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連載Systemwalkerによる「見える化」から始める運用の改善」

[第4回]
システム運用の効率化を実現する「システム全体の見える化」

運用管理の現場で発生している課題をITILに基づいて解決するためのプロセスとして、富士通は現状把握(見える化)からスタートするCAPDo(Check-Act-Plan-Do)をお勧めしています。システム変更、サービスレベル、システム全体の3つの見える化のうち、システム運用の効率化を実現するために欠かせないのが、「システム全体の見える化」です。この見える化を容易に行えるようにするのが、富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker Centric Manager」です。Systemwalker Centric Managerは、サーバやネットワーク、アプリケーションなど、システムのさまざまな構成要素を監視できるだけでなく、複数の運用管理製品を利用した構成でも既存の業務システムにあまり手を加えることなく統合して一元的に監視することができます。

[キーワード]ITIL、CAPDo、見える化、システム全体、統合監視、マルチベンダー監視、他ベンダー連携、インストールレス型エージェント、監視設定ポリシー、一元管理、冗長化

[2008年9月16日掲載]

システム全体の見える化を支える統合運用管理(監視)ツール

情報システムがますます大規模化・複雑化するにつれて、その運用に携わるシステム管理者にかかる期待と責任も大きくなってきました。また、企業内IDCや企業統合などによりシステム形態が変化し、管理方式の異なる業務システムを統合的に管理することが求められ、さらに効率化の要求も厳しくなっています。

このようなシステム管理の課題を解決するために、運用管理のグローバルスタンダードであるITIL(IT Infrastructure Library)に基づいた運用改善が提唱されています。そのための最も現実的な取り組みとして富士通が推奨しているのが、現状把握(見える化)からスタートするCAPDo(Check-Act-Plan-Do)というプロセスです。

まず、日々の運用を改善するためには企業内に存在するシステム全体を見える化(Check)することからスタートします。Systemwalker Centric Managerは統合運用管理(監視)を実現するミドルウェアであり、サーバやネットワーク、アプリケーションなど、システムのさまざまな構成要素を統合された単一画面で監視できるほか、他社の運用管理製品が検知したイベントを統合して監視することもできます(図1)。また、監視に関する諸設定をポリシーで一元管理する仕組みになっているので、新しいサーバや業務システムを追加するのも容易です。

【図1 : 大規模で複雑なシステムも統合監視できる「Systemwalker Centric Manager」で「システム全体を見える化」】

統合運用管理ソフトウェア Systemwalker

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さまざまな監視方法を備えて、既存システムや他社製品にも対応

1. 他社の運用管理製品と連携

Systemwalker Centric Managerの第一の強みは他社運用管理製品も含んだ統合監視を実現することです。一般に、複数のシステムが異なる運用管理製品で監視されている環境では、管理が非常に煩雑になります。通知メッセージの形式も製品ごとに異なり、運用管理者の負担となっています。このような状況を改善し、メッセージも共通化して効率的な統合運用管理を実現するためには、運用管理製品を統一する必要があります。しかしこの場合、製品の購入コストが掛かるだけでなく、既存システムを大幅に変更することになります。

その点、Systemwalkerでは、統合監視を行うためのサーバを追加し、各ベンダーの運用管理製品のマネージャー側にはSystemwalkerエージェントを導入するといった最小限の変更だけで連携が可能です(図2)。

【図2 : 他社運用管理製品との連携ツールを提供】

富士通は他社運用管理製品が検知するイベントメッセージをSystemwalker形式に変換する「他社運用管理製品連携アダプタ」を提供しています。これによりメッセージ形式を統一することができるため、運用管理製品の形式の違いからメッセージを見落とすようなミスも防止できます。CA、HP、IBM、マイクロソフト、日立製作所などの各社製の管理製品と連携可能です。「他社運用管理製品連携アダプタ」は、Systemwalker技術情報サイト(注)から無償でダウンロードできます。

2. 運用を止められないサーバはインストールレス型エージェントで監視

運用を止められないサーバはインストールレス型エージェント(エージェントレス)で監視することができます(図3)。インストールレス型エージェントは、監視対象サーバにエージェントプログラムをインストールせずに監視を行う仕組みです。対象サーバにエージェントプログラムをインストールする必要がないので、稼働中でシステム構成を変更することが望ましくないサーバなどを「そのままの状態」で監視することに適しています。

【図3 : 「Systemwalker Centric Manager」では監視対象サーバにエージェントをインストールしない方式も選択できる】

可用性とセキュリティにも配慮、監視設定も一元化

3. 冗長化構成対応と高いセキュリティ対策

Systemwalker Centric Managerは、可用性とセキュリティにも十分な配慮が払われています。まず、監視サーバの可用性を高められるように、冗長化構成がとれるようになっています。これは、運用管理サーバを複数台設置して双方で常時監視することで、仮に一方の運用管理サーバが停止してももう一方のサーバで継続して監視を行うため、クラスタのように切り換え時間に監視が停止してしまうことがありません。また、運用管理サーバ自身の環境を保全するためにSystemwalker Centric Managerでは無停止バックアップにも対応しています。

さらに、メッセージ通知の仕組みも充実しています。ひとつは、Systemwalker Centric Managerのマネージャ(運用管理サーバ)とエージェント(監視対象サーバ)はイベントメッセージの送達確認を行っています。トラブルによって通知されなかったメッセージは復旧後に再送されるため、イベントの通知漏れが防止できます。他社運用管理製品ではSNMPトラップでの通知方式を推奨することがありますが、これはネットワークトラブルなどで通知メッセージが消失する恐れがあるため、送達確認機能があるSystemwalkerのほうが安心です。加えて、エージェント自身の停止や監視サーバのスローダウンを自ら検出するセルフチェック機能も標準で備えています。

IT全般統制にかかわるセキュリティに関する機能としては、担当者の役割に応じて利用できる運用管理コンソールの操作(メニュー、コマンドなど)を制限する操作制限機能、実行した操作のログを記録する機能などを装備しています。

4. 監視設定をポリシーとして一元化

Systemwalker Centric Managerは、監視設定がシステム全体で一元管理されていることも強みの1つです。この監視設定はポリシーと呼ばれ、システムを構成するすべての要素(ネットワーク、サーバ、ミドルウェア、アプリケーションなど)に対して設定でき、運用管理サーバから監視対象サーバに配付することで設定作業を簡素化します。

この監視ポリシーは運用管理サーバで一元管理し、複数のポリシーをグルーピングして一括反映することもできます。さらに、きちんと適用されたかどうかも運用管理サーバから簡単に確認することができます(図4)。監視対象サーバの台数がいくら増えても構成や使用目的が同じ監視対象要素をグループとして登録する機能を活用すれば、何度も同じような作業を繰り返す必要がなく、運用者の作業負担を軽減できます。

【図4 : 監視設定はポリシーとして一元管理。エージェントへの配付と適用は自動化されているので工数削減効果も大きい】

標準的な監視設定については、Systemwalker技術情報サイト(注)から無償で「Systemwalkerテンプレート」としてダウンロードできます。現在公開されているSystemwalkerテンプレートには、「イベント監視テンプレート(イベント監視の条件定義とメッセージのフィルタリング)」、「プロセス監視テンプレート(アプリケーションと常駐プロセスの稼働監視)」、「メッセージ説明テンプレート(イベントのメッセージ説明、出力元の製品名、原因と対象方法の確認)」などがあります。

(注)Systemwalker技術情報サイト : ご購入のお客様のみご利用可能


IITILに基づいて運用品質を向上させるための第一歩となる「見える化」に、富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」がどのように役立つかを4回にわたって連載してきました。システム変更の見える化には「Systemwalker IT Process Master」、サービスレベルの見える化には「Systemwalker Service Quality Coordinator」と「Systemwalker Availability View」、そして、システム全体の見える化には「Systemwalker Centric Manager」をご活用いただけます。Systemwalkerは企業システムの運用効率化からサービス品質の把握・予見、さらに人が行う作業プロセスの標準化による人為的なミス防止、といった日々の運用向上を目指して強力にサポートしていきます。

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