ミドルウェアのプロに聞く
Interstage技術者
杉本 稔 様

会社名 : ウェブテクノロジー株式会社
会社概要
Webシステム開発、ネットワーク・オープン系インフラの設計・構築、先進技術の調査、研究に取り組んでいます。
主な製品は、以下のとおりです。
- Dynamicシリーズ(開発・運用基盤製品)
- DynamicWORKs
Web開発をトータルにサポートするJ2EEフレームワーク - DynamicPULSE
システムの運用情報を収集するコアツール
- DynamicWORKs
- TecSERVEシリーズ(セーフ・ランディング・ソリューション)
- 共通技術サービス
システム開発の全工程における共通技術タスクをサポート - 品質診断サービス
システム開発の重要検証ポイントを技術的観点から診断 - システム運用診断サービス
システムの運用状況を的確にアドバイス - 帳票開発サービス
帳票について方式設計から開発まで最適なサービスを提供
- 共通技術サービス
- TecAthleteシリーズ(開発品質・生産性向上ためのツール群)
- TecAthlete/Listrante(テックアスリート/リストランテ)
Interstage List Creator 専用帳票開発フレームワーク - TecAthlete/Axel(テックアスリート/アクセル)
Microsoft Excel形式で帳票自動生成を実現するミドルウェア
- TecAthlete/Listrante(テックアスリート/リストランテ)
所属 : パートナソリューション開発部
資格
- Interstage Certified Development Professional V9
- Interstage Certified Professional Shunsaku V8
- Interstage Certified Associate V8
担当業務
Interstage Shunsaku Data Manager(以下 Shunsaku)を使った可変長可変数のXMLデータに対する検索・集計システム「ShunReservoir」(ライフサイエンス分野から生まれた本格的XML-DB検索・活用パッケージ)の開発
1. Interstage認定資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか。
Shunsakuを使ったシステム開発に携っていたため、独自でシステム構成やアプリケーション開発方法などを勉強はしていました。そんなときに、Shunsakuの認定資格があることを知り、今まで培ってきたノウハウを試してみようと思い、チャレンジしてみました。
2. Interstage認定資格を取得されたメリットについてお聞かせください。
Shunsakuを使ってシステム開発に携ってきましたが、実際の開発業務ではなんとなく理解している知識や経験により、システム構築を進めていくことができていました。しかし、試験となると、聞かれた事に正確に答える必要があります。このため、今まで培ってきた知識と経験に加えて、正確な知識を一から勉強し、整理・理解できたことがよかったです。
そして何よりも、お客様へ「Shunsakuの認定資格を取得した技術者が開発している」というアピールとともに、安心感を与えることができることが最大のメリットと考えています。
3. あなたの得意分野を教えてください。
近年、Shunsakuを使ったシステム開発に携っているため、Shunsakuにシステム開発業務全般で、皆様にアドバイスなど貢献できるものがあるのではないかと思っています。そういう意味でも、しっかり資格を取得して技術力をアピールしたいと思いました。
4. ご担当された代表的なシステムの概要を教えてください。
XML検索・集計パッケージ「ShunReservoir(シュンリザーバ)」の開発を担当しましたので、ご紹介します。
企業内情報の「見える化」と情報活用が急務となってきている昨今、情報を蓄積するだけでなく、「欲しい情報」を「タイムリー」に参照できることが重要です。「ShunReservoir」は、「欲しい情報」を「タイムリー」に参照できるだけでなく、集計、帳票出力までの業務に活用でき、管理業務の生産性向上に貢献するXMLデータの検索・集計システムです。
この「ShunReservoir」は、ある製薬メーカーの治験の副作用情報の検索結果をもとにして分析していきたいというご要望にお応えするために、製品開発されました。もちろん、医療の分野だけでなく、製造業様から流通業様など、汎用的にご利用いただけます。
各種情報をXML化し、その情報をExcelで記述するだけで、システムを構築し利用が可能です。また、XML文書の最大の特長である可変長、可変数、階層かつ繰り返し構造に対応していますので、情報を分かりやすく、あるがままの形で表現できますし、検索時には、検索条件を論理積(AND)、論理和(OR)、否定(NOT)を使って、自由に組み合わせることができます。
「ShunReservoir」のソリューションイメージとシステム構成図は、以下のとおりです。
ソリューションイメージ

システム構成図
5. システムを構築された背景はどのようなものだったのでしょうか。
従来のOracleやSQL Serverをベースとした業務システムに対してはレポートや集計を外部ソフトウェアを用いて実施していました。しかし、SQL、Oracle Script、個別プログラムなど、個人技術に頼ることが多く、個人が退職や転勤でいなくなると、メンテナンスや運用ができなくなっていました。
また、個別に作成していたため、統一性がなく、管理が難しくなっていました。
それらを払拭させ、かつ管理を一本化させるとともに、長期に渡ってデータを保全させる目的として、XML(テキストデータ)を利用した汎用的な検索・集計パッケージを構築したいというお客様のご要望にお応えするため、今回の「ShunReservoir」開発を推進することになりました。
(特殊な情報を多数扱う場合には、項目数も多くなるため、OracleやSQL Serverでは限界もあり、そういう点でもShunsakuの採用がベストであると判断しました。)
6. システムを導入した場合、どのような効果が見込まれますか。
利用目的に合わせて様々な異なるデータを自分達で自由に構築・設定することができ、 現在の業務データがどのようなデータなのかをExcelシートに入力することで、検索や集計を行うインターフェースが作成されてくるため、簡単に環境を構築することができます。
また、比較的容易に項目変更や追加も簡単にできるため、今後の拡張も容易だと感じております。
現在は、現行業務と新システムを利用した業務との比較を行いながら移行を行っており、段階的に展開しています。
7. 新たなシステムを構築するうえで、特に重視された点や苦労された点をお聞かせください。
RDBを使ったWebシステムでの構築ノウハウはありましたが、今回、初めてXMLDBを使ったシステム構築を行うことになり、DBへの問い合わせ方法や、データの扱い方法などのノウハウを得るために苦労しました。
大量のデータから、お客様の必要な情報をいかに早く検索させ、画面上に見せることができるか、Interstageのフレームワークを生かしつつ、アプリケーション構築を行った点です。
パッケージということもあり、今後の機能拡張や保守性にも考慮した点にも苦労しました。
8. 「Interstage」の製品としての評価はいかがでしょうか。
オープンテクノロジーを使用している点では、他社製品とほとんど変わらない機能は提供されていると思います。国内産のソフトウェアであるため、マニュアルなどもわかり易いのではないかと思います。
しかし、技術情報を収集したい場合など、どこに必要としている情報があるのかがわかり難く、情報を得るのに苦労したりします。
適用モデル(テンプレート)的なものをもっと公開していただけると助かります。同じようなシステムを構築されている方も多数いるはずですし、それぞれ技術者がもっているノウハウなども共有できれば、システム構築も効率化できると思います。
Shunsakuについては、XMLベースであるため、Javaとの親和性も高く、アーキテクチャーがわかり易いため、マニアックなことをしなくても、ある程度の知識で使いこなせるのが嬉しいですね。
9. 試験に向けての準備や具体的な試験対策を教えてください。
試験対策テキストを利用して、知識を整理しながら、実際に実機を使って確認し、確実な知識としていくように心掛けました。やはり、テキストで「このパラメタを指定して…」などと書かれていても実感がわかなかったりしますので、実際に手を動かしてみて初めて理解できると思います。
10. ミドルウェアマスター認定資格の今後の取得目標などはありますか。
今後は、ぜひ「Interstage Certified Professional アプリケーションサーバ」の資格を取得したいと思っています。実際にShunsakuを使ったシステムを開発していくうえでも、開発知識やアプリケーションサーバの知識は必要となりますので。
その後、「Symfoware Certified Professional データベース」の資格などにも挑戦していきたいと思います。
11. 認定制度についてのご意見やご要望がありましたらお願いします。
色々な技術者の方が、Interstageを使ってそれぞれ独自のフレームワークを作成して開発しているのが現状であると思います。お客様からのご要望に対して、「Interstageのこの製品とこの製品の組み合わせで実現できます。」とアドバイスすることができ、そういう独自フレームワークを構築できるスキルを認定する「アドバイザー」的な資格があれば、すぐにでも挑戦したいと思います。
ぜひ、今後はそのような資格の立上げをお願いします。
訪問うら話
杉本様は、Interstage Shunsaku Data Manager V7より実際に業務で使用され、設計から構築まで携ってこられています。それ以前にもInterstageを色々と活用されているとのことで、今後のご自身のキャリアプランとして「お客様のご要望に対して、富士通のミドルウェア製品の組み合わせによる実現方法などを広く提案できるようになっていきたい。」とおっしゃっていました。その力強いお言葉と前向きな姿勢に大変感激するとともに、敬服いたしました。
今後も、杉本様のような素晴らしい技術者の皆様を次々とご紹介していかなければ…と、私たち富士通ミドルウェアマスター事務局も大きな責任を感じております。
杉本様が開発され、今回ご紹介いただきました「ShunReservoir」。まさに今から売り出すパッケージですので、今回のご紹介により、今後の「ShunReservoir」の発展に少しでも貢献できればと思っています。
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