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ログを一元的に管理することで、効率的で均質な監査証跡管理のスキームを実現。目的の監査証跡管理がSystemwalker Centric Managerの標準機能の活用によって実現でき、自社開発に比べて、開発コスト・運用コストの削減、構築期間の大幅な短縮を実現。
[ 2010年12月24日掲載 ]
| 業種: | 金融・保険証券 |
|---|---|
| 製品: | ソフトウェア
|
| 1 | 監査証跡管理の仕組みを統一したい | 監査証跡管理の専用サーバを導入し、統一的な仕組みを構築 | |
| 2 | あらゆるログを統合管理したい | あらゆる証跡ログを一元的に収集、正規化して統合管理を実現 | |
| 3 | システム構築コスト、運用コストを削減したい | 監査証跡管理を低コストで実現。運用管理コストも約25%削減 |
「確かな安心と豊かな暮らしを提供する社会的インフラとして、国民生活の安定に貢献」を生命保険事業の使命に掲げ、事業展開する明治安田生命保険。2008年4月より、顧客満足度向上を徹底追求するため「明治安田チャレンジプログラム」に全社で取り組んでいる。同社はシステムリスク対策の一環として、情報システムの利用に関する内部統制の強化に注力。「ログ取得とモニタリング」に関する社内のセキュリティ基準が整備されており、重要なシステムは、「いつ」・「誰が」・「何をしたか」を確認できるよう、監査証跡管理を徹底する必要があった。

小堀 正一氏
明治安田生命保険相互会社 情報システム部 資産運用システムグループ グループマネジャー
従来はマルチベンダー環境のもと、各サーバで個々にログを保管しており、監査証跡管理の実現方法がバラバラで、システム構築・運用が非効率となっていた。明治安田生命保険 情報システム部 資産運用システムグループグループマネジャー 小堀 正一 氏は「システムごとにログのフォーマットが異なるため一元的な管理が困難でした。ログ管理の強化に向けて、あらゆるログを統合管理しモニタリングできる監査証跡管理のスキームを構築する必要がありました」と振り返る。

中村 一寿氏
明治安田システム・テクノロジー株式会社 ホールセール・システム開発部 有価証券システムグループ
資産運用システムグループで所管する「証券フロントシステム」のシステム更改を契機に新たな監査証跡管理の仕組みの検討を開始した。「システム更改は抜本的にシステムの構成を見直すよい機会です。新システムの構築・運用コストを削減するため、効率的に監査証跡管理の仕組みを実装できるミドルウェアを探しました」と明治安田システム・テクノロジー ホールセール・システム開発部 有価証券システムグループ 中村 一寿 氏は語る。

川崎 智史氏
明治安田システム・テクノロジー株式会社 ホールセール・システム開発部 有価証券システムグループ
コスト削減にあたってはジョブ管理ソフトウェアの見直しも並行して行った。明治安田システム・テクノロジーホールセール・システム開発部 有価証券システムグループ 川崎 智史 氏は「従来使用していたジョブ管理ソフトウェアは多機能であるものの、システム規模と比較してオーバースペックなため見直しました。また、監査証跡管理実現のための費用も極力抑える手立ても検討しました」と話す。
同社は監査証跡管理システムを自社開発ではなく、ミドルウェアで実現する方針を定め、製品選定をスタートした。様々な製品を比較した結果、富士通の「Systemwalker Centric Manager」に決定した。「自社開発アプリケーションの独自ログも含め、あらゆる証跡ログを一元的に収集できることに加え、ログデータのフォーマットを整えて統合管理ができるSystemwalker を採用しました」と中村氏は語る。
一方、ジョブ管理ソフトウェアも同様に複数製品を比較検討し、機能と価格のバランスから、富士通の「Systemwalker Operation Manager」を選択。川崎氏は「環境構築が容易で、従来のジョブ管理機能を全て実現できる点を評価しました」と語る。サーバは富士通PCサーバ「PRIMERGY」を採用。中村氏はハードとソフトを富士通製品で統一するメリットを「問い合わせの窓口を集約できるので、早期に回答を得られます。トラブル発生時にも、包括的なサポートを期待できます」と話す。
2009年6月に採用を決定し、同年12月にカットオーバー。証券フロントシステムから順次、資産運用系のシステムに展開。各サーバの証跡ログを収集し、正規化によりログのフォーマットを整えた後、月次でモニタリングレポートを作成、保管する仕組みを構築した。正規化したログからは、任意のタイミングでのログ分析が可能だ。
同社ではもともとSystemwalker Centric Managerを利用した運用監視の仕組みを構築していた。今回、監査証跡管理サーバを新規に導入することにより、単一のミドルウェアで運用監視と監査証跡管理の両機能を実現する環境を整備した。
また、証跡ログの収集、正規化、レポート作成、ログデータの退避/保管といった一連の処理をSystemwalker Operation Managerで自動化。「手動操作を取り除くことで、ログデータやモニタリングレポートの正当性が担保されました」と川崎氏。

明治安田生命保険はSystemwalkerの導入によって、監査証跡管理の強化を果たした。「ログを一元的に管理することで、効率的で均質な監査証跡管理のスキームを構築することができました」と小堀氏は強調する。その上、中村氏は効果として、「目的の監査証跡管理がSystemwalker Centric Managerの標準機能の活用によって実現できました。そのため、自社開発に比べて、開発コストを約30%抑えられました。構築期間も大幅に短縮できています」と続ける。ジョブ管理についても、Systemwalker Operation Manager の導入により、「一連の処理を自動化し、監査証跡管理に関する運用コストを25%削減できました」と川崎氏は語る。
今回、構築した監査証跡管理の仕組みを資産運用系のシステムを対象に横展開した。全社を対象としたログの統合管理に向けたパイロットケースといった狙いも含まれる。小堀氏は、「資産運用系のシステムに対して統一的な監査証跡管理の仕組みが実装でき、すでに『信用リスク計量化システム』など、3つのシステムへ展開済みです。今回構築した監査証跡管理の仕組みについては社内での評価を受け、共通基盤化して資産運用系以外のシステムへの展開も検討し始めました」と語る。
生命保険会社などの金融機関には、管理する情報資産について適正な利用と厳正な管理が強く求められている。同社は監査証跡管理のレベルアップをはじめとした様々なリスク対策に取り組み、さらなる内部統制の強化やセキュリティ水準の向上に努めている。
| 本社所在地 | 東京都千代田区丸の内2-1-1 |
|---|---|
| 取締役 代表執行役社長 |
松尾 憲治 |
| 創業 | 1881年7月9日 |
| 総資産 | 25兆124億円(2010年3月末現在) |
| 従業員数 | 40,388名(2010年3月末現在) |
| 事業内容 | 「ライフアカウントL.A. 医療費リンクシリーズ」をはじめとする商品・サービスを軸に生命保険事業を展開。明治生命保険相互会社と安田生命保険相互会社が2004年1月に合併し発足。2008年4月より「明治安田チャレンジプログラム」をスタートし、お客さま満足度向上の徹底追求に3カ年計画で取り組んでいる。 |
| ホームページ | 明治安田生命保険相互会社 ホームページ |
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。