
[2007年8月1日掲載]
ビジネスを成功させ企業力を強化するために経営や現場の「見える化」が注目を集めています。そのために、社内に蓄積されている情報を分析・活用することが必要不可欠といえるでしょう。しかし情報活用を支援するBIツールは難しそうとか、高価格で手がでないと思いこんでいる方が多いのも事実です。そうした心配にお答えできるのがInterstage Navigator です。本格的な機能を搭載していながら、簡単に導入して簡単に使える情報活用分析ツールです。しかも、会計年度を意識した時系列集計や充実した帳票作成機能など、国産ならではのきめ細かな機能も豊富に用意されています。連載1回目は、このInterstage Navigatorの特長とメリットを紹介します。
企業では、業務の効率化のために業務システムの刷新や、ERPパッケージの導入が進められてきました。ただ、昨今は、それだけではなく、ビジネス現場の状況を素早く把握して経営に有効な情報を見出し活用する。ということにITを利用する企業がでてきました。情報は「蓄積する」から「活用する」時代になったといえるでしょう。
情報分析の重要度が増すにつれ、BIも多くの企業で検討されるようになりました。情報分析ツールを導入して、自社の業務システムで収集した情報を分析し、活用するためです。
操作が容易な情報分析ツールがあれば、業務システムなどから取り出したデータを、エンドユーザ自身でさまざまな角度から自在に分析して有効活用ができるようになります。いちいち情報システム部門に業務システムからのデータダウンロードや分析を依頼する必要がありません。
ビジネス・インテリジェンス
Interstage Navigator
しかし、情報分析ツールの価格や難しさが導入のハードルとなっているのも事実です。ツールの導入に時間がかかり情報システム部門の負荷になったり、一部の人しか使えない難解な操作や用語が求められるツールもあったりします。
これら情報分析ツールが持つ課題を、解決するのが富士通のInterstage Navigatorです。その最大の特長は「簡単に導入して簡単に使える」ところにあります。
Interstage Navigatorは既存の業務システムにアドオンして構築することにより、既存システムの変更を最小限に抑え、短期導入が可能となっています。
また、データ蓄積用のRDB(DWH)の設計を大幅に簡略化できます。他社の一般的なツールは、RDB上で予想される分析の切り口を十分に検討し、あらかじめ分類や集計項目を作り込んだデータを用意する必要があります。しかし、利用者の望む分類や集計項目は、業務ごと担当者ごとに異なりますし、使い込んでいるうちにそれらも変化したり増えていったりします。
分類や集計項目が変わる度に、情報システム部門が作り直していては大変です。その対応の遅さに我慢できず、エンドユーザーがRDBデータを独自にダウンロードして、Excelで分析したり集計したりするようになります。面倒な作業に時間がとられるようになるうえ、分類も陳腐化してくることから、RDB上の分類はやがて使われなくなってしまいます。
こうしたことを解消するため富士通は、分類をRDB上ではなくInterstage Navigator側で作成できるようにしました。分類キーを、必要になった段階で後から追加できるため、あらかじめ分類キーを洗い出す必要も、RDB上に用意しておく必要もありません。それだけ早期に情報分析ツールを使うことができるようになります。分類キーの変更や追加もユーザーがInterstage Navigatorで簡単にできるため、情報システム部門の負荷を軽減できます。
この独自の分類機能は日米特許を取得した「分析視点の仮想化技術」によるもので、Interstage Navigatorでは「管理ポイント」と呼んでいます。

【「見える化」環境構築の考え方の違い】
そして、もう一つ強調したい特長が、次節で説明するCSVファイルのダイレクト処理です。CSVファイルに対応することで、RDB構築さえ不要となるのです。
通常、分析ツールの対象データはRDBに格納されているものに限られます。しかし、「別の業務システムからもデータを読み込んで分析したい」「Excelシートのデータも読み込んで比較したい」などの要望があった場合どうしていたでしょうか。
従来は情報システム部門がシステムを変更するか、分析ツールでの比較をあきらめてユーザーがExcel上で処理する必要がありました。
しかし、Interstage NavigatorはV9になって、専用RDBに格納されたデータだけではなく、CSVファイルをダイレクトに分析対象データとして活用できるようになりました。Interstage Navigatorならではのユニークな機能です。
CSVファイル対応による最大のメリットは、分析対象となるデータの範囲が一気に拡がることです。現在多くの業務パッケージがCSV形式でのデータ出力(エクスポート)に対応しており、簡単にそれらのデータを分析用として活用できます。既存ExcelデータもCSVに変換することで、Interstage Navigatorで分析できます。さらに、個人のパソコンや部門サーバで管理しているデータなど、RDBに収集・管理されていないデータを集めて集計できます。各種ログファイルやRDBで格納期限を過ぎた古いデータなど、RDBで保管できないデータでも、必要になった段階で調べることができます。
RDBデータとCSVファイルを組み合わせることで、簡易的なシミュレーションや予測も可能となります。例えば、RDBに格納されている売上実績とExcelファイルの予算管理シートを組み合わせることで、月ごとの予実管理(予算実績管理)ができます。
既存業務システムからCSVファイルをダイレクトに読み込んで分析できることから、リアルタイムにビジネス状況を把握できます。蓄積用の専用RDBは、販売データを業務システムから夜間バッチでデータを取り込むため、確認や分析に1日のタイムラグが発生してしまいます。しかし、POSシステムや販売管理システムから、現時点での処理データをCSVファイルで得ることで、リアルタイムな分析ができるようになります。
先に説明したとおり、RDB構築を省くことが可能になり導入期間を短縮できます。これも大きなメリットとなることでしょう。

【業務システムからCSVファイルをダイレクトに読み込みリアルタイムに状況把握】
今回はInterstage Navigatorの紹介ということで、概要と主なメリットを解説しました。
次回は導入企業から支持されている主な機能の詳細を説明しましょう。
