富士通のミドルウェアが支援する「内部統制」4つのテーマ
内部統制において、財務/会計システムが正しく運用されるためには、稼働するアプリケーションの運用だけでなく、運用基盤としてハードウェア/ソフトウェア環境が正しく維持されていなければなりません。それを実現するためには、アプリケーションが稼働するサーバの管理だけでは不十分です。たとえば、売上げや経費など入力のほとんどは、オフィスに多数散在するクライアントPCから行われます。また、データはネットワーク機器を通じて全社を流通しています。そのため、ネットワーク機器やクライアントPCなどを含めたシステム全体で、インフラ環境を統制する必要があるのです。
「Systemwalker Desktop Patrol」と「Systemwalker Desktop Patrol Assessor」は、全社に散らばるIT機器の情報を自動収集し、台帳として管理。手間や時間をかけずに、確実なIT資産管理を実現します。
[2009年3月9日掲載]
内部統制においてIT基盤の統制は、避けて通れない課題です。IT資産の現状から日々の変更までを把握し、それを記録することが求められています。
しかし、全社のIT資産を確実に把握し、適正に管理できている企業は、多くありません。以下に課題を整理してみます。
【課題1】 IT資産を管理しようにも、現状がわからない
利用を始めた時には台帳に記入するものの、更新は多くの場合1年に1回の棚卸しで反映する程度という企業が少なくありません。しかし、人の異動や組織変更に伴って、ハードウェアの移動やソフトウェアの新規導入、バージョンアップなどによって、IT資産の構成はかなりの頻度で変更されており、実態と台帳が乖離してしまっています。
また、台帳と実際の機器を突き合わせて確認する棚卸しにかかる工数も大きな問題になっています。
【課題2】 現状がわからないので、適切に活用されているかどうかも不明
部門単位で管理をしていると、ある部門ではPCが余っているのに、ある部門では足りないので買い足すといったことが起こりがちです。また、ソフトウェアのライセンス数と実際の使用数が異なっていると、知らないうちにライセンス違反を起こしていたり、余分なライセンス費用を払っていたりといったことにもなりかねません。さらに、適切な管理が行われていなければ、セキュリティやコンプライアンス上の不安も残ります。
【課題3】 更新結果の確認や棚卸し結果の報告書作成ができない
現状がわからず日々の変化を把握できていないと、内部統制で求められる更新結果の確認ができず、棚卸しの報告書も作れません。
IT資産管理は、以下のような流れで行う必要があります。

【図1 : IT資産管理の流れ】
現状を把握し、機器やソフトウェアを最適に運用しながらライフサイクルに合わせて活用し、資産状況を記録して、報告書を作成します。
Systemwalker Desktop Patrolは、社内に散在するIT資産の情報を効率的に収集し、PCのライフサイクルに合わせた管理を可能にします。また、Systemwalker Desktop Patrol Assessorは、収集した情報を台帳に一元管理し、資産情報やセキュリティ監査レポートを出力できます。
それでは、課題1から順に、Systemwalker Desktop PatrolとSystemwalker Desktop Patrol Assessorが、課題解決のために提供する機能を紹介していきます。
【課題1】 IT資産を管理しようにも、現状がわからない
Systemwalker Desktop Patrolは、PCのインベントリ情報を自動的に収集します。Systemwalker Desktop Patrol Assessorは、情報の変更を速やかに台帳に反映し、変更の記録を残すことができます。これにより、常に最新のIT資産状況を把握することができます。
基本的にPCは、対象機器にエージェントをインストールすることで情報を自動収集します。それ以外の機器、およびエージェントをまだ導入していないPCは、存在を自動検知する機能で検出できます。これにより、従来のように情報を収集するために多大な手間をかける必要がなくなります。
さらに、Active Directoryとの連携が可能なので、組織変更を資産管理台帳へ自動的に反映することができ、人事異動への対応を迅速に行うことができます。

【図2 : IT資産の状況を自動収集し、資産管理台帳で見える化】
【課題2】 現状がわからないので、適切に活用されているかどうかも不明
現状を見える化することによって、部門ごとの過不足などを把握することが可能です。また、開発部門のPCは高い性能が求められるが、営業部門ではそれほどの性能は必要ないという場合、開発部門では古くて使えなくなったモデルのPCを営業部門へ回すといった、全社的な資産の有効活用が可能になります。
ソフトウェアのライセンス数と実利用数を突き合わせることによって、ライセンスの過不足を検出することもできます。
さらに、新たなソフトウェアを導入したりアップデートしたりする場合、全社のPCに自動適用することも可能。ソフトウェアの展開にかかる時間と工数を大幅に削減することができます。
Systemwalker Desktop Patrolは、利用中の管理だけでなく、確実な廃棄もサポートし、ライフサイクル全体の適切な管理を実現します。
機器とリースや保守契約とを紐づけて管理できるので、期限切れが近づいたら管理者に通知します。
また、廃棄時にHDD内に重要データが残っていては、情報漏えいにより自社の信用を著しく損ねることにもなりかねません。そこで、HDD内のデータを確実に消去するためのツールを提供。さらに、そのツールが格納されたメディア内にデータが消去されたことを記録するので、そのメディアを管理サーバで読み取ることにより、自動的に機器を台帳から抹消します。
同時に廃棄PCで利用していたソフトウェアのライセンスを回収することにより、無駄なライセンスの保有を防ぐことができます。

【図3 : PC廃棄時には、確実なデータ消去をサポートし情報漏えいを防止】
Systemwalker Desktop Patrol Assessorは、常に変更情報を台帳に自動反映しているので、棚卸しは結果を確認するだけ。機器の盗難や紛失を速やかに検知することも可能です。
また、プリンタやUSBメモリなど、インベントリ情報を自動収集できないIT機器については、構成内容を記録したバーコードを機器に貼り付けることによって、ハンディターミナルで読み取るだけで棚卸しが可能になります。
これにより、棚卸しの大幅な工数削減が可能になります。

【図4 : IT資産の棚卸しを大幅に効率化】
【課題3】 更新結果の確認や棚卸し結果の報告書作成ができない
Systemwalker Desktop Patrol Assessorは、IT資産状況を資産台帳として一元的に管理し、定期的な報告書を自動的に作成できます。出力できるレポートは以下の通りです。
また、変更の記録も自動的に保管するので、万一追跡調査が必要となった場合でも、いつ、どのように変更されたかを、記録として提出することができます。

【図5 : IT資産状況をさまざまな角度からレポート可能】
Systemwalker Desktop PatrolとSystemwalker Desktop Patrol Assessorは、セキュリティ対策としても有効です。
セキュリティパッチの適用状況やウイルス対策ソフトのパターンファイルの更新状況、各種パスワードの設定状況、Internet Exploreのセキュリティレベルなどがわかるので、問題のあるPCを簡単に把握可能。Winnyなど許可されていないソフトウェアを検出することもできるため、速やかな対策を施すことができます。
また、ソフトウェアの配付機能を利用し、セキュリティパッチを自動的に適用することで、全社のPCのセキュリティレベルを確実に維持することが可能です。
さらに、対策の実施状況をセキュリティ監査レポートとして作成することができます。各種対策の適用率や、部門別の対策状況などをわかりやすいレポートとして出力します。
5回にわたって、企業が最優先で行うべき内部統制に、富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」がどのように役立つかをご紹介してきました。
Systemwalkerは、内部統制で求められる記録やレポートを確実に管理しながら、自動化や標準化を推進することにより、効率的で人為的なミスを可能な限り排除した運用を実現。これからも、統制の取れたシステム運用を強力にサポートしていきます。
第1回 段階的アプローチがIT全般統制の鍵!
- 取り組みは段階的に -
[2008年11月10日掲載]
第2回 ログ管理の工数を大幅に削減し、効果的なログレビューを実現
[2008年12月8日掲載]
第3回 ジョブ実行やログ取得の自動化で、統制と効率化を一挙に実現
[2009年1月9日掲載]
第4回 業務プロセスの標準化により、確実で効率のよいシステム変更管理を実現
[2009年2月9日掲載]
第5回 システム構成の把握は、確実なIT資産管理から
[2009年3月9日掲載]
【ITpro掲載】
J-SOXがスタートして見えてきた“本当の”内部統制
Vol.5 : IT全般統制の実現に向けたIT資産管理