SOA導入を成功させる上では、重複サービスの排除やインタ一フェース統一、サービスの見える化などを支援する仕組みが必要になる。これを実現するのが、サービス・リポジトリ/レジストリだ。富士通の立岩正弘氏による講演では、既存システムをSOA化する手法に加えて、サービス・リポジトリ「CentraSite」によるSOAガバナンスの解説が行われた。
[2007年7月20日掲載]
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富士通 ソフトウェア事業本部 アプリケーションマネジメント・ミドルウェア事業部 事業部長代理
立岩 正弘
立岩氏はサブシステム間連携をSOAベースで行う方法について詳細に解説した。「ポイントとなるのは、既存サブシステムのSOA化、インターフェースの標準化、連携データの見える化の3点です」と立岩氏。SOAは国際標準仕様でサービスを公開するため、部品化・再利用化が促進しやすい。またシステム間連携も、ベンダーの技術に依存することなく行える。その結果として、インターフェースの統一による再構築促進、逐次処理による業務のスピードアップ、経営の見える化促進――などの効果が期待できる。
「インターフェースの統一によって、既存システムと新システムの並行テストなども容易になります。その結果、システムの段階的レベルアップが可能になります。
また、ファイル連携などによるバッチ型処理から逐次処理へと移行することで、業務処理のスピードを大幅に早めることもできます」(立岩氏)。さらに重要なポイントは、サービス・バスを流れる連携データを記録することで、経営や現場の見える化が実現できるという点だ。立岩氏は「このことがSOAに取り組む大きなメリットの一つと言えます」と強調する。
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もっとも、SOAにもまったく課題がないわけではない。SOAのライフサイクルを適切に管理していくためには、システム環境全体をきちんと統制できる仕組みが必要だ。特に業務のサービス化が進むに連れて、サービス数の増加に伴う透明性の低下や開発資産と関連情報の散逸、ローカル・ルールの横行、類似サービスの乱立などの問題が生じる可能性がある。
そこで必要になるのが、サービス・リポジトリによるSOAガバナンスだ。標準化されたサービス・リポジトリの活用によって、サービスやデータ形式の一括管理が全社レベルで実現。またパッケージやERPなども含めたサービスの再利用も促進できる。立岩氏は「SOA適用を成功させるには、サービス・リポジトリを中核に据えて、ガバナンスを効かせていくことが重要です」と指摘する。
富士通ではこうしたニーズに応えるべく、高度なリポジトリ/レジストリ機能を備えたサービス・リポジトリ「CentraSite」を提供。「SOAシステムで作成・運用されるサービスのインターフェース情報や管理情報、ポリシーなどを一元的に管理。また影響分析機能やライフサイクル管理機能なども備わっています」と立岩氏は説明する。さらに富士通では、既存システムをサービス化し段階的なシステム再構築を実現する、サービス・バス「Interstage Service Integrator」をはじめとするSOAミドルウエア群も提供。自社実践を通じて培ったノウハウなども活用し、企業のSOA導入を支援していく。

掲載の内容は、「日経コンピュータ(6月21日発売号)」「日経情報ストラテジー(6月22日発売号)」「日経SYSTEMS(6月25日発売号)」「日経ソリューションビジネス(6月29日発売号)」にて掲載された記事を転載したものです。
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