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Interstage List Creator V10.4.1 ERP連携編
FUJITSU Software

1.1.2 運用形態

SAP R/3とList Creatorとの連携には、2つの運用形態があります。

SAP R/3サーバと帳票出力サーバが同じ場合(ローカル出力型)

図1.1 SAP R/3 RDI連携機能を使用した運用形態(ローカル出力型)

帳票出力の流れは以下のとおりです。

  1. SAPGUI(フロントエンド)から帳票の出力要求を行います。

  2. SAP R/3上では、SAP R/3の印刷プログラムが動作して、RDIデータを生成します。

    RDIデータとは、SAP R/3 が抽出するデータのことで、List Creatorの入力データに該当します。

  3. SAP R/3で生成されたRDIデータは、OSのスプーラを経由してList Creatorプリンタに転送されます。

    List Creatorプリンタとは、SAP R/3からRDIデータを受け取るためのインタフェースとして、システムに定義したプリンタです。

  4. List Creatorでは、事前に作成しておいたRDI定義と帳票定義情報にしたがって、帳票を出力します。

SAP R/3サーバと帳票出力サーバが異なる場合(分散出力型)

図1.2 SAP R/3 RDI連携機能を使用した運用形態(分散出力型)

*1:
WindowsまたはSolarisが提供しているデータ転送プログラムです。
帳票出力サーバがWindowsの場合は、SAP R/3が提供しているデータ転送プログラムを使用できます。

帳票出力の流れは以下のとおりです。

  1. SAPGUI(フロントエンド)から帳票の出力要求を行います。

  2. SAP R/3 上では、SAP R/3 の印刷プログラムが動作して、RDI データを生成します。

    RDIデータとは、SAP R/3 が抽出するデータのことで、List Creator の入力データに該当します。

  3. SAP R/3 で生成されたRDI データは、OS のスプーラからデータ転送プログラム(LPD)を経由してList Creator プリンタに転送されます。

    List Creatorプリンタとは、SAP R/3からRDIデータを受け取るためのインタフェースとして、システムに定義したプリンタです。

  4. List Creatorでは、事前に作成しておいたRDI定義と帳票定義情報にしたがって、帳票を出力します。

ポイント

  • SAP R/3サーバと帳票出力サーバを分散する場合、LPDなどのデーモン/サービスによりデータを転送するため、事前にLPDやWindowsのサービス(TCP/IP PrintServerなど)を起動する必要があります。