ミドルウェアのプロに聞く
Interstage技術者
弘島 晃 様

会社名 : 株式会社富士通九州システムエンジニアリング
会社概要
地場のSE企業として、ソフトウェア製品の開発および販売はもとより、コンサルティング、運用支援、ソフトウェア関連教育など、あらゆるサービスを提供しています。
所属 : ソリューション技術統括部 テクニカルサービス部
資格
- Interstage Master Grade I V6
- Interstage Master Grade II
担当業務
企業インフラシステムの設計/構築/導入/運用/保守
1. Interstage認定資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか。
業務でInterstageを大分使い込んでいましたので、実力試験という感覚で受験しました。
2. Interstage認定資格を取得されたメリットについてお聞かせください。
Interstageを使い込んでいましたが、そのなかでも弱いところを重点的に受験に備えて勉強し、知識として得ることができたことが大きなメリットです。
また、Interstageをもう一度、体系的に整理することができました。資格をもっているので、導入ができるかというと、なかなか難しいとは思いますが、知識を整理することにより、業務上、お客様のシステム構築の際に役立ちました。
3. あなたの得意分野を教えてください。
InterstageにおいてもCORBAであり、EJBであり、SOAであり、次々と色々な技術が搭載されてきますが、そういった技術を実際のシステムの動くところに落とし込むこと、要素技術を上手く組合せて使い、フレームワークを作ることであったり、そういうものを使ったフレームワークを業務システムに当てはめることを一番得意としています。
4. ご担当された代表的なシステムの概要を教えてください。
大手自動車メーカーの部品調達システムの構築を担当しました。
約2年の開発期間をかけて構築したシステムは、その名のとおり、自動車部品の調達業務をシステム化し、調達業務に関連する調達部署、仕入先などが利用するシステムです。
また、主には、どこから部品を調達するかというような自動車部品の発注先決定、部品の単価決定、最終的な支払い業務との連携などをITの側面から支援する、調達業務の基幹となるシステムです。

システムの主な狙いは、以下の2点です。
調達業務のフロントローディングによる開発期間短縮
構想から生産開始までの期間をいかに短くするかという点です。
たとえば、構想段階の情報を基に価格をベンチマークしていき、仕入先決定に繋げていくということです。
そうするためには、構想段階の車の設計に関する情報が調達部署まで提供されるといった、情報の連携を実現することが必要になりますし、できるだけ早い段階で仕入先を決めることにより、仕入先が部品を生産するまでの時間も短縮されますので、トータルでの車の開発期間が短縮されていくことになります。ベンチマーク、グローバル対応による原価低減
単価を含めた調達に関する情報の一元管理・共有を実現し、一元管理された情報を基にベンチマークを支援することにより、部品単位での単価を下げていき、強いては完成車そのものの原価を下げることになります。
5. システムを構築された背景はどのようなものだったのでしょうか。
先にお話しました、システム化の狙いやお客様の業務改革をITの側面から支援していくために、本システム構築プロジェクトは始まりました。
また、お客様の業務改革のスピードに対し、当時20年近く稼動していたシステムが追従していくことが難しくなってきたこともあり、オープン系のアーキテクチャーで再構築することになりました。
6. 導入されたシステムをお客様はどのように評価されていますか。
製品をバージョンアップする、それはハードウェアの老朽更新であったり、色々な契機があると思いますが、そういうときにアプリケーションを保証してくれるという点を高く評価していただいています。
また、開発元(ソフトウェア事業本部)のフットワークが軽いという点は、お客様から評価していただいていると思います。特に、トラブルなどの際は、開発に本当に近い方が対応してくださることがあり、助かっています。最近は、ソフトウェア事業本部の方との距離が段々と近くなってきたことを私自身も実感しています。
7. 新たなシステムを提案/構築するうえで、特に重視された点をお聞かせください。
お客様の業務は基幹システムですので、いかに止めないかという点が何よりポイントになりました。
また、お客様の視点で重視した点は、バージョンアップの際にアプリケーションを保証するための設計をするということです。長く使える技術を見極めて、それを使ったアプリケーション設計にし、お客様の投資と、それに合わせて費用ができるだけかからないようにするといった、製品のライフサイクルとお客様の投資のサイクルのギャップをいかに埋めるかということになります。
8. 導入いただいたシステムの拡張計画など、今後の展開としてはどのようにお考えですか。
現在、まさにInterstage V8に移行している最中であり、来年秋の本稼動を目指して移行検証を進めているところです。
9. 「Interstage」の製品としての評価はいかがでしょうか。
Interstageというブランド自体は拡がってきていて、浸透してきつつあるというのは感じていますが、Interstage Application Serverで見ると、どうしても標準技術をベースにしている関係上、他社製品との差別化要素があまりないと思います。このような状況下で、あとはいかにそれをお客様に買っていただくかが問題であると思っています。カタログスペックだけではなく、導入してからの運用であるとか、維持という面での差別化が重要だと思います。
また、色々な他社製品を使ったシステム構築の経験からも言えることですが、Interstageの目に見えないよいところは、開発元が日本にいて、ソースコードが日本にあるという点です。他社製品と比べてもレスポンスが間違いなく早いため、安心できます。これはカタログにはない、よいところだと実感しています。
10. 弘島様がお薦めする、Interstageの使用方法や機能をご紹介いただけますか。
Interstage Application ServerのInterstage管理コンソールは、随分使い易くなっていて、わかり易いと思います。私は、管理コンソールがないときからInterstageを使っていますが、GUIでできるようになったことを知り、今までなんとたくさんの面倒なコマンドをたたいていたことかと痛感しました。
とてもわかり易いため、Interstageを使われた経験が浅い方でも運用ができるような形になっていると思います。他社製品と比べても明らかに使い易いということからも、お薦めできます。
11. FMCP認定資格の今後の取得目標などはありますか。
色々な経験を整理するという意味では、今後も受験していきたいと思っています。ぜひ、新バージョンの資格取得を目指したいと思います。
12. これからFMCP認定資格の取得を目指す方へのアドバイスなどがありましたらお願いします。
FMCPに限らず、このような技術系の資格は何でもそうかもしれませんが、カタログやマニュアルなどの教科書だけではなく、体験版でもいいですので、ダウンロードして、ぜひ自分の手を動かしてスキルを身に付けるということが大切です。頭の中だけではなく、手を動かしたという経験が資格を取得した後の実務で活きてくると思います。
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