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Fujitsu

Japan

システム基盤の仮想化・統合による統一を機にジョブスケジュールの変更作業工数を約6分の1に削減

株式会社バンダイナムコホールディングス様 イメージ写真

株式会社バンダイナムコホールディングス様 導入事例


バンダイナムコホールディングス様はシステム基盤の仮想化・統合による統一を機にジョブスケジュールの変更作業工数を約6分の1に削減しました。

[ 2013年3月29日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 流通
製品: ソフトウェア
  • FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager(システムの導入 / 監視 / トラブル復旧 / 評価を支援する統合管理)
  • FUJITSU Software Systemwalker Operation Manager(システムの自動運用とジョブスケジューリング)
【課題と効果】
1 事業会社毎に構築したシステムを統合したい プライベートクラウドに統合してTCO削減
2 ジョブ管理や監視を含めて運用管理を連携したい 統合運用管理ソフトによる連携で運用品質向上
3 ジョブのスケジュール変更にかかる負荷を軽減したい 変更作業の効率化で工数を約6分の1に削減

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導入の背景

基幹システムの設備・運用の重複やジョブ管理の運用負荷増加に悩む

2005年にバンダイとナムコが経営を統合、バンダイナムコグループは玩具などを手がける「トイホビー」、家庭用ゲームソフト開発などを行う「コンテンツ」、アミューズメント施設の企画・運営などに携わる「アミューズメント施設」という3つの戦略ビジネスユニット、および関連事業会社で構成される。その中で、グループの事業戦略や事業活動の管理を行っているのがバンダイナムコホールディングスだ。

同社は、グループ内の会計や人事などの共通業務を2008年にシェアードサービス化し、業務効率化やコスト削減を進めている。そして、2009年にICTインフラを統一する中期IT戦略を策定した。

従来、グループ内では事業会社毎に異なる基幹システムを構築・運営しており、様々な課題を抱えていた。株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部 システム管理チーム マネージャー 田辺 正隆 氏は「各事業会社で運用業務やシステムに関わる設備などが重複したり、異なるシステム間を連携するための作業が発生したりしていたのです」と振り返る。また、システム毎にハードウェアの保守切れが発生し、その都度対応作業にも悩まされていた。

株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部 システム管理チーム マネージャー 田辺 正隆氏の写真
田辺 正隆
株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部
システム管理チーム マネージャー

運用面でも課題に直面していた。同チーム リーダー 長沼 正人 氏は「これまでジョブ管理をはじめとする運用管理ソフトウェアは、各事業会社で異なる製品を用いていました。それゆえ、運用や監視の一元管理ができず、高い負荷がかかっていました」と話す。

株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部 システム管理チーム リーダー 長沼 正人氏の写真
長沼 正人
株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部
システム管理チーム リーダー

なかでもジョブ管理は、スケジュールを設定する作業の負荷が高く毎回苦慮していた。同チーム 三谷 繁春 氏は「ジョブのスケジュール変更は、ジョブに応じて毎月または四半期毎に行なっています。従来のジョブ管理ソフトウェアはジョブを実行する日毎に設定が必要であり、多くの時間と手間を要していました」と打ち明ける。

株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部 システム管理チーム 三谷 繁春氏の写真
三谷 繁春
株式会社バンダイナムコホールディングス 情報システム部
システム管理チーム

導入のポイント

富士通の支援のもとにICTインフラを集約・統一

バンダイナムコホールディングスは、TCO削減およびガバナンス強化を目的に、ICTインフラをグループ主要会社で集約・統一を図ることで、それらの課題解決にも着手した。

ICTインフラを集約・統一していくパートナーとして、同社が選んだのが富士通である。

「ICTインフラの集約を一緒に推進するパートナーが必要でした。富士通は、製品や事業部の垣根にとらわれず、我々の要望をワンストップで受け止め、対応してくれました。ユーザーのことを考えた現場の対応力を高く評価しました。加えて、リーズナブルなコストや豊富な実績も評価しました」(田辺氏)

同社は設備の重複やシステム間連携の手間、ハードウェアの保守切れといった課題を解消すべく、ICTインフラを全て仮想環境から提供するプライベートクラウドによる共通システム基盤を構築、主要な事業会社のERPや業務システムの統合を実現した。

システム概要

ジョブ管理と監視が連動した統合運用管理を実現

共通システム基盤の運用管理ソフトウェアは、Systemwalkerシリーズに統合した。統合運用監視のSystemwalker Centric Managerとジョブ管理を行うSystemwalker Operation Managerなどを連携させて、ジョブ管理と監視が連動した統合運用管理を実現した。

ジョブ管理は、以前ほかのジョブ管理ソフトウェアで実行していたジョブをSystemwalker Operation Managerに移行した。

「一部のジョブは互換性の問題で手間取ったものの、富士通SEのサポートのおかげで、短期間で移行できました」(長沼氏)

共通システム基盤は2011年11月にカットオーバーし、2012年4月には11社の国内事業会社で稼働を開始した。

株式会社バンダイナムコホールディングス様導入事例 システム概要図

【株式会社バンダイナムコホールディングス様導入事例 システム概要図】

導入効果と今後の展開

インフラ集約で設備重複等の課題を解決 ジョブ変更作業の大幅な効率化も

バンダイナムコホールディングスはICTインフラの集約・統一によって、従来からの課題を解決できた。

「共通システム基盤にすることで、基幹システムにおける設備や運用業務の重複が解消されました。なおかつ、異なるシステム間の連携作業も不要になり、TCO削減や運用の効率化が図れました。さらにシステム毎に発生していたハードウェアの保守切れの対応に追われなくなるなど、従来の課題から解放されました」(田辺氏)

運用管理の面では、「運用管理が統合され、監視と連動したジョブ管理が可能となったことにより、運用品質が向上しました。あわせて、運用の効率化やコスト削減も図れました」と長沼氏は成果を述べる。

ジョブのスケジュール変更作業の生産性向上も果たしている。Systemwalker Operation Managerは基本のジョブを設定した後に、実行しない日を指定することができるなど、スケジューリング管理の機能が使いやすく、変更作業を大幅に効率化することができた。

「変更作業にかかる時間が、年間で48時間が8時間となり、工数を約6分の1に短縮できました」(三谷氏)

今後は今回整備した共通システム基盤を、海外を含むグループのほかの事業会社へ展開する予定だ。さらに田辺氏は「情報系システムの一部にパブリッククラウドを利用するなど、プライベートクラウド以外の手段も適材適所で活用し、グループのICTを全体最適化していきます」と構想を話す。

これからもICTを活かしてグループの競争力強化を加速するバンダイナムコホールディングス。その取り組みを富士通が支え続ける。

【株式会社バンダイナムコホールディングス様 会社概要】
社名 株式会社バンダイナムコホールディングス
本社所在地 東京都品川区東品川4-5-15
設立 2005年9月29日
資本金 100億円
代表取締役社長 石川 祝男
グループ従業員数 7013名(連結対象会社)
事業概要 バンダイナムコグループの中長期経営戦略の立案・遂行、およびグループ事業会社の事業戦略実行支援・事業活動の管理。
株式会社バンダイナムコホールディングス様 会社ロゴマーク
ホームページ 株式会社バンダイナムコホールディングス ホームページOpen a new window

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