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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

3.2.3 手続き部(PROCEDURE DIVISION)

画面入出力および帳票出力の開始にはOPEN文を、終了にはCLOSE文を使用します。また、画面および帳票の入出力には、通常のファイル処理を行うときと同様に、READ文およびWRITE文を使用します。

手続き部について、画面機能と帳票機能に分けて説明します。

3.2.3.1 画面機能

COBOLプログラムの記述例

      OPEN I-O ディスプレイファイル.
      MOVE "ADDRDSP" TO DSP-FORMAT.
      MOVE "@ALLF"   TO DSP-GROUP.
      MOVE "  "      TO DSP-MODE.
      WRITE 住所録入力画面.
      MOVE "@ALLF"   TO DSP-GROUP.
      MOVE "NE"      TO DSP-MODE.
      READ ディスプレイファイル.
      EVALUATE DSP-ATTN
          WHEN "PRT "
              :
          WHEN "END "
              :
      END-EVALUATE.
      CLOSE ディスプレイファイル.

画面機能のREAD文およびWRITE文について

画面を表示するときには表示ファイルのレコード名を指定したWRITE文を、画面からデータを読み込むときには表示ファイルを指定したREAD文を使います。

WRITE文を実行する前には、画面出力に使用する画面定義体の名前をFORMAT句に指定したデータ名に設定し、出力の対象となる画面定義体の項目群名をGROUP句に指定したデータ名に設定します。

また、画面出力の処理種別(モード)をPROCESSING MODE句に指定したデータ名に設定します。


入力の対象となる画面定義体の項目群名と入力の処理種別(モード)が出力時と異なるときは、READ文を実行する前に、画面定義体の項目群名をGROUP句に指定したデータ名に設定し、処理種別(モード)をPROCESSING MODE句に指定したデータ名に設定します。


画面定義入力中にファンクションキーなどが押されると、READ文が完了してCOBOLプログラムに入力結果の情報が通知されます。そのとき、SELECTED FUNCTION句に指定したデータ名にアテンション情報が通知されます。

3.2.3.2 帳票機能

COBOLプログラムの記述例

      OPEN OUTPUT プリンタファイル.
      MOVE "ADDRPRT" TO PRT-FORMAT. 
      MOVE "@ALLF"   TO PRT-GROUP.  
      MOVE "  "      TO PRT-MODE.   
      WRITE 住所録印刷帳票.
      CLOSE プリンタファイル.

帳票機能のWRITE文について

帳票を出力するときには、表示ファイルのレコード名を指定したWRITE文を実行します。

WRITE文を実行する前には、印刷に使用する帳票定義体の名前をFORMAT句に指定したデータ名に設定し、印刷の対象となる帳票定義体の項目群名をGROUP句に指定したデータ名に設定します。

また、帳票出力の処理種別(モード)をPROCESSING MODE句に指定したデータ名に設定します。