに決めました。この方が、豊富なパッケージから選択できるというメリットがあるのです」(山口 氏)。

卓越した信頼性と実績で富士通の提案が採用される

作前 雄三
株式会社ワイ・ディ・シー セールスコンサルティング統括本部EAI営業部 シニアマネージャ

浦田 賢一
株式会社ワイ・ディ・シー EAI事業部EAIコンサルティングセンタ マネージャ

プロジェクトチームはベンダーに提案を求め、富士通をはじめ各社がこの要請に応じた。
5社からの提案が3社に絞られ、さらに検証を重ねて、2003年11月、最終的に富士通の提案が採用された。

「使用しているEDIパッケージ『ACMS B2B』には豊富な導入実績があり、信頼できます。また、LinuxサーバをPRIMECLUSTERによってクラスタ化しており、これならばミッションクリティカルな業務にも対応できると確信しました」と、キリンビジネスシステム システム開発部 リーダー 湯本 哲也 氏は、選定の理由を語る。

「ACMS B2B」(開発元:株式会社データ・アプリケーション 様)は事実上の業界標準となっており、この構築を、国内最大の実績を持つ株式会社ワイ・ディ・シー(以下、YDC)が担当した。
Linuxを利用したIAサーバPRIMERGY上で「ACMS B2B」を稼働させ、システムの高可用性を実現するために、富士通のクラスタリング・ソフトウェアPRIMECLUSTERにより、サーバ本体を冗長化している。これにより、24時間365日のノンストップ運転を実現。

「データベースとデータ交換システムの構築に関して、当社は高い技術力と豊富な実績を持っています。Oracle Databaseを初めて日本に紹介し構築を開始したのもYDCです」と、YDC セールスコンサルティング統括本部EAI営業部 シニアマネージャ 作前 雄三 氏は胸を張る。

データベースとして採用されたのが「PowerGres Plus」であった。
富士通の「Extended Storage Manager for PostgreSQL」をオープンソースの「PostgreSQL」のストレージ管理部分に組み込むことで、PostgreSQLとインターフェース互換を持ち、優れたコストパフォーマンスを誇るデータベースである。
これらの組み合わせにより、コスト、信頼性、性能面でバランスのとれたシステムを構築している。

「EDIは、ハイエンドなデータ処理が第一に求められるシステムではありません。コストと性能を追求するのであれば、ACMS B2BとPowerGres Plusは理想的な組み合わせでしょう」と、YDC EAI事業部EAIコンサルティングセンタ マネージャ 浦田 賢一 氏は強調する。

稼働開始以来ノントラブルで高信頼性を実証

キリンビールのEDI業務では、グループ企業や取引先企業、VAN会社等とのデータ交換として、接続先数は約40社、通信回数は1日あたり約700回、通信データ量は1日あたり約400MBに達する。

新システムの構築は2004年1月からスタートし、3月には稼働を開始。銀行と連携し、給与振込データ送付などの業務を開始した。
給与振込では、給与計算の結果を所定の金融機関へ定期的なタイミングでデータを一括して送信。
その後、金融機関から各社員の口座へ給与が振り込まれる。

今後、新システムは、キリンビールの経理、物流を始めとする幅広い業務での活用が予定されている。

「サービス開始以来トラブルはなく、安定して稼働しています。富士通には、感謝しています。」と太田 氏は語る。
新システムは、グループ企業や取引先とのコラボレーションを加速する戦略システムとして大きな期待を集めている。

システムの概要

株式会社キリンビジネスシステムのシステム構成システム構成図
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【株式会社キリンビジネスシステム様 会社概要】

所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-26-1
設立 1988(昭和63)年5月
資本金 5,000万円
従業員数 233名(2004年1月1日現在)
売上高 79億円(2003年度)
事業内容 キリンビールのシステム開発と運用を担当する。オーダーメイドシステムを短期間に高品質で構築するDOA-RAD(データ中心アプローチによる高品質データを活用した高速システム開発手法)を積極的に推進し、ヘルプデスクセンター業務、情報処理、情報提供サービス、技術教育・指導なども実施。
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